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会社で失敗したけど未だにモヤモヤしている話

数年前の話になりますが、思い出すと未だにモヤモヤする出来事がありました。
それは…

当社はB to B メーカー(中小企業)なのですが、販売中の製品について顧客よりある法律(仮にS法とします)について抵触していないかどうかの問い合わせがあったのです。私の所属する部署は開発部門なので直接顧客の窓口になるのは営業部なのですが、S法について説明できる知識がないため、いつまでも埒が明かない状況だったようです。

しかも、販売中の製品というのは私の開発品ではなく、別の担当者が開発した製品でしたが、S法について社内で一番詳しいのが私でしたので(同じ部署でも他の者はS法についてほとんど説明できないと言ったほうが正確です)、営業担当から私に直接応援の要請があったのです。私としてはそれまでにも当該商品についてS法に対する質問が何度かあったので回答をしていたのですが、顧客の品質保証担当者は納得いかず、直接ウェブミーティングを要請されているので参加してほしいということで渋々参加することになったのです。

営業、顧客の品質保証担当、私の3人のウェブミーティングがそれぞれ別の場所で始まりました。今となっては当社の開発担当者が参加していないのが、おかしくも感じます。早速本題に入り解説を求められたので私から解釈について話してみると、先方の品質担当者もS法については調査はされている様子は分かりましが、専門的な知識がないようでしたので結論的には話が噛み合いませんでした。

ウェブミーティング開始から15分程経過した頃に、私から当社営業担当に個人携帯(スマホ)で「先方担当者はあまりご存じないようなので早々に打ち切ってください」という趣旨のLINEを2〜3度交わしたところ、数分のうちに先方担当者からミーティング終了の言葉がありました。

終了後、しばらくすると当社営業担当者から少し慌てた様子で電話が掛かってきて、「大変です、先方の担当者がご立腹です!」と。私は意味が分かりませんでしたが、当社営業担当から理由を聞いたところすぐに理解し、同時に言葉を失いました。

当社営業担当は会社のPCに個人のLINEアカウントを使用していたようで、私が送ったメッセージがすべて先方の担当者に丸見えだったとのことでした。私はその電話で直接相手に謝罪いただきたいので電話させて欲しい旨、伝言をお願いしましたが、相当ご立腹の様子でしたので先方の答えはNOでした。

すぐさま私は当社の社長に電話をかけ、事の顛末を説明して社長に謝罪しました。その後、営業部のトップからも私に電話が来て、かなりの叱責を受けたことは鮮明に記憶しています。ところが、LINEの個人アカウントを会社のPCで使用していた営業担当は全く咎められることがなかったことに、今でも違和感を感じており、思い出すたび未だにモヤモヤします。そもそも自分の開発担当製品でもないし、損しかなかったな、と。しかも、後から考えると、話が噛み合わなかったのは先方の知識が乏しかったためだけではなく、先方の要望を当社営業が理解できていなかったことが主要因だったのです。つまり、先方の品質保証担当の方はS法に抵触していないことを説明してほしいなどとは一言も言っておらず、根拠となるデータを取ってもらえないか?という相談だったのです。事前に聞いていた話も違うし、それは話も噛み合わないのも仕方ありません。

当時、私には3人の部下たちがいましたが、すぐにその3人を招集して私の失敗談を今後の教訓とするよう伝えておきました。これが原因かどうかは分かりませんが、今は部下が一人です。(笑)

そんな失敗があったなと、なぜか思い出したので今日は私の失敗について書いてみました。感想など、ご遠慮なくお気軽にコメントお待ちしております。

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