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【IDA】初心者と中級者を分ける技術『当て舵』

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上手くなりたいなら必ず身につけるべき技術です

こんばんは
国際ドローン協会
理事の伊藤 聡です。


初心者のパイロットが
中級者以上に上達するためには
いくつかの関門があります。

マスターしておくべき
必須のスキルとも言えるでしょう。


今日は、その中の1つ
『当て舵』についてお伝えします。


==========
風がある中で
まっすぐ飛ばせますか?
==========

「もっとも分かりやすい
初心者と中級者以上の違いは?」

と聞かれると、

1つ挙げられるのは
『風がある中でまっすぐ飛ばせるか』です。


無風や屋内でまっすぐに飛ばせるのは
当然です。

GPSやジャイロ、各種センサーが
付いているのでよほどのことが無い限り
きちんと飛びます。


ですが、風がある中で、となると
話は別です。(風速5m以下)

Phantom4やMavic2と言った
パワーのある機体でも
技術がないと、風が吹いている中では
まっすぐに飛びません。


特に横からの風にはドローンは
構造的に弱いので、ふらつきがちです。

そんな時に必要になるスキルであり
初心者と中級者以上を分けるのが『当て舵』です。


=========
なぜまっすぐ飛ばす
必要があるのか?
=========

当て舵の話に入る前に
そもそもについてお伝えします。

なぜ、ドローンをまっすぐに
飛ばす必要があるのか?です。


これは一言でいうと
『キレイな映像を撮影するため』です。


ぜひ映画やドラマなどを
見て頂きたいのですが、特殊な効果を狙った
場面以外でふらいた映像は使いません。

時にはスライダーやクレーンを使って
ビシッとまっすぐにカメラを動かして
映像を撮影します。

(メイキング映像でスライダーや
クレーンはお馴染みですよね)


自然であれ、建物であれ、人であれ
被写体をキレイに撮影するには
まっすぐに、丁寧に、ゆっくり飛ばす
必要があります。

というか、そのように飛ばせないと
まともな映像は撮れません。


空撮以外でも、点検や農薬散布でも
まっすぐに飛ばせないパイロットでは
仕事になりません。

ですが、意外とプロを目指している人でも
まっすぐに、ゆっくりと飛ばせる人は
あまり多くありません。

特に屋内ドローンスクールに
通っていた人は、風のある中で飛ばした
経験が少なく苦労しているようです。


=========
当て舵をマスターして
まっすぐ飛ばそう
=========

強い風が吹けば、GPSやジャイロで
制御していても多少はふらついてしまいます。

それに対応して、まっすぐ飛ばす
技術こそが当て舵です。


具体的には、風が吹いて
ドローンがふらいた方向と逆方向に
少しだけスティックを操作します。


簡単に図示します。


 ↑
 □(ドローン)

仮に矢印の方向にドローンを
飛ばしているとします。

その時に右から風が吹きました。


 ↑
 □ ←←← (風)

ドローンは左にふらいてしまい
進行方向もまっすぐではなくなります。



□←←←(風)


こうなってしまうと被写体を
キレイにまっすぐ捉えることが
できなくなります。


そこで風が吹いてドローンが
傾いたと感じたら、少しだけ右に
スティックを傾けます。


 ↑
→□←←← (風)
(当て舵)

風で傾いた分だけ、右にスティック
(エルロン)を倒して上手くバランスが
とれるように修正します。


これが当て舵です。


言葉で読んだり伝えると
とても難しく感じる技術でしょう。

感覚的なものなので
伝えるのは難しいので
練習するしか習得する道はありません。


パイロンを使った基礎練習を
風のある屋外やATTIモードで練習することで
当て舵の感覚は自然と身につきます。

実際、IDAドローンスクールの
メンバーも屋外で、しかも風の強い場所で
練習するうちに自然と身に着けています。


ぜひ屋内や無風での練習だけでなく
多少の風がある中でも飛ばしてみてください。

練習より難しい本番はできません。


慣れれば、感覚をつかめる技術なので
飛ばして身につけていきましょう。


それでは、最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

一般社団法人国際ドローン協会
理事 伊藤 聡


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