【京都芸術大学】芸術史講義(近現代)1レポート(評価A)全文公開
はじめに
芸術史講義(近現代)1のレポート全文を公開します。
このままコピペして提出すると不可になるかもしれません。
課題内容は当時のものであり、現在の課題内容とは異なる場合があります。
ご自身でのレポート作成に、参考としてご活用ください。
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課題
テキストを通読して一番関心を持った芸術動向を一つ選び、なぜそれに関心を持ったのかを説明しなさい。(1200字程度)
本文
<タイトル>
固有色から主観色へ:フォーヴィスム
<本文>
関心を持った芸術動向としてフォーヴィスム(野獣派)を取り上げる。フォーヴィスムでは、固有色(モチーフの色/目に映る色彩)ではなく主観色(画面構成の色/心で感じる色)で表現している。原色に近い鮮やかな色づかい、現実とはかけ離れた色彩は、見るものを驚かせる。「現実にはありえないように見える」からこそ、鑑賞者はその作品が「絵」であることを強く意識する。「絵」は再現ではなく表現であることを感じさせる、力強いメッセージ性がフォーヴィスムの魅力である。絵画独自の表現(絵の中だけでできること)を生んだという点でも革新的であり、意義ある芸術動向といえる。
フォーヴィスムとは、20世紀初頭の絵画運動の名称である。1905年にフランスで始まりわずか2~3年と続いた期間は短いが、20世紀芸術に大きな影響を与えた。
19世紀前半の印象派までは、絵画の表現は自然の再現(コピー)であった。19世紀後半の後期印象派から、絵画は自然の再現(コピー)をやめ、表現すること/主観で描くことが主流となっていく。フォーヴィスムもその一つであり、その特徴は固有色からの解放であり、色彩の関係を画面の中で主観的につくり出すことである。
フォーヴィスムの名称の由来は、原色を多用した強烈な色彩、激しいタッチを見た批評家ルイ・ボークセルが
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