城下町を楽しむための古地図の活用
こんにちは!
2024年もあと一ヶ月で終わりですね。人並ですが、一年があっという間に過ぎ去った感じです。
ここでは私なりの城下町を楽しむための古地図の活用について、書いてみたいと思います。
前回の記事で、私の城巡りは城そのものを見るだけでなく、城下町含めたジオラマを見るのが好きといいました。そのジオラマを作る上での元ネタは、城下町を描いた古地図です。日本各地には、詳細に城下町を描かれた古地図が多く、今いる私たちに当時の街並みを知る手がかりとなっています。ジオラマだけでなく、一旦取り壊された天守も古地図を参考に再建されることも多いそうです。
先日新潟県新発田(しばた)市にある、新発田城に行ってきました。このお城は天守がなく、三重櫓が天守の代わりになったお城です。ここでも古地図が展示してありました。堀も埋め立てられたりして、現在は本丸の一部しか残っていませんが、詳細な地図(各住居名まで記載あり)にまずは感銘を受けました。
(ちなみに新発田城は今発掘作業が進んでいるようで、今後古地図のような、旧城下の街並みが再現される可能性があり、将来が楽しみです。)
ジオラマも、お城も堪能した上で、さあ、スマホで撮った古地図の写真を片手に城下町に繰り出します!
歩きながら平面に描かれた古地図を見て、坂あり水路ありの立体感のある街並みが出現します。特に新発田城の城下町は今も昔の町名や道が当時のまま残っていたりして、興味が湧きます。
そして古地図片手に町を巡っているうちに、こんな思いを感じ始めました。
・そうか、地図で道が折れ曲がっているのは、ここに堀ががあったからだ。
・この場所に酒屋が多いのは、地下水が豊富にでているからだったんだ。
・この区画は堀が深いな。なるほど、ここは牢獄があった場所だったんだ。
そう、我々は散策しながら当時の生活の営みを感じ取っているのです。
このプチ感覚を味わうことこそ城下町散策の楽しみではないでしょうか。
ブラタモリ的な感覚に似ていますが、古地図を見ながらだとより目の前の風景がリアルな姿で感じ取れます。
(本当は現在の城下の雰囲気の写真を載せたかったのですが、あまりいい写真がとれず割愛します。。。城下の様子は↓で)
私はそのような感覚を味わいたくで、ツールとして古地図を活用しています。ご興味のある方は、古地図を片手に、城主の想いや、地形や、風土に根付いた当時の街並みの息づかいを感じてみてはいかがでしょうか。