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脳の働きから考えるNaotoさんのヨーヨーパフォーマンス講座

「いつかA部門やB部門に出たい!」
「A部門やB部門は敷居が高いけれどOver40部門にはいつか出てみたい」
「ヨーヨーを振るだけでも楽しいのだけれどせっかくならもっとうまくなりたい」

そのような思いを言葉には出さずとも密かに心に抱えているヨーヨープレーヤーも多いのではないでしょうか?

ぼくにもOver40部門にいつか出てみたいという思いがあるため今回のNaotoさんのパフォーマンス講座をアーカイブで拝見しました。

講座を拝見してNaotoさんのパフォーマーとして視点に、未熟ではあるもののぼくの理学療法士、スポーツトレーナー、脳の働きが気になる治療家としての視点をプラスαして(できたかわからないけれど…?)まとめてみました。

上記のような思いを抱えている方、ヨーヨーを楽しんでいる方の一助となれれば幸いです。

そして、今後アーカイブの販売がしているそうなので興味のある方は是非ともそちらもご覧ください。

また、Naotoさんのvoicyはこちらから登録してみてください。
それでは、初めていきましょう!

Naotoさんの考える表現とは「自分の想いや考えを何かしらの方法で別の形にすること」だそうで表現活動をする上で特に大切な三つの要素が
「テクニック(技術)」
「テーマ(何を表現したいのか)」
「デザイン(ルール・制約)」であると仰っていました。

それらを前提としてNaotoさんが人前でヨーヨーのパフォーマンスする際に必要なテクニックは六つあり…

「ディフィカルティ(トリックの難易度)」
「バリエーション(トリックの多様性・種類)」
「エクスキューション(ミスの少なさ)」
「コントロール(トリックの綺麗さ・完成度)」
「ミュージックユース(音楽との調和)」
「ボディーコントロール(身体との調和・身体操作)」

以上の項目を日々の鍛錬により向上しておられるとのことです。

上記の六つの要素のそれぞれの高め方の詳細は実際にアーカイブを拝見していただくとして、かいつまんでお伝えすると…

「ディフィカルティ(トリックの難易度)」と「バリエーション(トリックの多様性・種類)」の要素を高める方法は『新しいトリックを習得』していく

「エクスキューション(ミスの少なさ)」の要素を高める方法は『トリックの反復練習』

「コントロール(トリックの綺麗さ・完成度)」の要素を高める方法は『基礎練習』

「ミュージックユース(音楽との調和)」の要素を高める方法は『投げ出しとキャッチを合わせる』『テンポを合わせられる』『曲調と合わせられる』

「ボディーコントロール(身体との調和・身体操作)」の要素を高める方法は『姿勢を正す』『歩き方に気をつける』などに加え、日頃から『ストレッチや筋力トレーニング』などだそうです。

ではここからはトリック習得までの流れを考えて見ましょう。

1.お手本動画?を参考にトリックの構造を分解し理解し記憶する
2.トリックを行うために脳内でヨーヨーと身体の動きをイメージする
3.実際にトリックの練習を始める
4.ヨーヨーを視覚的に捉えつつ身体の動きに意識を向けてコントロールする
5.ヨーヨーのコントロールを含めた身体の動きの誤差を修正・微調整を繰り返す
6.ぎこちなくてもとりあえずトリックが通るようになる
7.トリックの滑らかさと安定感を高めるために脳内で作った運動のプログラムと実際の動きの誤差を修正しトリックの成功率を高める
8.試行錯誤しつつ練習を継続する
(…トリック習得の道のりは大まかにこのような感じでしょうか?)

そして、フリースタイルを構築するためには各々のトリックの安定性や再現性を高めるとともに音楽に合わせてヨーヨーと身体のコントロールをするという技術が追加されるのでしょうか?
(フリースタイルを構成したことがないのでご了承ください。)

上記の流れと脳機能を結びつけてみると
ヨーヨーの動きを目で見て情報を処理する「後頭葉」
空間的なヨーヨーの位置情報を目でとらえ処理する「頭頂葉」
ヨーヨーのコントロールと身体の動きのイメージを構築する「頭頂葉」「前頭葉」「小脳」
ヨーヨーと身体のコントロールに関係するタイミングを制御する「前頭葉」「側頭葉」「小脳」
ヨーヨーをコントロールするために身体に動け‼︎という指令を出す「前頭葉」「頭頂葉」
トリックを行うために脳内でイメージし動きをプログラミングし実際の身体の動きとの誤差を修正・微調整を行う「小脳」
トリック習得のために記憶の保持に欠かせない「側頭葉」
トリックの滑らかさを生み出す「前頭葉」「小脳」
音を聴きヨーヨーのコントロールと身体の動きを制御する「側頭葉」「前頭葉」「小脳」

すみませんなんのこっちゃ?ですよね...
ただ、ざっと分類しただけでも脳機能のほぼ全てを動員しなければヨーヨーを振ることもフリースタイルを構成することもできなさそうですね。

続いてそれぞれの脳機能について見ていきましょう。
先ずは簡易的ではありますがこちらの図をご覧ください。

『大脳』
脳の一番表層にあり進化の観点から一番新しい部分です。
外界から入ってくる感覚情報と身体からの入ってくる全ての情報を処理し、その情報と脳の中にある記憶を統合したり、解釈したりする認知的な処理、そしてその処理をもとにどのように行動するか考えたり行動を起こすためのGo!!サインを出します。

大脳は以下の4つの領域に分類されます。

「大脳ー後頭葉(こうとうよう)」
目から入る視覚情報を最初に処理する部分です。
ここからそれぞれの脳の部位に必要な情報を届けていきます。

「大脳ー頭頂葉(とうちょうよう)」
空間的な情報の処理と何に注意を向けるかを決定する部分です。
後頭葉から届いた視覚の情報をもとにそれがどこにあるかを覚えておくためにも働いてくれます。
(前日に帰宅をした時に鍵をどこに置いたのか次の日の朝も覚えている)
身体の地図があり運動や身体の感覚はここに集められます。
そして、この「頭の中にある身体の地図」が鮮明であればあるほど思い通りに自分の身体を動かすことができます。

「大脳皮質ー側頭葉(そくとうよう)」
言葉や視覚、耳から入る聴覚情報や味覚に関する情報を処理する場所です。
また、記憶を定着させるために働いてくれる部分でもあります。
後頭葉から届いた視覚の情報をもとにそれが何であるかを解釈するためにも働いてくれます。
(目でみた物の名前がわかる、街で友人に会った時に顔を見てすぐに名前が浮かぶ)

「大脳ー前頭葉(ぜんとうよう)」
意欲や興味、理解、判断、理論などの認知機能の中心で意思決定や認知的な思考をする。
身体の動きをコントロールするとともに動き始めるためのGo!!サインを出します。
自分の意思により自分の身体を思うように動かす「随意運動」を制御する
注意と意思決定のコントロール
本能のままに衝動的に行動することがないように「抑制(ブレーキ)」をかけ『今』やるべきことに集中できるように働く場所でもあります。

『小脳』
運動のコントロール、正確で滑らかな動き、新しい動きを学習するために働く
目の動き、バランス感覚、体幹の安定性(重力に逆らって姿勢をシャキッとさせる)、肩や股関節の安定性、身体の感覚を感じ取る、動きのタイミングを計る、理解・判断・理論などの認知機能、作業や動作に必要な記憶を一時的に記憶し処理、情動などに関わる

だいぶ長くなるとともにごちゃごちゃしてしまったので今回はここまでにさせていただきます。

次回は実際に脳機能のチェックとトレーニングをお伝えできればと考えておりますので少々お待ちください。

こんなこともやってます。
サロン 整え処 ときわぎ「https://tokiwagi.studio.site/」


最後までご覧くださりありがとうございます。

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