【本当に働きやすい?】経理のお仕事の実態教えます!
こんにちは。Webライターの佐藤てんです。
記事をご覧いただき、ありがとうございます。
私は新卒で入行した地方銀行を退職し、現在は社員数50名程度のIT系中小企業で経理事務を担当しています。
転職はとても勇気がいることだと思います。
全然違う業種からの転職の場合はなおさらですよね。
現在は育休をいただいていますが、私は「経理に転職してよかった!」と思っています。
今回の記事では、「経理に転職したいけど、具体的にどういうことをやるのかな?」「仕事の難易度やお給料はどんな感じ?」といった疑問を持つ方に、私の体験を通して経理のお仕事を少しでも知っていただければと思います。
経理への転職を考えている方に、少しでも「こういうものなのか」と興味を持っていただければ幸いです♩
●なぜ経理に転職したの?
事務職はいつの時代も人気がありますよね。
みなさんも事務職と聞くと、【営業ノルマがないので気持ちが楽そう】【自分のペースで仕事が出来そう】【残業時間が少なくて働きやすそう】といったイメージがあるのではないでしょうか?
かくいう私もその一人でした。
前職の銀行では主に窓口業務を担当していましたが、窓口業務といっても常にノルマがあります。
窓口に来店されたお客様の資産をデータやヒアリングで確認し、保険や投資信託といった金融商品を勧誘して成約=自分の成績につなげるのです。
営業はとにかく数字に追われるので、日々ノルマを考えながらお客様に営業トークをします。
が、良い反応が得られることはほんの一握り。。。
ほとんどはお断りをされます。
そういった仕事に疲れ、退職を決意。
「次は営業がない事務職がいい・・・」と思い、転職活動をしていたところ、運よく現在の会社に事務職として入社することができました。
●経理のお仕事とは
経理は、会社のお金を管理する重要なお仕事です。
会社の規模などによって行う仕事内容は様々ですが、
基本的には毎日の取引の記録や毎月の給与支払い、社会保険手続き、売上管理、そして会計年度ごとに会社の利益や財務状況をまとめる決算業務などがメインです。
ある程度の規模になると、税理士や社会保険労務士と顧問契約を結んで一部の業務を外注することが多いです。
私の会社では、会計ソフトを使って税理士が帳簿をつけてくれます。
日々の取引は「仕訳」と呼ばれる簿記のルールで内容を管理していきます。
社会保険の業務は社員とのやり取りや数字のチェックなどは自社で行い、
手続きの申請自体は社会保険労務士に外注していました。
経理のお仕事は会社のお金を扱うため、ミスが許されません。
何重もの確認が必要であり、慎重さが求められます。
●実際に自分が担当している業務
現在の会社は社員数50名程度のいわゆる中小企業のため、
経理部という部署はありません。
総務部の経理担当として、経理業務のほか、総務や人事労務のお仕事もしています。
では、私が現在担当している業務を簡単にご紹介します。
・売上管理
・事業進捗、予測表管理
・決算業務
・社会保険業務
・請求書管理
・年末調整
・人事労務
・来客、電話対応
・社内庶務
メインのお仕事は売上管理です。
私の会社は企業向けソフトウェアを開発・販売している、
いわゆるIT系のベンチャー企業です。
特殊な業界のため、経理ルールも複雑です。
たとえば、取引先ごとにオーダーメイドでソフトウェアを開発する場合、
開発には数か月かかります。
ソフトウェアなどの知的財産の場合、目に見える材料で作るわけではありませんよね。
では何で作られるのかというと、開発に携わった社員の作業時間です。
(厳密にいうと、作業するPCの単価や作業場所である会社の家賃・光熱費などを含めた間接的費用も含まれますが、ここでは割愛します。)
ソフトウェアが完成すると、それを取引先に引き渡して初めて売上をもらえます。
ただし、売上は取引先から入金されたときではなく、開発期間に合わせて計上する必要があります。
(これも会社の経理ルールによって違いがありますが)
これが本当に複雑で難しい・・・。
業務を担当して3年ほどになりますが、特殊な業界のためまだまだわからないことも多く、日々勉強が必要です。
●給与はどれくらい?
お給料に関しては、同じ経理事務でも会社の規模などによってさまざまかと思います。
しかし経理は専門的知識を求められ、日商簿記などの資格を求められることも多く、事務の中でも難易度が高いです。
そういった理由から、事務の中では比較的高めの金額になるところが多いのではないでしょうか。
私の場合は基本給で20万円前半くらいの金額からスタートでした。
営業事務などの他の事務担当と比較すると少し高めの金額ですので、経理業務の難易度も考慮されていたと思われます。
●月の残業時間
これも会社の規模や経理事務の人数によってもさまざまですが、
私の場合は平均で月20時間程度でした。
ただし繁忙期は月45時間程度になる月もあります・・・。
経理の一番の繁忙期といえば、なんといっても決算時期。
経理業務の中でも一番重要であるといっても過言ではありません。
やることも多い上に間違いがないように何度もチェックするので、
おのずと残業時間も増えます。
そのほかの繁忙期でいうと年度更新(給与額改定)、年末調整など。
この時期は定時で帰ることはなかなか難しいので、予定を入れたりする時期が限定されるのは経理のマイナスポイントかもしれません。
●経理の仕事で必要な資格
経理のお仕事で必要な資格といえば、日商簿記です。
ただ資格を持っておけばいいわけでなく、実際に業務でも簿記2級程度の知識を持っておかないと業務内容を理解することは難しいでしょう。
経理事務の募集でも、必須の資格として日商簿記2級以上を求められることが多いです。
2級は3級より難易度は上がりますが、数か月頑張って勉強すれば取得できる可能性が高いので、経理への転職を希望されている方はあらかじめ取得しておくことをおすすめします!
●経理をやってよかったと感じること
前述のとおり、経理は日々の知識更新が求められ、残業時間も多めになることが多いです。
しかし、経理業務は日々の生活においても役に立つ知識を得られることが多いのが大きなメリットだと感じています。
たとえば年末調整の控除額の計算の仕方など。
これも勉強すれば比較的簡単にわかりますが、控除額について理解できていない方も多いのではないでしょうか?
こういった勉強をしていくことで、お金に関するお得な知識を身につけることができます。
私自身、経理業務をするまでは「年末調整?よくわからないからとりあえず前年通りの内容でいいか・・・」と適当にすませがちでしたが、
内容を理解した今では「イデコをするだけでこんなに年末調整で返ってくるのか!」と理解することができ、経理で得た節税知識などを生かして資産形成に役立てています。
また、自分のペースで仕事がしやすいのも大きなメリットだと感じています。
もちろん業務ごとに期日はありますが、毎日成果が求められるといった業務ではないので、自分で計画を立てて進めやすいです。
小さい子を育てているママも比較的働きやすいと思います!
●こんな人におすすめ!
経理の仕事は基本的に数字を扱うため、数字に抵抗がないこと、
そして慎重にお仕事を進められる方におすすめです。
また、意外に思われるかもしれませんが、人とコミュニケーションをとるのが好きな人や協力して仕事をしたい人にも向いています。
経理は黙々と仕事をするイメージをされる方が多いですが、
実は他部署の人や同じ経理担当と話をする機会もよくあります。
他部署の人は請求書や住所変更などの手続きでやり取りすることが多いので、業務を円滑に進めるためにもコミュニケーションをとっておくことが大切です。
経理の業務内容はチームプレーです。
協力して業務を進めるため、コミュニケーションをとりながら進めることで、正確かつ慎重に業務を行うことができるのです。
●業務の難易度は高いけど、働きやすくておすすめ!
いかがでしょうか。
経理業務の知識は法律改正などによって日々更新されていくので、
知識のブラッシュアップが必要なため、難易度は高いかと思います。
ただし、それを超えるメリットもたくさんあります。
「自分のペースで仕事がしたい」「お給料が高めの事務職に転職したい」「勉強していくことは苦ではない」といった方には、とてもおすすめできる業務だと思います。
私のリアルな体験談を通して、「経理のお仕事してみたいな」と少しでも思ってもらえると嬉しいです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!