【問題の取扱説明書】(2)「問題発生の流れ」と「事後の分析」
「問題が発生したら、しっかり調査して、
良い再発防止対策を実施する」
・・・混乱している状況では、このように対処することが
基本ですが・・・
落ち着いたら「今回の相関関係」をとらえてみてください
***** 以下、分かりやすい事例で説明します *****
事例①は、ある工場で実際にあった内容です(詳細はカット)
上図のような(実際とは異なりますが)パレットが200枚くらい
敷き詰めてあった作業場で、「右腕骨折のケガ」が発生しました
たまたま、穴の空いていたパレット(この1枚だけだったようです)
に足を取られて・よろけて・床に手をついたところで骨折した
ということです
この図の上段は「発生の流れ」を示しています
・・・「問題のタネ」のパレットの穴は、見逃されていました
「不具合現象」の穴に足を取られそうになって・大丈夫だった
・・・つまりヒヤリ・ハットも、実はあったそうです
・・・そして、今回は「骨折になってしまい」問題発生となりました
この先を続ける前に、この回の重要ポイントを上げますと
1)「いかに、問題のタネに気づくか」
2)「不具合現象があった時にパレットの裏表をひっくり返すなど、
その時出来る行動をできるか」
3)1)と2)を実現する実績ある方法が、別投稿でご紹介済みの
★(始め方3)「15分こつこつ改善」なのです
・・・(要するに予防活動の実践方法でもあります)
上図に戻りますと、下段の「事後の分析」が、再発防止活動の一部
です・・・「なぜ5回/なぜなぜ分析」
・・・昭和53年初版発行の「トヨタ生産方式」の中で世に出た
方法ですが、それから4年が経ちましたが、いまだにこの
やり方以外に出てきていないようです
・・・トヨタさんが始めたのは「設備の問題追及」だったと
この本(別かもしれません)に書かれていました
・・・設備という「構造が決まっている物の原因追及」
なので、「なぜなぜ分析は、迷いが少なくできた」
と診ています
・・・現実に私も遭遇し、皆さんも当たっている「問題」には、
設備以外の「人の行動」などが入っているので、
「なぜなぜ分析は迷宮入りになりやすいです」
話を今回のテーマに戻しますと、
1)事後の分析では、本当の真因(今後は要因と呼びます)
が、分からない場合があります
・・・しかし、最善の対応としての再発防止対策は
必須の要件として実施する必要はあります
2)この状況は、班長(や作業長)と当事者の「空中戦」で
されている事が多くみられます
(上司の方々の作文になっているケースもあるようです)
3)15年以上、「発生の流れのスタイルで見える化する」
方法をご紹介し、実践してもらって来て、各現場に
定着しているので、次回はその方法をご説明させて
いただきます
今回は以上でございます
2024.06.28
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