葬儀代
葬儀屋はすぐに決まったようです。
コロナ明けという事で、義父(Tくん)が家族葬にすると決めたので、お通夜は無しで告別式だけになりました。
今から思えば、お金が無かったので、家族葬くらいしか出来なかったと思います。お金が無いのに、見栄を張る性格の長女ですから、告別式の祭壇の花が少ないと文句をつけて、やり直しをさせていました。
祭壇を私にも見せて、花が物足りないという事を私にも証言させた上で、やり直しさせたところが、彼女のやり方だったんだと今は分かります。
必ず、誰かに聞いたり、確認させて、失敗した時はいつでもその人に責任を負わせられるからです。その時はまさかそれが彼女のやり方である事を知らなかった。
祭壇の花をさらに増やして豪華にし、金額も上乗せです。長女は満足そうでしたけど、私から見ると豪華というよりか、とりあえず花の量だけ増えてはいましたが、品も悪く、葬儀というよりかトロピカルな雰囲気になっていました。
義母が亡くなって、口座が全て凍結されたので、現金は下ろせません。
この時、葬儀代を私に仮りに来ました。口座が凍結されているし、現金を引き出すには遺言書を開けて法定相続人のサインが必要とのことでした。
会社(自営業)にも立て替えるお金がないから、貸して欲しいと。
私は快く、いいですよ。と言ってしまいましたが、よく考えたら、会社にもお金がないなんておかしいと思わないといけなかった。
他の姉兄だって、誰一人葬儀代を立て替えるという人がいなかったという事ですから。
結局、会社の資金繰りにも困っていたようで、四十九日が終わってから開封する予定だった遺言書を開封し、現金を引き出す事に成功したようで私は貸さずに済みました。
現金が無かった事で遺言書の内容をとても早く知る事になりました。