2023 乗鞍HC 4位

今年1番の目標レース。乗鞍。
自分でも信じられない結果が出て驚いています。
出場者は猛者ばかり。とてもじゃないけど上位に絡めそうもないと思ってました。
自己紹介を簡単にすると、
自転車を競技として開始して3年目?
一般的に練習と言われることを始めてからは2年目かな?

去年の乗鞍は年代別で出場。今年初のチャンピョンクラス。結果はどうであれベストは尽くしたい気持ちだった。

どんなことをやってきたのか

メニュー

いわゆるワークアウトと呼ばれるメニューについては、今年に入ってからは1,2回程しかやっていない。理由はモチベーションが下がるから。
メニューをやろうとすると、とにかくやりたくないが先行してしまう。
ここら辺を改革しないと強くなることは難しいと思うが、自分の好きなようにやりたいので、このまま継続すると思います。(あくまで趣味だし。。)

週末は裏庭?に2000m級の山があるので、登りに行くようなことをする。
正直なことを言うと、ヒルクライムやる立地としてはとてもいい。

練習量

練習量の指標が何なのかはわからないが、一般的にはCTL?
普段はTP(トレーニングピークス)を使用してるが、お盆明けの8/20の地点では130程。あくまで指標であって、強さではないので目安。
普段はこの指標も特に気にすることがなく、乗りたいように乗る(できるだけ乗る)というような感じで練習してます。

乗鞍対策

1.コースを覚える

去年の秋からローラーをやるときは、基本「富士ヒル」か「乗鞍」の動画を視聴しながら乗っていた。
乗鞍の動画に関しては、本番までに少なくとも150回以上は見たと思う。
また、乗鞍に試走に行った際には、TTもするがコースを見るようなこともして、路面の縦溝・横溝・うねり・勾配・雨の後の砂の浮き具合・カーブ番号等・・
覚えられるだけ覚えといたので、足をできるだけ削りにくいように走ることができたと思う。

2.高地に慣れる

乗鞍はスタート地点ですでに標高が高く、一般的にパワーが出にくいと言われている。
自分も高地対策を実施し、本番当日もそこまでパワーを低下させることなく走ることができたと思う。
サイコンはガーミンを使用しているが、乗鞍の頂上でログを切ったらFTP更新通知が来てびっくりした。(さすがに更新はないと思ったので、通知はスキップ)
具体的に何をやったかは、高知対策のいろんな知見があり、自分のやってきたことが正解かもわからないので、記載はしません。。。
(何かご縁があってお会いすることがあれば、その際に話題ふって下さい)

レースレポ

大会まで

前回は富士ヒルのレースレポを書いたのだが、自分の内心としてはまぐれだと思っていた。これは実力ではないと。
実際緩斜面だし、展開や位置取りについても運がよかっただけ。。
乗鞍は甘くないし、みんなそこに仕上げてくる。
競技歴も浅く、調子の上げ方もわからないので、めちゃくちゃ不安だった。
それが原因なのか、そうじゃないのかわからないけど、乗鞍まで超絶不調で、気持ちが続かない、、これじゃ惨敗するなんてことも頭をよぎっていた。
直前の試走でも、63分ととても不安になるレベル。。。

そんな中大会を迎えることとなった。

スタート前

朝は2時過ぎに起床。朝ご飯を食べアップ開始。
ローラーを持ってきていなかったので、三本滝前までサイクリング。
ちょうどいい時間になってきて、車へ戻るため下る。
"パシュー"  え?
まさかのパンク。出走まで後45分くらいしかないし、チューブも持ってきたか分からない。めちゃくちゃ焦る。
ビンディングシューズ脱いで、靴下になり走って下山。
車に戻った時には結構時間経ってたし、気持ちも焦っている。しかもタイヤレバーを持ってきていないことに気が付く。やばい。。
偶然にも知り合いに会い、タイヤレバーを至急持ってきてもらうことに。
(感謝してもしきれません。ありがとうございました)
替えのチューブは奇跡的に1本持ってきており、急いで交換。
出走まであまり時間もなく、アップもサイクリング程度しかしてないので、不十分。出走までの残りの時間で、坂道を2本ほど強度入れて踏む。

そんな感じで、出走前の支度もばたばたしていたため、出走順はかなり後ろから。。

スタート~CP1

雨も降ってないし、風もそんなにないので、コンディションとしてはいいと思った。けど、アップで三本滝まで行った際に前日の雨の影響か、枝葉が結構路面に落ちていたため、枝が落ちていた場所を確認しといて、レース中はそのコースを通らないようにした。
展開としては比較的ゆっくりな展開。心拍もさほど上がらず、強度的には低め。コースや勾配も頭に入っていたため、心理的には楽な感じ。
10分くらい走ったところ。夜泣峠のコーナーで落車発生。
真横で落車があり、かなりびっくりした。
スタートしたのが後方だったが、直前に確認した枝の位置を避けるために、コーナー外寄りにいたのが幸運だった。
三本滝までは集団内で走行(前行きたかったけど、コースも狭いので前に行けず)

CP1~CP2

CP1で給水。普段給水の練習なんてしないけど、ノリで。
36番コーナーを過ぎてからは、ペースが上がると言われているので、ちょっとずつ番手をあげていく作戦。
ただ33番コーナーまでは道幅も狭く、比較的スピードも出るため、無理に前に出ないように。(さっきも落車見てしまったので)

摩利支天を通過後、集団がペースアップした。中切れも起きそうなので、またマイペース走法で番手を上げていく。
けど、思ったよりもきつく、心拍はレッドゾーンに入っていた。
そのままつづら折れ区間に入り、もっときつくなる。21~20番コーナーで先頭集団からドロップ。まじできつい。でも追いかけたい。
残りの力を振り絞り、前にいる才田さん、成田君に追いつく。
しばらくして、前2人も少しペースが落ちたと感じたので、前に出て先頭を追う。
位ヶ原手前の17番コーナー手前で先頭集団に復帰。すでに限界。多分先頭はお見合い状態になってペース落ちてて、追いつけたのだと思う。
「きっつい」ととっさに声を出してしまったが、加藤さんがこちらを振り返り、「おー、井出君じゃん」と声をかけてくれた。
名前覚えててくれて超うれしかったです(笑)
こちらも、「余裕そうですね~」とひん死状態になりながら返答。
先頭交替を要求されたので、位ヶ原まで一瞬だけ前に出る(もう限界でした(笑))

CP2~ゴール

位ヶ原でも給水。
位ヶ原過ぎの坂から先頭集団がペースアップ。限界過ぎてついていけないし、ここからゴールまで15,6分はかかるはず。
けど、ベスト尽くしたいし、後悔もしたくないから、自分なりに全開で追う。
14番、13番コーナーあたりで成田君をキャッチ。結構きつそうなので、回すというよりは自分が積極的に引いて、前を捕まえたい気持ちで踏んだ。
するとまさかの真鍋さん、金子さんも落ちてキャッチ。まじか。。
なんだこのメンツは。自分だけ場違い感半端ないじゃん。
正直憧れの人たちと走れててうれしいけど、
「憧れるのをやめましょう」が頭の中でループしてた。
必死に踏み抜く覚悟で、先頭を引く。
酸素も薄いし、足もパンパン。後ろも振り返る余裕もない。けど踏む。

大雪渓前(4番コーナー)写真

大雪渓前で痰が絡まり、窒息しそうになった。呼吸困難。。。けど踏む。

と、ここでまさかの田中さんが止まっていた。
「え、」ととっさに言葉が出てしまった。何があったかは確認できなかった。もう前しか見れない。
もうゴールが見える。前にはしろわん君が見える。ペースが落ちているのがわかり、さらに踏む。
しかし、後ろに金子さんがいてアタックかけられて抜かれる。
必死に追う、残り100mくらいでしろわん君キャッチ。
ゴール。頭真っ白。踏み抜けた。
結果4位。

ゴール後

全力は出せた。悔いはないけど実力不足。また来年成長して帰ってきたいと思った。
嬉し涙・悔し涙を流す選手たち。
自分はこんな気持ちになるまで全力だったのだろうか?
なんか胸が締め付けられる思い。。
この気持ちはしばらく残りそう。感極まりました。

頂上で知り合いや一緒に走った方々と話せてよかったです!

下山。途中でまたパンクしました。レース中にパンクしなかったのは奇跡?
この日チューブ2本ダメにしました。

今後

強くなって来年戻ってきます。

また、普段1人で練習することが多いので、練習・ロングライドなど誘っていただけるとありがたいです!

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