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初冬に、岐阜県の移動を侮るなかれ

雪が降るかな?どうかな?状態の初冬の岐阜県。
紅葉を見に行くとか、本格的な冬を迎える前に高山の古い町並みへおでかけするとか、そういった方も多いのではないでしょうか。

高山市街地は雪が積もる予報ではないからと、
車で(しかもノーマルタイヤで)のおでかけは要注意。

岐阜から高山へ行く間に[ひるがの高原]を通らなければならないからです。

愛知・岐阜市近郊エリアは快晴、高山市市街地も雪が降る気配はない、
という時も東海北陸自動車道「白鳥IC」から冬タイヤ等規制、チェーン規制が実施されていることがあります。

なぜなら、高山へ行く間の白鳥IC〜飛騨清見IC間は山の中を走るからです。地理院地図の識別標高図に東海環状自動車道の路線を重ねてみると、こんな感じ。

(出典:地理院地図「識別標高図」)

白鳥まではなんとなく川に沿いながら(谷間?を)走っているし、高山市街地は平地が広がっていることがわかります。
標高をグラフ化してみても、ほら、こんな感じ。

一宮木曽川から高山市までのだいたいの標高イメージ

高山市街地はひるがの高原よりも標高が低く、山に囲まれた盆地なのです。
夏の昼間は、ひるがの高原の方が涼しいことからもわかります。

そのため、東海北陸自動車道で岐阜県を縦断する場合は
・高速道路情報をチェック
・白鳥IC、ひるがの高原、荘川IC付近の天気をチェック
することを強くおすすめします。


というのも、このような経験をしたからです。

2024年、今年は暑かった。いや近年の夏はかつてに比べて毎年、暑いけど
暑い期間が長かった。
紅葉が始まる時期もだいぶ遅かったのではないでしょうか。

11月上旬に、薄手のコートを持って出かけた高山市も寒さは感じませんでした。
現地の方も「この分だと年末頃まで”雪は積らないんじゃないかな”」とおっしゃっていたほど。

そういった流れもあり、完全に油断していました。11月29日。
再び高山市へ。今回は同行者もいて2人で。
数日前まで快晴、暑い日もあったけど、天気チェックをしてみると
高山市の予報は雨。
同行者さんが確認のため前日に、高山市の方に電話をしたところ雪は積もっていないし降ってもいない、とのこと。

岐阜市内も晴れているので、ノーマルタイヤのままでいいだろうと出発。
東海北陸自動車道を走っていると・・・
[白鳥ICから冬用タイヤ規制]の文字。
「・・・え(汗)、あれ、え(汗)、とりあえず行ってみるか」
と走っているうちに雨に。徐々に大粒の雨になっていきました。

白鳥IC手前では
[冬用タイヤ未装着の車はインター降りて(のニュアンス)]で誘導柵も設置してありました。
本当はここで自動車道を降りないといけません。
ただ、言い訳をすると初めての経験で、
「・・・え(汗汗)、とりあえず・・・、進んでみる??」と進むと
インターの先で1台1台車を停めて、タイヤチェックをしていました。

スタッフさん「ノーマルタイヤですよね?あの看板に沿ってぐるっと回ってください」
ここで「ああ、完全に進めないんだ・・・」と、
指示通りぐるっと迂回用道路を回ると、上り方面(来た方面と反対方面)のインター手前で合流しました。

そのままUターンできる仕組みになっていまっしたが
ここで計画を立て直したいため、いったんインターを降りました。

正直、ここまで私は[冬用タイヤ等装着]は「軽く雪が降っているから冬用タイヤで安全に走行してね」の意味だと思っていて
完全に高速道路・自動車道を走れないパターンは[チェーン規制]だと思っていたのです。
でも、[冬用タイヤ等]が[規制]となっていたんですよね・・・・。
そりゃそうだ、そりゃ規制の先は走れません。

降りた先の駐車場でどうするか決めなければいけない状況です。

同行者さんは「とりあえず最短で行ける道で行くしかないよね」とおっしゃったのですが
内心「白鳥から先が規制されているということは、ひるがのの峠を越えないといけないよね・・・
雪は積もっていないにしろ、凍っている可能性が・・・。しかも、(ひるがの・白鳥間は下道で走ったことがあるけど)ひるがのから高山間ってどうやっていくんだ?無理ではなかろうか・・・」と思っていました。
それでもなにか方法はあるかもと、
Appleのマップで[有料道路を避ける][高速道路を避ける]を条件に入れてルート検索をしても
東海北陸自動車道を使うルートしか表示されなかったのです。

これは、白鳥から高山市街地へは一般道じゃなくて、自動車道が絶対おすすめ!ということなのでしょう。
(郡上市街地からは「せせらぎ街道」(R472号、R257号、県道73号線)で行けます。行ったことあります。)

目視でルートをチェックしてみても、ひるがのから高山市街地への道は険しそうな峠しかない・・・・
とりあえず、ひるがの高原スキー場まで行ってそこから先は考えようと、出発しました。
ルート設定はするものの、ひるがの高原スキー場へは高速道路を使って「ひるがのスマートインター」で降りるルートしか案内されません。
マップを目視してとにかく[国道156号をちょっと通過して、あとは国道158号を北上]を意識して進んでいくと
「あれ・・・、だんだん雪になってきた」「反対車線の車に雪が積もってる・・・」
もうここで完全に諦めることができました。
長良川鉄道「北濃」駅の少し先でUターンをして、戻ってきました。

なぜ、往生際が悪かったのかと言うと、
高山市内の先方さんに時間を作ってもらったお約束があったからです。
「なんとしてでも行かなければ」
この想いが強く前に出てしまったのです。

でも、事情をお話ししたところ、快くリスケしていただけたのでほっとひと安心しました。
そして、白鳥インターの先でタイヤチェックがあったおかげで
事故なく無事帰ってこられたのです。

ちなみに、もう一ついいわけをすると
前日もその日の朝もウェザーニュースのアプリで天候チェックをしていました。
岐阜県のマップには、岐阜、美濃、郡上、高山とポイントが出ています。
ひるがの高原は「郡上市」なので、郡上をチェックすると「曇り」だったのです。

ただ、「郡上」は市街地の天候なんですよね。
ちゃんと「ひるがの高原」を検索してチェックしなければいけなかったのです。
いまチェックしても、まったく天候が違う!

いくつもの反省点をきろくするために書き記しました。

おでかけの際は道路状況と天候チェックをお忘れなく!
車の点検もね!

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