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新しい仕事。

先週からやっと仕事を始めた。
訪問看護師。
今まででは初めての企業への就職。
就職といっても、半年はバイト扱いだ。

訪問看護師とは、良くも悪くも現実と向き合う仕事である。
病院勤務と大きく違うところは、利用者様の個人の意思が尊重されやすいこと。
今の職場の受け持ちの利用者様方は、今すぐ命に関わるような身体的な要素は病院に入院している患者様と比べると比較的少ない。
ただ精神的サポートに加えそれに付随する身体的サポートが重要である。

『お金はないけど、ギャンブルはやめられない。』
『死んでも良いから酒とタバコはやめられない。』

だけど、実際には、そうなのだ。
線引きは難しいが、「自分」の譲れないものが誰しもにある。

今私はかなりディープな場所で働いている。それも承知で、私はそう言う人達のサポートがしたくて、訪問看護を選んだ。
住んでいる環境は、驚くことも多いが、人は皆優しい。サービスを受けている側にも関わらず、私達の事を気にかけて、“エレベーターで誰かと一緒になったら、階段で降りた方がいいよ”などと心配してくれる。
“次の人の家は遠いんやろ?ちょっと早く出てもええよ”と、仕事の段取りの心配もしてくれる。
たくさん苦労してこられているからこそ、そんな優しさも持ち合わせているんだろうと、この土地の方々の気持ちをリスペクトする部分もある。

今の私は、少し前向きになれたとはいえ、まだまだギリギリのところで働いている。
何とかこのまま、この仕事を継続したい。
自分勝手だが、今の環境は仕事をさせてもらう事で私が癒される場所になりそうだ。

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