見出し画像

元彼が結婚した。

この事実を知って三日め、ある程度落ち着いてきた(と思っている)ので色々書いて自分の愚かさ、弱さを噛み締めていこうと思う。文章を書くことに慣れていないこと、精神状態が普通でないこともあり、文章がおかしいところもあるかもしれない。
今までは数年間負けちゃいけないと思い、前を向いて歩き続けてきたが、なんかもう疲れちゃったので不幸ごっこをしてみる。
まあ、彼は多分こういうことをしちゃう私が嫌いになったんだと思う。
彼のことは割と長い間思っていたので、これからの人生でも忘れることはないだろう。

彼とは1年付き合って2年同棲して別れた(と記憶している)あの頃はメンタルの薬を飲んでいたり、その後にもっと苦しいことがあったから記憶が曖昧なところがある。いつもぼんやりしていたんだろう。
なので、だと思う。が全ての後ろにつくと思って読んで欲しい。
色々思い出して、自分なりに整頓できたら気持ちが落ち着くだろうと考えている。

時系列でかく。
大学一年の頃だと思う、とってもおしゃれでハキハキものを言う彼に度肝を抜かれて一目惚れだったと思う。わたしの育った田舎ではみたことのないタイプだった。
何度か友人を交えてお酒を飲んだり食事をしたりするうちに親しくなりセフレになっていた。
好意を伝えて断られたらどうしよう、と思って何もできなかったのだと思う。当時の私はNOと示すのが苦手だった。
彼と時間を過ごし、彼の独り言に近い考えを聞いたりするうちに自分の容姿が芋っぽく悪いおかげで彼と付き合えないんだと理解するようになった。彼に言われた一言は衝撃的で今でも覚えているし、これからも忘れないと思う。『やなぎ、痩せたらモデルなれるなあ。』これを聞いて容姿が良くなる=彼と付き合えるということだと勘違いしてしまったのだった。

それから彼と付き合うためにどうしたらいいか、田舎から出てきたばかりの私にはわからなかったが、容姿を良くするために整形をすること、彼が言っていたように痩せることを思い立った。
まずは痩せるために食事を減らしていくことにした。全く食べない日もあった、ドカ食いしてしまい泣きながら吐き戻すということもしてしまっていた。今振り返ってみるとこの頃からもう摂食障害の気があったのだろうと思う。
今は落ち着いているが、大学のトイレでも吐いたり、過食嘔吐をするために買い物をしたりしてしまうこともあった。

次に美容整形だが、整形をするのにはお金がかかることは知ってはいたので、彼がときおり夜の仕事は稼げる。と言っていたのでとりあえず手を出すことにした。

そして私は美容整形と夜職に手を出した。

最初は木屋町のお店で働き始めた。当時未成年でも働けるところだったから、時給も安かった。体験入店で現金をもらった時は不快感はなく、こんなことするだけでこんなにもらえるんだ!という気持ちがとても強かった。
1.2ヶ月週末だけ働いた。彼に夜の仕事をしていることを知られて軽蔑されてしまい、やめた。『稼げるとは言ったがまさかするとは思わなかった』と言っていたように覚えている。それから彼とは疎遠になってしまった。

気づいたら冬になっていた。

幸い現金は少しだけ貯まったので、簡単な二重の整形をすることにした。
当時未成年だったため、母に頼んで美容外科についてきてもらったと思う。母には最初は整形することを聞き入れてもらえなかったが、母なりに色々調べてくれたのだろう。今はそういう時代だ、と納得してくれた。
春休みを利用して手術をした。腫れが引いてからは淡路島で友人とリゾートバイトをして顔が馴染むのを待った。

新学期には可愛くなったから振り向いてもらえるかも!と思いながら過ごしていたが、彼は顔も合わせてはくれなかった。

次は振る舞いや喋り方、化粧のスキルが芋っぽさの原因だと思うようになったが、どうしたらいいかわからず、それなりに研究するなどしたが、資金も足りず、何か良い手はないかと考えながら暮らしていた。

そんな時、木屋町時代のお客様から直引きした帰り道に美容学生にサロンモデルとしてスカウトされた。普段は歩かない道、会わない人たち、心が躍った。
話を聞くとサスーンというカットコンテストがあり、コンテストをするためのモデルを探している、どこのことだった。
美容学生だからメイクのことや髪のことを教えてもらえるだろう、という打算もあり参加したのは強く覚えている。
春〜夏の間は週末に木屋町で夜の仕事をしながら美容学校に顔を出してみたり、楽しく過ごした。簡単な整形をしたりもした。

しかし、容姿や立ち居振る舞いはあまり変わらなかったのだと思う。夏休み明け、彼は目もくれなかった。

夜の仕事のランクアップをすることにした。
木屋町で今まで働いていたが祇園で。
祇園では垢抜けた女性がたくさんいて、メイクや仕草、喋り方を学んでいった。

その冬、確か成人式があったと思う。成人式では同級生と会える喜びより、自分の容姿に執着していたため、ずっと他人と自分の容姿だけを確認していた。何を話したか、覚えていない。

夜の仕事は週末だけ続けていた。
冬休み明け、もちろん彼は目もくれなかった。

当時はよく東京に行ったらあなたの人生変わるよと言われていた。
東京の美容室にいった。サロンモデルにスカウトされた。そのサロンの専属モデルになった。写真をたくさんとってもらい、客観的に自分を見ることができた。これはかなりよかった。
夏休みにはサロンの参加するショーにも出た。大勢の前で大きな会場でファッションショーのように歩いた。
事前準備で東京の美容室に行き、サスーンから来た外国人のおじさんが英語でいろいろ言ってた。
英語ができたらもっと面白かったのに…
歩き方を教えてもらって少し自信がついた。

たしか、一年ほどそちらの美容室に通ってお世話になった。

夏休み明け、もちろん彼は目もくれなかった。

次は祇園でのバイト先を変えた。関西二大グループと当時言われていたグループで採用してもらえ、働くことができた。

容姿にランクがつけられ、自分の源氏名の横にランクを表す文字が書いてあった。
それを見た瞬間、満足することができた。たくさんの人が見て決める客観的な自分の容姿の評価、これをもらうためだけに夜の仕事をしたのだと感じた。
そこで半年ほどお世話になった。

まあ、彼はわたしに目もくれなかった。

ここでも容姿は関係ないのではないか?とは気がつかなかった。
彼に好きになってもらうために努力を始めて2年半経った。

春になり大学の研修旅行で転機が訪れた。
彼と話す機会が舞い込んできたのであった。

前後関係はわからないが、彼と話をすることができた。前日から東京のお客様と徹夜でお酒を飲み、朝帰り、そのまま昼にもお酒を飲んで夜にももちろんたくさん飲んでいた。
何も覚えていないがうまくやったようだった。
彼と付き合うために色々な努力をしたが意味がなかったことを覚えている。全部冗談だったそうだ。
私は思い込みが強すぎる節がある。

ではなぜ付き合えたのか?
その時は容姿の努力の結果だと信じていた。

春は終わり夏になった。就活が始まった。
私は良くしてもらっていた教授から地元での内々定を早々にいただいた。

でも彼と一緒にいたいためその就職話を蹴ってしまった。ほんとバカ。後悔してる。

神戸で暮らしたい彼と一緒に暮らすために就職先を選んだ。彼と暮らすためなら、と努力が嫌でなかった。医療系の資格の取れる大学に行っていたので資格の勉強をして、なんとか国家試験も通り2人で暮らし始めることができた。

2人での暮らしは普通の暮らしだったと思う。
楽しく暮らしてたと思っていたのが私だけだったらかなしい。

彼の態度も慣れてきて気安くなってきた時に、彼にブス!と言われてしまった。
(かわいい=好き)であると勘違いしていたため、もう好きじゃないってこと?と思ってしまい。パニックに…お互い距離感が近くなるたびに関係が悪くなっていった。

彼と暮らすうちに私の頭がおかしくなってしまった。おそらくモラハラをされていたのだと思う。頭が弱いわたしにはわからなかった。
食事の好みも合わず、作ったご飯を味も見ないで味変される。出汁をとってつくった味噌汁は薄いと言われる。育ちが全く違ったのだった。

就職先も合わず心身の調子が悪くなり、耳鼻科やメンタルクリニック、婦人科にかかった。
メンタルクリニックでは鬱、不安、自律神経、などを言われたと思う。薬を処方され飲み始めた。
夜は眠れず薬が効いて眠れるまで毎晩彼にちょっかいをかけ、彼に鬱陶しがられたと思う。

ちょっかいをかけすぎて彼を怒らせてしまい、足を怪我してしまった。

多分ここで大きく関係に亀裂が走ったのだと思う。ここで我慢することができたらよかったのか。心と身体が強かったら…と思った。

なぜ別れたかはわからなくなってしまった。
いつもの長い説教だと思って聞き流したんだと思う。

お互い新しい就職先を決めて別れて住み始めた。最初は1人で暮らすことが不安だったが、1人の方が性に合うようで、心身の不調も落ち着いた。
前述したもっと苦しいことがあったため感情がかき消えてしまったというのもある。

地元に戻ってからたくさんの人と食事をした。
彼を超える衝撃を与えてくれる人にはまだ会っていない。
このまま恋愛せず死ぬんだろうと思い、1人で生きていくためにマンションを購入した。

長い間彼に好きになってもらえるよう努力したが、努力した期間より好きになってもらえていた期間の方が短かったかもしれない。

何度もどうすればよかったんだろうと考える。
強く思うのはもっと自分の心と身体が強かったらということ。

そんな私は心と身体を鍛えるために山に登っています。

もう彼は結婚してしまったのにね。

いいなと思ったら応援しよう!