タナトスへの途。。。当日の備忘録
前回、タナトスへの途、、として、私のチケット顛末記をupさせていただきましたが、今日は、当日のことを忘れないうちに書いてしまおうと思います。
タナトス観劇への途
前日、慌ただしく準備をして迎えた当日。
Xの公式ポストに、当日券を持ってる観客向けのグッズ販売が事前にあるとお知らせがあるのを見つけて、一旦予約した新幹線を1時間早めた私。
売り切れも恐いし、(通信販売では買えますが)混んでいて間に合わない~~~ってなるのも恐かったんだもん。笑
劇場は、一昨年にミナト先生の舞台があった所と同じだったので、行程は、そんなに心配してませんでした、、。
たった一回行っただけなのに、『あぁ、あそこざますね、大丈夫ざます、余裕ですわ』思ってた。
が、
その油断が、、後々、、仇となります。←爆笑
土曜日ということもあって、今回は、駅まで家人に送り迎えを頼めるし、余裕ぶちかましておった、、、。
実際、新幹線に乗って、新大阪駅に着くまでは、順調でした。
ただ、ここで1個ミスったのが、新しいパンプスを履いてきたこと。
新大阪に着いたころ、、かかとに靴擦れが出来てしまって、地味に痛い。
絆創膏持ってなかったので、新大阪駅で初めに探したのがコンビニ🥺
運良くセブンを見つけて、そこで絆創膏を買う私。
周りは、お土産やら飲み物やらを買うお客様がいっぱいなのに、、、。
私がレジに出したのは、絆創膏ひとつ。。。
ハズい、、、。
沢山の人が行き交うあの新大阪駅の中で、靴を抜いで絆創膏を貼るのって、めちゃくちゃ恥ずかしいよ、、。
後で考えれば、トイレとか行けば良かったのに、その時は焦ってたんだ。
なんてこと←?を挟みつつ、、
ミナト先生の時は、梅田駅で降りた私ですが、今回は中津駅で降りることにしました。
(前回、梅田駅ダンジョンに右往左往した想い出があるので、、、)
中津で降り、地上に出ると雨が降ってます。
天気予報でも雨予報でしたので、これは想定内。
ちゃんと傘も持ってきてます。
折りたたみ傘を広げていると、、、、私の眼の前にいるお嬢さま、、、。
グリーンのバックを持って、、、スカートもグリーン
これは、、葉担さんの予感。
多分、20代前半くらいのお嬢さま。
スマホで地図アプリを確認しながら、私の前を歩いて行かれます。
ふふふ、、、私の予感は、当たったな。
葉担さんだ。。。
同じ方向へ歩いてく。
今回の舞台は、基本、私のようなリセール組もFC枠組も1枚しか申し込みが出来なかったので、偶然か必然か、、、お友達同士で同じ時間の舞台が当選しないと、おひとり様での参加です。
お嬢さまも、ひとりで歩いて行かれます。
実は、、、ね。
私、、、これ、、いいな、、って思った。
コンサートライブならいざ知らず、今回は舞台です。
テンション高く盛り上げることはないので、(気持ちはテンション高く盛り上がってますが、、)落ち着いて観劇できる気がします。
いえ、、反対意見も多分にあるとは思いますが、、。
さほど迷わずに梅田芸術劇場へ着きました。
あぁ、、ミナト先生の想い出がよみがえる。
そして、意気揚々と会場へと向かいました、、、、、、。
が、、、。
私、、、間違ってました。
梅田芸術劇場は、2つの劇場があったのです。
それを確認してませんでした。
てっきり、前回と同じ会場だと思い込んでて、、、メインホールへの入口に行くと、私と同じような女性が沢山いらっしゃった。
(これで勘違いにも気づかなかった)
でも、先に物販で買い物したいんだけど、もう入っていいのかなぁ、、。なんて思いながら、近くにいたスーツ姿のスタッフの男性にスマホQRを見せて、「あの、、これで、物販の入場もうできますか?」と聞いてみたのです。
「大丈夫ですよ」
確かに、その男性はそう言ったんです!!
なのに、、
入口の入場チェックで、「違います、これでは入れません」と言われてパニックる私。
「えっ?でも、、、さっき、、」
「会場はここではありません」
「え、、、、」
「とにかく違いますので、、」と外に出される私。
「??????」
何が何やらパルプンテです。
その間にも、沢山の女性が後から後から入場して行きます。
「??どういうこと??」
外で立ち尽くす私に気がついたスタッフの女性が来てくださいました。
「あのお客様、、もしかしたら、ドラマシティの方ではありませんか?」
「ドラマ、、、シティ、、?」
「はい、その会場なら、あちらのエスカレーターを降って行かれるとすぐに分かります」
「、、、ありがとう、、ございました、、」
そう言われて慌ててスマホを確認すると、、、確かにシアター・ドラマシティと書いてありました。
しまった、、、確認してなかった。
思い込んでたけど、、メインホールは、めちゃ広かった。
今回の朗読劇の会場動員数が少なすぎるって文句言ってたのに、、、。
そこまで考えが至ってなかった。
そう、、、前日に急遽チケットが取れたので、舞い上がってて確認怠ってたのです。
本日2度目の恥ずかし体験
それにしても、、あの女性ばかりのメインホールでは、、何があるの?
と思い、、ポスターを見てみると。
「ミュージカル モーツァルト」
しかもその日は、京本大我くんが主演。
そうです、、あの京本くんです!
あらぁ、、、先輩後輩で同じ劇場で公演なんてこともあるんですねぇ、、。
道理で同じような客層だと思ったわ。
反省しつつ、、きょもくんも頑張れ~~とエールを心の中で贈りました!笑
教えられたとおり、エスカレーターを降りて行くと、ちゃんと案内板が出てました。
入口で先ほどと同じQRコードを見せると、すんなりと通してくれました。
どれくらい混んでいるのかと心配してたのがウソのように空いてます。
私の他には、3人くらいしかいません。
で、、舞い上がった私は、、結局、全てのグッズを購入したのでした。←
グッズ購入し終わったけど、早めに来たので時間が余ってしまい、眼の前にあったスタバでカフェオレとケーキを頬張ってると、私と同じような女性がちらほら見えます。
人見知りで声をかけるなんて出来るはずもない私は、でも、、そこに同じ葉担さんがいるってだけで安心しました。
カフェオレを飲みながら、窓の外を見ると、、、雨がしとしとと降っています。
そんなに激しくなく、、、しとしと、、という言葉が合う感じの降り方。
3つ離れた席の女性が、タナトスのパンフレットを大事そうに取り出し開いてます。
私は、汚しそうでそれも出来ず、黙ってカフェオレを飲むばかり。
やがて、、その方が立ち上がり、、私も時計を見ると、、いい時間です。
会場に向かうと、、さっきまでは誰も居なかった会場前に長蛇の列が階段まで出来ててビックリしました。
そりゃそうなんだけど、、、ね。笑
グリーンの小物、、バッグ、、服を着た方が多いわ。
私は、この日は、黒(NOIR)の服にグリーンのバッグでした。
そして、、女性がこんなにいるというのに、、話声がほとんどありません。
ここでもおひとり様参加ってのが分かります。
時間になり、入場が始まっても、粛々と静かに列は進んでいきました。
会場に入って、席を確認して、トイレを済ませ、ここでやっとパンフレットを開いてみましたが、会場内が暗くてあまりよく見えなかった。
中では、、波の音と雨音が、、静かに流れています。
外で降る実際の雨と、劇場内の雨音がリンクして、、今日で良かったと思ったり、、。
そして、前情報のアナウンスってのかしら?
今日の舞台の時代背景を教えてくれるアナウンスも流れました。
(配信もここからあって嬉しかった)
不覚にも、波の音、雨音が心地よくって、、、ここ一週間の寝不足もあって、、、寝そうになってしまった。笑
と、、思ってたら、、。
唐突に始まる音楽、、。🎶
いきなりの、、大塚さん早見さん相葉くんの登場、そして熱演。
クライマックスのセリフからの再演!
熱が、、声が、、、気持ちが、、、持っていかれる。
暗闇の中で、、、スポットライトが当たるとキラリと光る右手小指のシルバーリング。
ウェーブのかかった黒髪。
額に頬にかかる髪。
そして、汗。
私は、上手側の席だったので、相葉くんとは反対側の大塚さんの前でした。
が、
相葉くんの表情、仕草、がよく見える。
普段は、見せない、、、苦悩する表情が、新鮮すぎて目が離せない。
相まって、ピアノとチェロの生演奏による演出は、臨場感がすごい。
大塚さん、早見さんは、流石、、、としか言い様のない素晴らしさです。
プロの声優さんは、やっぱり凄い。
フラットな気配で声のみで演じてるような感じ。
それじゃ相葉くんは?となると。
声優さんとは違う表現の仕方。
それは、どっちが良いとかの問題じゃなくて、その”人”が、どう演じるかだと思う。
朗読劇も演劇。
だとすると、声で演じる。身体全体で演じる。
どっちが正解なんてない。
ただ、、、板の上に立つ人たちの調和が交わって、、、どんどん高まって、ひとつの”もの”としてうごめいてるのを、、、受け止めるのに、観客が必死になるしかない。
演じている人の”熱”を受け止める。
それは、観劇することの醍醐味。
実は、、、、娘は演劇部でした。
なので、親子共々、観劇は大好物。笑
(娘は今、2.5次元が推しですが、、笑)
相葉くんの表情、、仕草。
髪型、、、スタイリッシュな衣装、、そして、色気、、。
何もかもが『エドムント・アインハルト』そのもの。
エドムント・アインハルトは、心臓が丈夫ではない。
そのことで、諦めてきたことが、子どものころから沢山あったはず。
きっと、、、彼は、、走って遊び、、友と大声で笑い語らい、女の子とも、、、。
それを諦めざるを得ない人生が、彼の”今”を作ってる。
冷静でいることを自分に課して、常に客観的に物事を見るクセを身に着けるしかなかった。
でも、、ごめんね。エド。
その”今”が、、、魅力的すぎるんだよ。
想像上の人物だと思ってても謝りたくなるほど、エドムント・アインハルトの”今”は魅力的。
彼が、、そのことに気付いてるとは思わないけど、、、気付いて欲しいな。
あなたは、魅力的で、、、本質は、誰にでも好意を持たれる性格なんだよ。
(あくまでも、、ワタシ的な意見です。初演を申し訳ないのですが観ていないので、ほんとにあくまでも、相葉アインハルトを観劇したワタシの想いです)
お酒さえも摂生する生活は、彼の研ぎ澄まされた頭脳と感性を益々増長させてるのかもしれません。
幽霊船と言われるようになった所以の事件は、ルナ、、デイヴィッド、、そして、、エドムント・アインハルトの未来にどのような影響を及ぼすのだろうか、、?
辛い過去を持つルナの未来が、、、明るいものであれ、、、と願うしかない観客のひとりであるということが、もどかしい。
絶望の淵に立った人間は、自分の中に別人格を作り出し、守る。
それは、罪になるのだろうか、、?
重い想いを受け止めて、、、
私の初めての朗読劇は幕を閉じました。
アンコールで笑顔を見せてくれた相葉くんは、既にアインハルトではないようでした。
劇場を出ると、、まだ、雨は降り続けていました。
駅までの道を傘を差して歩く。
重いテーマのお話しでしたが、ラスト、、どこかに希望が、、小っちゃな光りが見えたような気もして、不思議と暗いだけの気持ちにはなりませんでした。
帰りは、前述したように、大好きなりくろーおじさんのチーズケーキを携えて、大阪の街に別れを告げました。
大阪、、
遠いけど、、、日帰りできる都市。
ばいばい、、大阪。
また、、アラシゴト、、雅紀ゴトで来れる日が来ますように、、。
==おしまい==