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JMIAQ3を終えて今後の見通し

2024.11.7に第三四半期を終えました。結果としてはQ2(-53%)に続く収益目標未達ということで株価は一時20%以上下落しました。
こちらではアフリカのAmazonと呼ばれる「ジュミアテクノロジーズ(JMIA)」が「まるで成長していない」のかを含めて決算書に基づき、簡単な分析が出来ればと思います。個人の分析(AI分析を多く含む)ですので間違いはあると思いますが、ご了承ください。


今期アクティブユーザーの増加率と過去推移

2023Q1→2024Q1 -4.7%減
2023Q2→2024Q2 0.6%増
2023Q3→2024Q3 1.1%増

2022Q1 約260万人
2023Q1 約200万人
2024Q1 約190万人

2022Q2 約280万人
2023Q2 約200万人
2024Q2 約200万人

2022Q3 約260万人
2023Q3 約200万人
2024Q3 約200万人

2022Q4 約280万人
2023Q4 約230万人
2024Q4 ???
※過去データよりQ4が年間通じて売上が伸びる四半期ですので、成長度合いを測る為にユーザー数推移は非常に重要な指標と考えられます。

2022年と比較してアクティブユーザー数が減少してる要因(予想)


1. 物流・配達の課題 JMIAはアフリカの多くの国で事業を展開しているため、物流や配達のインフラ整備に課題があり、特に地方エリアでのサービス提供に影響が出ている可能性があります。このことが、ユーザーの利用頻度や継続的な利用に影響を与えているかもしれません。

2. 経済環境の変化 一部のアフリカ諸国でインフレが高騰し、消費者の購買力が低下しています。これにより、消費者の購買意欲が下がり、結果としてアクティブユーザーが減少した可能性があります。

3. 競合の増加 アフリカにおける競争が激化しているため、他のeコマース企業がシェアを奪っている可能性もあります。特に新興のeコマース企業やソーシャルメディアプラットフォームが、オンラインショッピング体験を提供し始めているため、消費者がJMIA以外に流れるケースが増えている可能性があります。

4. 消費行動の変化 パンデミック期間中に一時的に増加したオンラインショッピング需要が、パンデミック収束後に減少に転じた可能性もあります。

今期注文推移(増減率)と過去推移(単位:百万)

2023Q1 4.5 → 2024Q1 4.6 (+1.9%)
2023Q2 4.5 → 2024Q2 4.8 (+6.9%)
2023Q3 5.7 → 2024Q3 5.9 (+4.1%)
2023Q4 6.6 → 2024Q4 ???
 

過去の推移
2022Q1 6.6 → 2023Q1 4.5 (-46.7%)
2022Q2 7.4 → 2023Q2 4.5 (-64.4%)
2022Q3 6.6 → 2023Q3 5.7 (-15.8%)
2022Q4 6.9 → 2023Q4 6.6 (+4.5%)

 2023年にはアクティブユーザー及び注文数が大幅に減少しましたが、2024年には底を打ち、回復傾向にあります。
 伸び率的には物足りないですが、アフリカの各国の経済情勢を鑑みるに妥当ではないでしょうか?減少を食い止めたことはしっかりと評価したいです。

アクティブユーザー数と注文数におけるjumiaの戦略

 現在のアフリカの都市部においては、Jumiaがカタログとして使われ、最終的に実店舗で購入されるという現象は確かに報告されています。
 この現象は「Showrooming」や「Webrooming」と呼ばれるもので、オンラインで商品情報を収集し、実際の購入は実店舗で行うという消費者行動です。アフリカの多くの地域では、インターネットでの購入に対する信頼性や物流の問題が依然として課題であるため、実店舗での購入が好まれることが多いです。
 また、Jumiaは一部の市場では「オンラインカタログ」として機能し、消費者が実際に商品を手に取る前に詳細をオンラインで確認する場面が多く見られます。特に支払い方法や配送に不安を感じる消費者が、実店舗で最終的に購入を決めるケースが多いです 。 さらに、アフリカ全体でeコマースのインフラが整っていない国々も多く、配送や返品、支払い方法が消費者の心理的障壁となり、オンライン購入が限定的であるのも影響しています。

 こうした背景を受けてjumiaのとった戦略は「郊外進出」です。特にアフリカの農村部では、商業施設や小売店へのアクセスが限られており、消費者が実店舗で商品を直接手に取って購入することが難しいのが現実です。
 これに対して、オンラインショッピングは便利な代替手段となるためJumiaは農村部でのサービス提供を強化しようとしています 。
 また農村部への進出は、アフリカの人口分布から見ても非常に有効であることが分かります。全体的な傾向としては、都市化が進んでいるとはいえ、依然として多くの人々が農村部に住んでいます。 アフリカ全体の都市化状況 • 都市部の人口割合は約40%程度とされています。特に東アフリカや西アフリカの多くの国々では農業に依存する地域が多く、都市部よりも人口密度が低いのが特徴です。

国別の具体例
ナイジェリア(都市部:約54%、農村部:約46%)
ケニア(都市部:約30%、農村部:約70%)

 成功事例としては、コートジボワールにおける農村部へのeコマースの拡大に成功しています。jumiaは107の町にわたる180以上のピックアップステーション(PUS)と、40,000人の独立した販売コンサルタントから成る「JForce」ネットワークを活用し、リモート地域の消費者にアプローチしています。この戦略により、農村部でもJumiaのサービスが利用しやすくなり、製品へのアクセスが大きく向上しました 。
 これらの取り組みの結果、コートジボワールの農村部の消費者の90%が購入時にお金を節約できたと報告し、71%は再度Jumiaで購入する予定であると回答しています。このデータは、農村部におけるeコマースの利用が広がっていることを示しており、Jumiaのインフラ整備と消費者教育戦略が有効であることがわかります 。Jumiaの農村市場へのアプローチは成功を収めており、今後他の地域にも展開できる可能性を秘めています。

上記の取り組みに対し、今後の問題点については、
1. インターネットと通信のアクセス  
 農村部ではインターネットの普及率が低く、接続が不安定な地域も多いです。都市部に比べて、モバイルネットワークやWi-Fiの利用環境が整っていないため、オンラインショッピングを利用するのが難しいことがあります 。
2. 決済手段の制約 
 アフリカでは、都市部でも現金払いが主流であり、農村部では銀行口座やクレジットカードを持つ人が少ないことがあります。eコマースにおいて、オンライン決済システムが発達している都市部に比べ、農村部ではモバイル決済や現金での支払いを求める消費者が多いです 。
3. 物流と配送の問題 
 農村部への配送は物流網が未整備なため、配送が遅れたり、配送費が高くなることがあります。特に、道路が不便で交通手段が限られている地域では、商品が届かない、または配送の信頼性が低いという問題が発生します 。
4. 消費者の教育と信頼性 
 eコマースに対する信頼性の問題もあります。農村部では、オンラインショッピングの仕組みや安全性に対する理解が不足していることが多く、特に商品を事前に見たり触ったりできないことに不安を感じる消費者が多いです 。
 このような課題を克服するために、Jumiaなどの企業は農村部向けの配送インフラを整備したり、現金払いのオプションを増やしたりするなど、アクセスを改善しようとしています。特に、モバイル決済の普及や物流の改善が進むことで、農村部でもeコマースが利用されやすくなっています。

GMVとTPV GMVにおけるTPVの割合

総取扱高(GMV)は 製品やサービスの注文の総額を示し、配送料、付加価値税を含み、割引やクーポンの適用前の額であり、関連期間内のキャンセルや返品に関わらずです。 GMVが、自社販売と第三者販売の間の売上の移行や支払方法に影響されない、当社のプラットフォームの利用を示すための有益な指標であると考えています。

GMV 増減率()内は固定通貨ベース
2023Q1 → 2024Q1 比較  +4.8% (38.7%)
2023Q2 → 2024Q2 比較   -5% (35%)
2023Q3 → 2024Q3 比較   -0.7% (28.9%)


過去推移
2022Q1 → 2023Q1 比較  -30%
2022Q2 → 2023Q2 比較  -35.6%
2022Q3 → 2023Q3 比較     -29.2%
2022Q4 → 2023Q4 比較  -8.2%

総支払高(TPV)は、JumiaPayが使用された製品およびサービスの注文の総額を指します。

TPV増減率()内は固定通貨ベース
2023Q1 → 2024Q1 比較 10.3%(91.6%)
2023Q2 → 2024Q2 比較 -7.1%(48.7%)
2023Q3 → 2024Q3 比較 6.1%(39.3%)

過去推移
2022Q1 → 2023Q1 比較  -55%
2022Q2 → 2023Q2 比較  -36%
2022Q3 → 2023Q3 比較     -40%
2022Q4 → 2023Q4 比較  -11%

GMVにおけるTPVの割合の増減率(総取引額のうち、jumiapayでの支払増減率)

2023Q1(23.7%) → 2024Q1(24.95%)
1.25%(固定ベース+32.8%)

2023Q2(27.6%) → 2024Q2(27%)
-0.6%(固定ベース+30.4%)

2023Q3(25.8%) → 2024 Q3(27.6%)
1.8%(固定ベース+27.9%)

2023Q4(25.4%) → 2024Q4 ???

過去推移
2022Q1(28.3%) → 2023Q1(23.7%) 比較  
2022Q2(27.7%) → 2023Q2(27.6%) 比較  
2022Q3(28%) → 2023Q3(25.8%) 比較     
2022Q4(26.1%) → 2023Q4(25.4%) 比較  

上記の数値より固定ベースでGMVが大きく数値を伸ばしているにもかかわらず、TPVの割合が増加しています。プラットフォーム上でjumiapayでの支払いが伸びていることが伺えます。

jumia pay 取引件数の推移(増減率)

2023Q1(130万件)
2024Q1(200万件) 比較 約52%
2023Q2(140万件)
2024Q2(190万件) 比較 約31%
2023Q3(270万件)
2024Q3(300万件) 比較 約10%
2023Q4(300万件)
→ 2024Q4 ???

キャッシュバーン増減について

2023Q1 (-2,200万ドル)
→2024Q1 (-1910万ドル)
2023Q2 -(3,910万ドル)
→2024Q2 (-870万ドル)
Q2終了後ATmにて収益9,470万ドル
2023Q3 (-2,400万ドル)
→2024 Q3 (-2,680万ドル)
※9月末の流動性の現金残 8,580万ドル

 JMIAは2024年第3四半期に多くの現金を使用しました。これは主に、プラットフォームと倉庫ネットワークの改善に投資したこと、及び一部の債務を一時的に返済したことが原因です。この投資は将来的な品質向上と信頼性の向上を目指しています。
 しかしながらこれまでの四半期の現金推移を見ると着実にキャッシュの燃焼が抑えられており、意味のある現金消費(投資)に変わりつつあると見受けられます。aTMによってキャッシュ残には余裕があり、すぐさま倒産という話にはなりそうにありません。
 Q4の懸念とすれば、2024年10月、Jumiaは2024年末までに南アフリカとチュニジアでの事業を停止する決定を発表しました。短期的な影響には、従業員解雇費用、賃貸解約費用、資産の清算および減損が見込まれているようです。

売上増減率()内固定通貨ベース

 Q3終了時点で期待値を超えた売上を示すことができませんでした。固定通貨ベースでは着実に売上を伸ばしており、通貨価値の回復を願うばかりです。
 ご存知の方も多いとは思いますが、ここでは決算書の報告ベースと、固定通貨(一定通貨)ベースとは何かを簡単にご説明します。

(例)
2023報告ベース・・・2023年レートでの売上
2024報告ベース・・・2024年レートでの売上
一定通貨ベース・・・今期(Q3)の売上を2023年レートで計算した売上

今年に入ってから価値が暴落している[ナイラ]を例にしたいと思います。
2023Q1 1月〜3月 1ドル平均450〜460NGN
2023Q2 4月〜6月 1ドル平均460〜470NGN
2023Q3 7月〜9月 1ドル平均700〜800NGN
2023Q4 10月〜12月 1ドル平均850〜900NGN

2024Q1 1月〜3月 1ドル平均1200〜1300NGN
2024Q2 4月〜6月 1ドル平均1300〜1400NGN
2024Q3 7月〜9月 1ドル平均1500〜1600NGN

 2024Q3の決算資料で報告ベース売上額は1500〜1600NGNを基準に換算された金額であり、
一定通貨売上は700〜800NGNで換算された金額になります。(本来は他の国々のレートも併せたもの)
 ですので、一定通貨ベースの見方とすれば、「前期のレートならこれくらい成長してるよ」ということになります。
 2024年の2月にナイラとポンドで大規模な通貨の切り下げが発生した関係で今期の報告ベースの売上は成長していないように見られてしまいます。
 しかしこの様な大規模な切り下げは今後新たに起こることは考えにくいと思われます。

なぜ大規模な切り下げが起きにくいと考えられるか
 
1. 為替自由化の実施:ナイジェリアの場合、2023年中に為替自由化が行われ、通貨が市場の需要と供給により決定されるようになりました。この変革により、中央銀行が大規模な調整を必要とするケースは減少し、徐々に市場に任される傾向が強くなっています。
 2. 外貨流入の強化:ナイジェリアもエジプトも、観光業、原油収入、貿易収入の増加など外貨流入を増やす施策を進めており、流動性が確保されれば大規模な切り下げは必要なくなります。
 3. 国際的な支援:特にエジプトは、IMFからの支援や融資に頼る部分が大きく、経済を安定させるための調整が行われています。このような支援は、急激な切り下げのリスクを軽減します。

 現在の通貨レートが維持される、または少しでも回復することによって2025年Q1以降の報告ベースの売上は実際の成長度合いを図ることの出来る指標となります。
 また前年対比も通貨切り下げ後の金額で比較される為見た目上の大幅な下落の心配は少なくなるでしょう。(今期のように現地での成長が続いた場合)

Q3における費用及び損失について

1. 運営費用の増加 

  • 前年比で5%増加(通貨ベースで22%増):これは、倉庫の統合や受注の成長に関連する一時的なコストによるものです。これらのコストは短期的には負担となりますが、将来的には運用効率の向上とコスト削減につながると期待されています。

2. 営業および広告費用の増加

  • 通貨ベースで34%増:オンラインマーケティングへの重点的な投資が理由です。デジタル広告やオンラインキャンペーンへの投資は、顧客獲得と売上の増加を狙ったものです。

3. テクノロジーおよびコンテンツ費用の増加

  • 通貨ベースで2%増:プラットフォームの品質と信頼性を向上させるための投資が続けられていますが、人件費の削減からの節約で一部が相殺されています。これは、長期的には顧客満足度とユーザーエクスペリエンスの向上を目指しています。

4. 一般管理費用の増加

  • 前年比で13%増(通貨ベースで24%増):これは、特定のコストコンポーネントの増加によるものです。2023年第三四半期に記録された評価損が2024年第三四半期には再発生していないことも影響しています。また、スタッフコストの削減が見られますが、全体的なコストは増加しています。

総評

JMIAが行っている一時的なコストや投資は、短期的には費用増加をもたらしますが、将来的には運用効率の向上、コスト削減、顧客満足度の向上につながる可能性があります。企業の長期的な成長と持続可能性を目指して行われている取り組みと考えられます。運営費用のこれらのコストは短期的には負担となりますが、将来的には運用効率の向上とコスト削減につながると期待されています。年間通じての費用についてはコスト削減はしっかり意識されております。

Q1〜Q3の通期での削減率

 Jumiaは、2024年の第1四半期から第3四半期を通じてコスト削減に注力し、前年同期と比較して経費を大幅に削減しました。具体的には、報告ベースで2023年の同時期に比べて、Jumiaの営業損失は約29.3%減少し、$68.8百万から$48.7百万に縮小しました。また、調整後のEBITDA損失も34.7%以上減少し、$37.6百万となりました 。
 この削減率は、主に物流効率の改善、インセンティブ費用の削減、管理費の最適化など、幅広い分野での経費削減により実現されています 。

Q4に向けて

 まず株価を上昇させるのに欠かせないのはやはり売上が予測を上回ることかと思います。jumiaにとってQ4は1ヶ月間の連続したブラックフライデーセール等もあり、四半期の中で最も売上が伸びやすく期待値が高いです。
 TradingViewのQ4の売上予測は52.05百万ドル(報告レート:2024レート)となっております。前年の数字も確認していきます。

 ここからは完全に予想ですので、考え方は色々あると思いますがご了承ください。
 2024年Q1からQ3の売上について、固定通貨ベースから報告ベースへの換算率を計算しました。

今年度四半期 売上変換レート
Q1では固定通貨より約0.75
Q2では固定通貨より約0.71
Q3では固定通貨より約0.75

上記の変換レートに当てはめて目標達成までどの程度固定通貨ベースで売上を計上する必要があるのかを見ていきます。

2023Q4 売上 59.4百万ドル

目標売上高 52.05百万ドル
0.75換算 69.5百万ドル 前期比+17%
0.7換算 74.5百万ドル 前期比+25.4%
0.65換算 80.1百万ドル 前期比+34.8%


前年比を上回るために必要な売上
0.75換算 79.5百万ドル
0.7換算 85百万ドル
0.65換算 91.5百万ドル

 前期超えを狙うのであれば、それぞれ前期比で30%以上の伸びが必要になってきますので、今期の推移を見ると少し厳しいかもしれません。
 しかし目標の達成であればまだまだ可能性はあるのでないかと思っていますが、本番は為替レートがましになるであろう2025年以降だと思っていたほうが無難かもしれませんね。

カンファレンスコール

フランシス・デュファイ (CEO):
おはようございます。本日はご参加いただきありがとうございます。
まず、第3四半期の業績の概要についてご説明いたします。
その後、完了したATM(時価発行増資)による調達資金の使途計画についてお話しさせていただき、その後アントワーヌから財務の詳細についてご説明いたします。
第3四半期は、当社の事業の基盤強化に向けた取り組みを継続した四半期となりました。
過去数四半期にわたる進展を基に、オペレーションの構造的な更新において、いくつかの具体的な進展を遂げました。
これには、物流ネットワークの大幅な改善や、当社の事業展開地域における複数の倉庫のより大規模で技術対応の進んだ拠点への統合が含まれます。
これらの改善により四半期中の日々の業務に一時的な混乱が生じましたが、規模の拡大と収益性のある成長を実現するための良好なポジションを確立できたと確信しています。
当四半期の利用KPIは、まちまちの結果となりました。
アクティブ顧客数と実物商品の注文数は改善が見られましたが、通貨切り下げ、Jumia Pay注文の横ばい、そして前述の倉庫統合の影響により、GMV(取扱高)と総注文数は軟調でした。
四半期のアクティブ顧客数は2022年第3四半期以来初めて前年同期比で増加し、1%増の200万人となりました。
また、より定着率が高く質の高い顧客層の獲得・維持にも引き続き成功しています。
第2四半期の90日以内の再購入率は前年同期比304ベーシスポイント上昇し、2024年第2四半期に注文した新規顧客のうち90日以内に再注文した割合は、2023年第2四半期の36%から39%に増加しました。
より質の高い顧客層を獲得できていることは、プロモーションやディスカウントを使用せずにリピート注文を獲得できるという当社の価値提案の重要な証明となっています。
当四半期の注文数は590万件で、前年同期比4%の増加となりました。この成長は、実物商品の注文が前年同期比5%増加したことによるもので、当社のサプライ、価格設定、そして全体的な価値提案の改善が成功していることを示しています。
GMVは現地通貨ベースで前年同期比29%増加しましたが、報告通貨ベースでは1%の減少となりました。
前四半期と同様に、報告通貨ベースのGMVの軟調は、主に2024年第1四半期にナイジェリアとエジプトで行われた通貨切り下げの継続的な影響によるものです。
通貨切り下げは、売上高にも圧力をかけ、前期比横ばいとなったものの、前年同期比13%減の3,640万ドルとなりました。
将来の成長を支援し効率性を高めるため、当社は主要6市場のうち4市場(ガーナ、ナイジェリア、エジプト、コートジボワール)で複数のフルフィルメントセンターの移転プロセスの最終段階にあります。
各国では、複数の小規模なフルフィルメントセンターを1つの中央に位置する倉庫に統合しました。
これらの新しいフルフィルメントセンターは、地方展開を可能にする戦略的な場所に位置し、供給能力の増強、効率性の向上、配送時間の短縮を実現します。
しかしながら、この移転と移行により、これらの新しいフルフィルメントセンターに供給とリソースを一時的にシフトしたため、2024年第3四半期の業務と費用に悪影響を及ぼしました。
2024年第4四半期以降、事業への大きな追加的影響は予想していません。
営業損失は、2023年第3四半期の1,830万ドルに対し、2024年第3四半期は2,010万ドルとなりました。
調整後EBITDAは、2023年第3四半期の1,480万ドルの損失から2024年第3四半期には1,700万ドルの損失に増加しました。これは主に、2023年第3四半期に計上された600万ドルの引当金戻入益の一時的な効果が2024年第3四半期には発生しなかったことによるものです。
税引前損失は、主に営業損失の推移と2023年第3四半期の為替差損から2024年第3四半期の為替差益への転換により、前年同期の2,140万ドルの損失から1,780万ドルの損失に改善しました。
ご存知の通り、当社は8月にATMを完了し、関連するすべての株式取引コストを含め9,470万ドルの純調達額を得ました。
2024年第3四半期末時点での当社の流動性ポジションは、この調達資金を含め1億6,460万ドルでした。
当社は、オペレーションの効率化と成長の促進に特に注力しながら、現在の取り組みを加速させるため、これらの資金を規律ある方法で配分することを約束します。
当社の戦略的優先事項を再確認させていただきます。
第一に、アフリカとアフリカのeコマース市場への注力とコミットメント。
第二に、キャッシュ効率の改善。
そして第三に、強力な顧客価値提案の構築です。
投資に関しては、成長目標を推進する原動力として顧客価値提案に意図的に注力していきます。
具体的には、以下の分野に注力します。

  • 最も有望な市場と機会への再注力

  • ベンダーテクノロジーの改善

  • 顧客獲得の拡大

  • 当社の物流ネットワークの拡大

  • サプライヤーベースと全体的な品揃えの拡充

ここで、これらの資金を活用して成長を支援する方法について、より広い文脈でご説明させていただきます。
まず何よりも、非戦略的な事業やサービスを排除することで、主に事業の強化に引き続き注力していきます。
当社の主要市場におけるeコマース需要は巨大で成長しており、大きく未開拓であると確信しています。
当社は、その潜在的な需要の取り込みの初期段階にあり、最終的に提供できる顧客層の表面をかすめているに過ぎないと考えています。
非戦略的な事業部門と国から撤退することで、顧客により良いサービスを提供し、残りの市場における主要カテゴリーでの供給を拡大しながら、成長を促進できると考えています。
2023年末には、フードデリバリー事業など非戦略的とみなされる事業から撤退し、人員削減も実施しました。
2024年10月には、現在最大の成長潜在力があると考える市場に注力するため、南アフリカとチュニジアでの事業を停止することを発表しました。
2024年の最初の9ヶ月間、南アフリカとチュニジアを合わせたJumiaの注文数は2%、GMVは3%に過ぎませんでした。
南アフリカとチュニジアは、それぞれの市場動向により特有の課題を抱えていました。
これらの国からの撤退により、オペレーションを効率化し、全体的な事業の強化にリソースを集中できると考えています。
これにより、現在最も強い成長と収益性の可能性を見出している地域に注力できます。
この戦略的な再編成は、当社の短期的および中期的な成長見通しに影響を与えないと引き続き確信しています。
これらの市場の閉鎖に伴うコストが発生する見込みです。
短期的な影響には、従業員の解雇費用、リース解約費用、資産の清算、減損などが含まれます。
これらの市場を閉鎖する決定は、これらの国のチームについて考えると困難なものですが、すべてのチームメンバーの努力とビジネスへのコミットメントに感謝したいと思います。
これらのチームは、厳しい市場環境に直面しながら真の回復力と献身を示してきました。彼らのJumiaへの長年のサービスに感謝いたします。
事業展開地域を超えて、顧客体験と全体的な効率性を向上させるため、いくつかの分野でテクノロジーも強化しています。
AIや最先端のツールを活用して、グループ全体の効率性を高めるため、戦略的にテクノロジーへの投資を継続しています。
当社の取り組みは、プラットフォームのセキュリティ強化、マーケティングツールの向上、倉庫と注文管理システムの改善に焦点を当てています。
このような取り組みにより、コストを効果的に管理しながら、ベンダーと顧客の双方により質の高いサービスを提供できる効率性の向上が実現できると考えています。
アフリカ市場と消費者向けの中核的な価値提案を洗練させ、顧客にリーチする最も効果的なマーケティングチャネルと、彼らをファネル内に維持する方法についてより深い理解を得たと考えています。
今後も、ラジオ、地元のインフルエンサー、印刷メディアなどのローカルチャネルの活用に注力しながら、CRMとSEOマーケティングチャネルを拡大する追加の経路を特定していきます。
マーケティングミックスの多様化は当社の戦略の重要な部分であり、地域の消費者にとってより身近な存在となることを可能にし、より効率的な消費者獲得につながります。
より広範な地方展開も、当社の重点分野となります。
現在、注文の54%以上が主要な首都圏以外からのものであり、これらの地域は当社の重要な成長市場です。
例えば、今四半期のナイジェリアでは、ラゴスとアブジャ以外の地域からのユーロバリアント注文が22%成長し、地方展開を進めています。
今後数年間で、主要都市部以外への当社の事業展開を継続的に拡大していく計画です。
時間とともに、これらの市場でのJフォース(セールスエージェント)の活性化を増やし、多額の設備投資を必要としない潜在的な消費者との接点を増やしていきます。
これらの取り組みは、成長のための最も効率的な戦略の一つであると考えており、多額の設備投資を必要としない。
引き続き、マーケティングと地方展開への資本配分において規律を保っていきます。
最後に、当社の価値提案の重要な柱と考える供給の拡大を引き続き優先していきます。
ベンダーエクスペリエンスを向上させるためのベンダープラットフォームの段階的な改善を行っているだけでなく、成長する顧客基盤に多様で手頃な価格の商品を提供するため、中国のベンダーベースの拡大を継続しています。
また、ローカルマーケットプレイスのベンダーと大手グローバルブランドの両方について、各国でチームを拡大しており、これは中期的な成長への重要な投資だと考えています。
当社はJumiaの将来に対して楽観的です。成長を加速させることを可能にする適切な戦略とリソースを有していると確信しています。
当社の業績は、収益性に向かって進みながら、アフリカの巨大な需要を取り込むことができることを示しています。

https://note.com/ny_bird/n/n71a4ab28b84b

最後に

 通貨価値は企業努力ではどうすることも出来ない問題でもあります。この辺りがアフリカに投資するに当たってギャンブルと言われる所以なのかなとも思います。現地ではインフレや天災に見舞われ大変なご苦労をされていることと存じますが、経済成長は着実に進んでいます。国外からの投資も多くなってきております。やはり世界はアフリカがラストフロンティアであると認めているのではないのでしょうか。
 何よりjumiaに投資するにあたり人口が増えているということは何よりも心強いことだと思います。労働人口が増え、中間層が増えればEコマース市場はさらに需要が増すと考えられます。
 もちろん競合は多く、Amazonの南アフリカ進出であったり中国企業の進出も目立ちます。しかしながら、農村部へのアタックや倉庫やピックアップステーションの拡充、jumiapay等の様々な差別化できる要因も出てきています。
 これからも早期の黒字化達成を祈り🙏、新情報に注視しつつ、成長を楽しみにしながら「JMIA」を盛り上げながら握っていければなと思います。

ご注意:このコンテンツは生成AIなどを利用して作成しています。その為、正確でない可能性がありますので必ずご自身で事実確認をお願いいたしいます。



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