「Tracers NASDAQ100ゴールドプラス」に一括投資したくなってきた話
さて、今回は「Tracers NASDAQ100ゴールドプラス」を買ってみようかな、という気持ちを記事にします。このファンドの運用会社は日興アセットマネジメント株式会社で2025年1月24日に設定された現時点では出来立てホヤホヤの新しいファンドなのです。単純に何かの指数の値動きを2倍にしたレバレッジではなく、すでに記事にした「Tracers S&P500ゴールドプラス」と同じように株式に100%相当額、金(GOLD)に100%相当額を投資し、合計200%を運用してくれるという頼もしいファンドです。詳しいことはここでは説明しませんので、気になる方はファンド紹介ページでご確認ください。1度の買付で2度美味しい、まさに投資信託界のアーモンドグリコのようなファンドなのですね。
レバレッジファンド全般において効率の良さが気に入っている私ですが、すでに「Tracers S&P500ゴールドプラス」に100万円を一括投資していますし、まとまった余剰資金もあまり無いので新たに買うつもりはありませんでしたが、2024年12月20に約定した件のS&Pゴールドプラスがもう+9%に成長するというスピードですし、”つみたてNISA”時代に積み立てた「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」(通称:オルカン)から乗り換えればいいのではないか、という悪魔のささやきが聞こえてきたのです。
「オルカン」は「S&P500」と双璧をなすNISAの投資信託資金流入額の2トップですが、どちらも値動き(リスク)が少ないことから投資初心者向きとされているので、私にとっては分散しすぎて退屈なファンドだと感じるようになってきました。さらに、ゴールドプラスシリーズはレバレッジファンドですのでNISA口座では買えないことが一番のデメリットという記事や動画を見かけますが、特定口座でもNISAと同じように非課税にできる裏技を実践している今、NISAにこだわる必要がなくなったという理由もあります。せっかくの「つみたてNISA」枠を手放すのがもったいないと思っていることが、将来の利益に対して機会損失を生み出している可能性があるのではないか、ということです。
ファンドの説明では利益に対して20.315%の税金を差し引かれても2倍の投資ができるメリットという選択肢があるという説明がされています。もちろん販売する側の主張ですので、すべてを真に受けるつもりはありませんが、例えば、もしNISA枠に「S&P500ゴールドプラス」が入るなら、「S&P500」に迫る資金流入の可能性があると感じています。冷静に考えても資金流入額トップの「S&P500」に安全資産と呼ばれる金(GOLD)がタダで、しかも「S&P500」と同じ額だけ付いてくるなんて、オトクしか無いと思います(洗脳されてますかね?)。
今回はS&P500ではなく、NASDAQ100に金がついてくるファンドなのでNISA枠に入ったとしても、みんながこぞって買い付けるかどうかは分かりませんが、私は「S&P500」より「NASDAQ100」派の一人です。「S&P500」vs「NASDAQ100」のパフォーマンスを比較したサイトが大和アセットマネジメントのサイトにありました。
このサイトではNASDAQ100とS&P500の1年、3年、5年、10年、最大(約38年)のパフォーマンスをグラフで比較することができます。
この期間を切り取った1年間の比較では最終的にNASDAQ100が上回っていましたが、はじめの方は下落相場だったため、NASDAQ100の下落幅が大きかったので、リスク許容度がこの程度の下落にも耐えられない方はやめておいたほうが良さそうです。S&P500でも下落しているので、リスク許容度が低い人はそもそもインデックス投資すら難しいですね。私の職場の同僚も人気のS&P500でNISAデビューをしましたが、積立は行わなかったことから下落相場を耐えることがかなりしんどかったようで、プラ転したところで売ってしまったそうです。
3年間の比較ではゴール地点はほぼ同じですが、2022年の下落相場が後半に訪れているので、S&P500のほうが精神的には優しそうです。NASDAQ100でも元本を割ることはありませんでした。
5年間の比較になるとコロナ禍も含まれており、意外にもS&P500のほうが下落幅が大きくなっています。コロナ禍を過ぎた後の上昇は圧倒的にNASDAQ100ですね。後半に下落相場を迎えますが、コロナ禍後の上昇が貯金になっています。
10年にもなるとNASDAQ100の圧倒的な強さが出ています。長期になるほどNASDAQ100が強くなり、一括投資していたらS&Pでも元本の3倍、NASDAQ100に至っては元本の約6倍にも成長しています。
100万円一括投資して20年放置するとNASDAQ100は1,400万円にもなったんですね。終盤に下落相場を迎えても最高値には届きませんがそれに近いところまで届いています。一方でS&P500は600万円ちょっとです。
約38年も続けられた人がいるかどうかは分かりませんが、100万円投資して放置するだけで1億6千万円。新入社員で入社してコツコツ貯金をして定年になったら1億6千万円貯金できましたという人がどれくらいいるのでしょうか?新入社員で100万円を一括投資に回せる人は少ないと思いますが、数年で100万円を貯金することはできると思います。そこからスタートでも想像を絶する金額です。私の子どもにはそれぞれジュニアNISAでレバナスに各100万円以上投資していますが、子どもたちには40年までいかなくても20年以上はホールドしてほしいですね。その代わり子どもたちには別途お金を贈与するつもりはありません。
最後に「NASDAQ100」と「S&P500」では上位構成銘柄が似ているため「NASDAQ100」が下落する時は「S&P500」も下落するので、長期の年月を掛ければその成長の差は歴然でした。また、分散という点では500社に分散しなくともリスク回避のためには50銘柄で飽和に達するそうなので、NASDAQ100の100社でも十分なくらい分散されているということです。
なんか最後の方はS&P500よりナスダック100がすごいですよ、というような記事になってしまいましたが、「Tracers NASDAQ100ゴールドプラス」にも一括投資アリなのではないかと思った気持ちを記事にしてみました。
余談ですが、このゴールドプラス兄弟について、元々S&Pしかなかったので「ゴルプラ」と略されていのを見かけますが、NASDAQ版が登場したことで「ゴルナス」とか「ナスゴル」と略してみたり、単に「ゴルプラ」だとどっちか分からないなどややこしくなってますので、私から「Sゴル」(えすごる)と「Nゴル」(えぬごる)という略称を提案したいと思います。次点の案としては「ゴル5」(ごるご)、「ゴル1」(ごるいち)もありますが、この記事で一番言いたかったのは、ここかも。
実際に買付するかどうかは分かりませんが、購入した時はまた記事にしようと思います。では。