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城下町を歩いてみる(一乗谷城下町:福井県)

こんばんは。ヒデりんこと白岩秀彦です。
「城下町巡りをして、今と昔を行き来してみる」と以前申し上げましたが、実際の城下町巡りはどんな様子なんですか?とよく聞かれます。
今日は私が実際に巡った城下町を一部ご紹介します。

一乗谷城城下町

一乗谷といえば、戦国時代の大名朝倉氏の居城だった場所で有名です。
福井県福井市から車で20分ほどの山間にあり、織田信長に朝倉氏が滅ぼされる前までは、越前国(福井県の旧国名)の中心地でした。
戦国中期の朝倉氏城主、朝倉義景(よしかげ)は京都の文化を積極的に取り入れた武将で、その影響か往時は「北陸の小京都」と言われるほど城下が賑わったとのことです。
残念ながら織田信長との合戦で朝倉氏が滅び、城下町はすべて焼き尽くされてしまいましたが、昭和の終わりから発掘作業が始まり、往時の城下町の様子が再現され始めています。

一乗谷朝倉氏遺跡ホームページより

ここを訪問すると、城下町とはどんな雰囲気かということがビジュアルで体感できます。私的には城下町散策ポイントをすべて網羅しており、超感激でした!
本投稿では一乗谷城下町の散策のポイントを2点ご紹介します。

Point①
城下町が一部復原されており、往時の生活の息遣いをリアルに感じ取れる。
一乗谷城下町は発掘調査をもとに一部原寸大での城下町が復原されております。時代劇の撮影にもよく使われているとのことでしたが、実際巡ってみてそのリアルさ、精密さに感激しました。戦国時代の城下町なので、道もまっすぐではなく、わざとずらしたり行き止まりにしたりと工夫がされており、戦国時代の緊張感も感じ取れました。

復原町並み(投稿者撮影)

復原町並みは外観だけでなく、屋敷の中も復原されています。家屋に入った時着物を着た人が座っていたのでどきっとしましたが、人形でした。ちなみに人形も当時の武士の平均身長(約140~150㎝ほど)に合わせて作られており、見た目小さいと感じました。どこまでもリアルに再現する姿勢がGoodです。

復原町並み(武家屋敷)(投稿者撮影)


Point②:資料館に展示されている城下町ジオラマが細かく再現されており、往時の賑わいを垣間見ることができる。
一乗谷の入り口付近に一乗谷朝倉資料館があり、そこには巨大な城下町のジオラマと原寸大の城主の館が展示されています。ジオラマ好きの私にとってもここは理想的なジオラマで、詳細に、しかも武家屋敷だけでなく町人長屋まで展示されているところが見どころです。私も1時間以上も見入ってしまいました。
この資料館でジオラマを見た上で、現在の城下町跡を見ると、かってこの場所に賑やかな街並みがあったとは思えないほどの違いを感じますが、ジオラマを思い出しながら城下町跡を歩くと、あっ、ここに寺があったのかとか、この場所に町人長屋があって、賑わっていたんだとか、往時を偲びながら楽しめることができるかと思います。今と昔を比較しながら想像力を膨らます。。。日頃の生活の喧騒を忘れ、古の日本人の生活空間に癒される瞬間を感じられるのではないでしょうか。

町人長屋のジオラマ(投稿者撮影)
城下町ジオラマと現在地(投稿者撮影)

資料館にはもう一つの見どころ、原寸大の城主の館が展示されています。
時代劇のセットのような感じですが、往時の館の大きさを知るのには最適な展示で、中庭に花壇まで復原されており、実に見ごたえがありました。歴史に詳しくない方でも往時の生活を感じ取れるのではないでしょうか。

原寸大の館(投稿者撮影)
城主の館跡(投稿者撮影)

いかがだったでしょうか。
私の独断でthe城下町!としてご紹介した城下町ですが、一乗谷は往時の生活を肌で感じ取れるところなので、機会がありましたら是非訪問されることをお薦めします。
訪問時、予定では山頂にある一乗谷城(跡)にも行きたかったのですが、悪天候だったことと、熊が出没するとのことで断念しました。次回訪問するときは春ごろ、ハイキングも兼ねて訪ねたいと思います。

一乗谷城(山頂)(投稿者撮影)


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