見出し画像

りさ子のガチ恋♡俳優沼 -愛することを遠く過ぎても-


サブタイに意味はありません。
改て字で見ると凄いタイトルの作品だな…。

炎上?したり、嫌がらせされたり、初演では観れない人も多かった(初演だよね?)りさ子。
3度目の上演です。

誰かに感想を伝えたい時は、伝わる言葉で喋るべきですが、しっかり書こうとすると何書きたいか忘れそうだから、これは忘備録とします!

3回目となるりさ子、キャスト及び演出が違います。

前のりさ子も挙動がオタクっぽくはありましたが、オタクと言うよりどちらかと言えば大人しい他人とのコミュニケーションがあまりスマートではない人な印象。

今回のりさ子は、ザ・面倒なオタクみたいな動きしてた(失礼でごめん)
あと何故か汚部屋で暮らしてる。ゴミは捨てなさいね。
以前のりさ子はそんな感じじゃなかったので(切り詰めては生活してるだろうけど)これが演出の方の「解釈」なのか「変化がいる」から変えたのかどちらかはわからない。
※小説読み返したらゴミとかの描写ありました。

りさ子は暗い服、しょーたるるは白、他はなんかやたらカラフルな感じ。
色で表現するのは「わかり易さ」があるけど、りさ子・しょーた・るるはまだわかるとして、俳優組の人達はカラフルなだけで個性がなく、「キャラクター」が感じられなかったというか消されてた(私の受け取り方の問題です)

それぞれその人の「性格」があるはずなのに、服が皆平等にカラフルかつその人その人で強烈な特徴があるわけじゃないので誰が誰かわからないなって。
私は初演、再演もみてるので、このセリフはこの人だなと言うのはわかるんですけど、たぶん初めてみたりさ子がこれで推し役者がいない状態でみたら、りさ子・るる・しょーたしかキャラクター覚えられなかったなと思う。
カラフルでもいいけど、もっとそのキャラにあったオシャレ?な感じの色の組み合わせとかがよかったなと思った。

でも逆に言えば(これは深読みだけど)みんな一緒なのかも、しょーたとるる以外はみんなモブなのかもな。りさ子から見て言えばだけど、キラキラしてはいるけど、しょーたと憎いるる以外はちゃんとみえてなんかいないって感じかな。どれも同じ。なんかあのミックスベジタブルみたいだなと思って見てました。

たまちゃんはあんまりキャラ変してなかったけど、アリスはキャラクターが薄くなったかも、なんか普通のオタク?(推し語りの熱量あるオタク)みたいな、なので鑑賞会のシーンで突然空気読めない感じになるのがちょっと違和感だった。削られたセリフや説明がある。

りさ子が「そんな服の着方オタクでもせんやろ」みたいな灰色?の服を来てたのは「りさ子って灰色の人生」を表してたんだろうな。
何かのオタクをしてなくてもりさ子って灰色なんだろうね。黒じゃなくて(スカート黒だったかな?)
ぼやけてくすんで、なんもないのかな、輝きが「りさ子自身」に。

「私みたいなものを気にかけてくれる」みたいなあのいい方。
下の自分が上のしょーたくんに「気に入られている、認知されている」って、『何もないと思った?実は私ってとっても価値があります😊だって推しに気に入られてるから😊』みたいな自己顕示欲のための「卑下」に見えた。
これは前から感じてた別にりさ子はしょーたくんのこと愛してないんだろうなって(愛してるんだろうけど)
今回の演出だと如実にそう見えた(そんな意図はないと思うけど(笑))

以下文はTwitterに書いたやつ。
別に全然そんな描写はないと思うんだけど、りさ子のあれがしょーたくんへの愛ゆえだと思えなくて。
「お金も時間も使って認知もしてくれて、だから自分は特別な存在」みたいな。
リア恋じゃなくて、自分に価値(この場合だとTO的な?)をつけるための推し活のようにみえるのよね。
最初に暴走してないのは「ほか2人よりも自分のが公演行けてるし高額プレもしてるし、だから2人よりもっというとファンの中で1番私が翔太くんを応援できてる」って優越感というか余裕があるんだと思うんだよね。
りさ子の中で勝手にね。
りさ子の言葉のはしばしに「私にはわかるとか」、「私は気がついてた」とかあるんだけど、絶対他の人間より自分のが「翔太くんのファン」「翔太くんのこと知ってる」「翔太くんのことちゃんとみてる」て思ってるよね。
(これは無意識下だと思う)
それが彼女がでてきて暴走しちゃうのは「TO」より「彼女」の方が地位が上で特別だから。自分が特別じゃなくなっちゃうんだよ。
なんなら「彼女」っていう「絶対的な特別」になれるかも!って勝手に期待してわけですよ。
勘違いなのにね。
彼女なんていなければ自分が1番だったのにってことなんじゃないかな。(忘れられてるから本当は1番ですらなあた)付き合ってなくてもさ、推しに恋人がいなければ、自分が恋人になれる「可能性」は存在するし。
なんなら別にりさ子は「付き合う」みたいなことは考えてなくて「翔太くんの特別」かどうかが重要だったんだと思うんだよね。
もっというと翔太くんでなくてもいい、フォロワー数が何万超えのやつか、自分が推してるキャラをやってる役者とか。
「自分が尊敬できて輝いてみえる誰かの特別」であればよかったんじゃないかと思う。
前は「違うキャラ」と「違う役者」を追いかけてたわけだから(それもカノバレじゃないカノバレしてキレて暴走してる)
推しに恋人がいなければ自分が1番翔太くんを支えてる存在、翔太くんも自分を認知して必要としてくれてる。みたいな。
確定的でないなら夢をみてられるからね。
だけど、るるちゃんのような存在(しかも典型的よろしくない奴)(どうしてよりよってそいつなんだよ翔太)が現れた、及び全然覚えられてなかった(笑)(笑えない)から「自分の特別性」が一気に失われたんだよね。
そしたらまぁるるちゃんのせいにするよね?
逆恨みだけどね。りさ子のあれは、過去からそうだけど、恋や愛ではないように感じている。彼女は愛だって言うけどね。違うでしょ。
愛してるからって何してもいいわけじゃないし、愛してても付きまとったり傷つけたりするのはもうその時点で愛じゃないだよね。一線をこえてしまう人間なんだよね。

特別性じゃなくても、「何も無い私にある何か」がりさ子には必要で、それに愛の皮を被せてるようにみえる。
好きは好きなんだろうけど、まじでね。
だから同居してそう地下と1階で。みえない気持ちが、りさ子が気がついてない愛だと思ってる自己顕示欲的な?

以上、ツイートからの抜粋。

「愛じゃない」も私の見方の問題なんだけど、「愛じゃない」なんか人間の根底の欲みたいなまのをぶつけて分かり合えなくて、そりゃそうよな。
でもそれを「愛」と称して、推しとオタクの知り合うことない関係性で表すの(別にたぶんそんなつもりない)ってなんか皮肉的で笑っちゃうよね。
だって知らない人間は愛せないしね。
人間だし物理の距離はちかくても、相手のこと何も知れないのよ。

以下またツイート

どんなに想って愛して好きでお金も時間も使っても、あちらもこちらも「知らない人間」でしかない。
知り合いじゃないんだもん。友達でも家族でも恋人でも同僚でもクラスメイトでも取引先でもない「ただのファンだよ」
相手の仕事いがいを知れることってないんだよ。るるのいい所とかしょーたくんの女性のこのみとか。
知ることがないんだよね。ファンは。
ずーと知らないの平行線、「知ってほしかったんだよな」ってのは正解なのかも、「認知」とかじゃなくて、そのものを知って、相手を知りたかったのかも。

以上ツイート

自分の価値のための推し活とは別に「知りたかった」「知って欲しかった」の好意もあると思う。
愛じゃないって先程から言ってるけど、なかったわけじゃない、原敬のことは普通に好き。
てかりさ子自体は普通に愛だと思ってるし。
しょーたくんじゃなくて原敬のマネキン作ってたから、原敬好きなんだろうね。
伊藤博文は裏切ったしねりさ子を。
伊藤博文のことはどうだったんだろ、やっぱキャラクターからはいったのかな。
「好意」も破綻してると思うんだけど、「好きはある」んだよね。

別にみてもらえなくても、自分が満足できるTOでいられたら、りさ子もああなることはなかったろうに。(わかんないけど)
あれ彼女じゃなくて、他に金と時間使うファンがあらわれてもりさ子はああなったのかな。
それが「ワンちゃんいけるんじゃね?」って言われて、実際繋がってる人の話もきいちゃったもんだからおかしくなっちゃったのかな。
しょーたくんはりさ子をしっかり認知してくれてるし(りさ子の中では)って考えたらいけるのでは?ってなるのかな。

フォロワー数6万だっけ?6.5万?超えの俳優がいちいちファンとかちゃんと認識してなさそうだけど。
手紙の漁ってた時は「大人しい子だよ」って言ってたし、出待ち認識(笑)もあったので認知してるけど、ちょっと衣装変わってわからないとか、あんな独特のフレーズに心あたりないとか正直よくわからないよね。認知加減がね。

まったく違ったりさ子だったな。
個人的な解釈としてりさ子は「推しとヤバいオタク」だけの話ではなくて、なんかもっとこう人間同士のかかわり合いとか距離感とか、相手を思うことが何であるかとか(これ意図から外れてる気もするけど(笑))あとは、自己愛とか?自己愛って表現は違うかもしれないけど「知ってほしかったんだよな」はそうだと思うんだよな。愛情が「相手を思いやる」ことなんだとすれば、「自分の愛?気持ちを知って、応えてほしい」は愛じゃなくない?独りよがりじゃない?そう思う願うことに罪はないと思うけど、押し付けてしまったらそれは、ね。

ストーカーしたり、彼女監禁したり、傷つけたり、包丁振り回したりそんなんで「対等な会話」ができるはずないんですよね。
りさ子が翔太くんと話すためにした行動は最初かあ破綻してる。
目的から遠く離れたところにきてしまう行為。
二度と翔太くんとまともに話し合えなくなる手段をとってしまったんですよね。

新垣さんの時のりさ子は、りさ子自体は賢護さんの時からおかしかったとしても、まだ「人間の心が僅かにある」(これは極端な表現をしてます)というか、過去おかしいことをしてますが、理性?っぽいものを持とうとしていた。まだ「人間」に見えたんですよね。拉致監禁して翔太くんをおびき寄せて会話するシーンとか。
「わかってます。自分がいま何をしてるのか、何をしたいのかわからなくなってること」みたいなセリフがあるんですけど、りさ子も狂ってしまいながらも「ぐちゃぐちゃだ」って思ってるのかもなって。
まぁだからって彼女は彼女の欲望をとめないし整理はつけない。つける気はきっとない。

ファンとして通ったしお金も使ったあとは貴方が私を好きになってくれるだけでよかったのに。何故、こんなに貴方を愛してる私を選んでくれないのか。何故可愛いだけのよくわかんない女を選ぶの。

みたいな。るるめっちゃ可愛くてエッチで(褒め表現です)りさ子とまったくタイプ違うしね。おまけに匂わせしてくるんだぜ…嫌だな…それは。
話し逸れたけど、新垣さんの時はまだ少ないながら、「おかしいのわかってるけど、戻れない!」って感情がみえたんですけど。

今回はなんか「最初から勘違いしてるヤバいオタクがヤバい行動に走ってしまった」に見えたんですよね。
それはそれでパラレルワールドみたいで面白かったですけど。
あまりまわりに「会話もままならない」みたいなオタクの方いなくて(フィクションでしかみたことない)(私と推しの会話を遮って入ってきた観劇おじさんと遭遇したことはある)
現実味がなかった。あの原敬マネキンとか、原敬マネキンは作ってどうするんだ?
匂わせグラドルと付き合ってる翔太くんより、原敬で舞台に向き合ってた翔太くんをみてたいってことなのかな?
なんかあのマネキンはよくわからなかったですね。翔太くんじゃなくて原敬なとこが、原敬が好きなのかなやっぱとは思いましたけど。
最後包丁でマネキンを刺してたのも怖かった。よく翔太&るるをまともに帰したな、刺してもおかしくなかったじゃん…って怖くなった。
とにかく終始こわかった、能條さん絶対にあんなキャラじゃないだろうに。
あんなにオタクっぽく尚且つ狂気を巻散らせるの凄いなって思いました。

演じる方、演出する方でこんなにも見え方が違うんだなって。あと役者や演出が違ってもやっぱ「りさ子のガチ恋♡俳優沼」(改めて書くと凄いタイトルだな)って作品は面白いんだなって感じました。
先程これを書きながら小説読み返しましたけど、また違った面白さありましたね。

今回は衣装とかりさ子のオタクっぽさとか「推しとオタクの関係性という概念の具現化」が優先されたように思いました。
りさ子の悪夢をみせられてるみたい。

やはり初演と再演をみてしまってるからか、解釈が固まってるので「そうはじゃなくない?」みたいにはなってしまうんですが、みれてよかったです。
違う人の視点からみたりさ子、こうみえるのかなみたいな。
私はりさ子が本当に翔太くんを愛してたどうかの話をしたいオタクですが、「推しとオタクの関係性」や「界隈の事情のリアルさ」とかそこを観点として話す方もいるだろうし、色んな見方があるんでしょうね。

色々思うとこありましたが、面白かったです!
己のそのままの感想を書きなぐりたかったので、人の感想とか終演後話とかすべてのがしたのでこれから追っていきたいと思います!

りさ子ってやっぱ面白いね!
ありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?