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いちばんのニュース


いちばんのニュース

2024年年末。1年を振り返る意味で、息子に「今年一番のニュースはなんだった〜?」と聞いた。2024年はいろいろあった。息子がマイコプラズマ肺炎で入院したし、子連れで海外に3回も行ったし…と、思いめぐらせていたところ、息子の答えは「ムスコくんが6歳になったこと!」とのこと。

咄嗟に「いやいやそういう、当たり前にあったことじゃなくて…」と言いかけたけど、とどまった。それって最高の答えじゃん、と思い直した。当たり前に迎えた誕生日だって、まぎれもなく、それが一番のニュースで良い。子どもがすくすくと成長していくことは、本当に、人生の中で最も喜ばしいことだ。そして一歩引いて考えれば、子どもが当たり前に6歳を迎えられたことは、当たり前ではないのだ。

ちなみにこれは「ボドベントカレンダー」という企画内にあった、12ヶ月それぞれでいちばんのことを書いて1年を振り返るというカード。4月にはもちろん6さいになったことを書いたし、そういえば歯が抜けるというニュースもあった。6月には入院のこと書こうとしたら息子から「それは悪いことだからいちばんのことじゃない」と却下された。

年が明けて、2025年になった。「今年の目標はなんですか?」と聞いたら、「小学生になる!」との答え。相変わらずいい答えだ。なわとびがとべるようになるとか、ごはんをたくさん食べるとか、予想した私の期待をまた上回ってくれた。(ごはんはたくさん食べてほしいんだけどね…)小学生になることをとても楽しみにしているのが微笑ましい。

元旦に息子がノートに書いていた日記らしきもの。「はじめてのへびどし!←自分にとってということらしい、かわいい。」「へびさんよろしく⭐︎←こどもらしくてかわいい。星マークが上手。」「ことし、しょうがくせい!←楽しみにしていてかわいい。」そしておせちの絵が上手。

初詣に行って、「なにをお願いしたの?」と聞いたら、「今年もいいことがありますように」との答え。具体的な欲がなくてかわいい。素直。でも神頼みなんてそんなもんだよなあとも思う。

なんだかどれも、大人では出てこない答えだなーと感じて、興味深い。大人になった自分は、「〇〇ならでは」の答えとか、「より具体的な〇〇」だとか、気づかないうちにそういう答えを出さなければ、みたいなバイアスが働いてるんだなぁという気づきがあった。当たり前にやってくることを全力で楽しみにして、誇りにして、それで、いいんだ!!

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