女性性を売らない音楽を求めた

ある10代のときのこと、大物プロデューサーHさんが訪ねてきた。私はOOOのTさんと組んでいたので、当時力のあったHさんがプロデュースしたいとの話だった。色々話したけれど、残念ながらその売り方に私は賛同できなかった。自分のやりたいことと相違があったからだ。

そして Tさんも手のひらをひっくり返すように意見を変えた。容姿がこうだからこういう売り出し方にしなければならないという。他にも色々そんな話はあったが私はその音楽業界のありかたに疑問をもつきっかけになった。

できるだけ女性性をお金にしようという形に彼らは進めたがったからだ。

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