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【IDA】ドローンの”RTK”とは何なのか?

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こんばんは
国際ドローン協会
理事の伊藤 聡です。


ドローンの中で
最先端の技術を使っているのが
『産業用ドローン』です。


先日ご紹介した
1億5,000万画素のカメラも
進み過ぎている技術の1つですし

固定翼ですがWingcopterは
時速150kmで100km先まで
飛ばすことができます。


そんな先進技術の1つ
『RTK』について今日は
ご紹介します。

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RTKが使われている
ドローン
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さて、本題です。


先端技術の1つである
『RTK』が使われている
ドローンには名前にRTKが付きます。


代表的なのは下記の2つです。

Phantom4 RTK


Matrice210 RTK


スクリーンショット 2019-12-24 11.34.03

※画像が表示されない方はこちら
https://ida-drone.com/maga/matrice210rtk.jpg


『RTK』が何か、簡単にお伝えすると

『GPSの強化版』

と言えます。

(RTK=リアル・タイム・キネマティック)


GPSでは難しかった
数cm単位での機体の位置制御を実現する
システムです。

車の自動運転にも使われている
技術ですね。


ドローンのRTKの場合は
通信用の基準点棒とMatriceで
3点測量して正確な位置を割り出しています。

RTK棒

スクリーンショット 2019-12-24 11.35.28

※画像が表示されない方はこちら
https://ida-drone.com/maga/rtk-2.jpg

↑この棒を地面に指して
Matriceに付いている、プッチンプリンみたいな
ユニットと3点測量しています。


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RTKの何が凄いのか
どこで使われるのか?
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ドローンでは『GPS』を使って
機体の位置情報を割り出しています。

人工衛星からの通信ですね。


GPSには欠点があって
日本上空にはあまり飛んでいないのと
軍事的な理由で、正確なデータではありません。

カーナビなどもGPSを使っていますが
数mの誤差が出るのが普通で
それをシステム側で修正しています。


そういう事情もあり、ドローンも
GPSを使う以上、位置情報や機体制御に
誤差が生じます。

(通常に利用する範囲では
問題ないレベルです)


空撮では多少の誤差は問題ないのですが
『測量』する時には
そういう訳にもいきません。

理想は誤差0ですし
少なければ少ない方が良い世界です。


そこで、誤差を数cmという
従来では考えられないレベルまで
実現するRTKが産業用ドローンでは
使われています。


この一気に誤差を数cmにまで
少なくした、というのが素晴らしく
測量の世界では重宝されていますね。

産業用の世界には
空撮ドローンよりも進んだ技術が
使われています。


もしかしたら、より高精度な
空撮をするためにMavicにもいずれ
RTKシステムが載るかもしれませんね。


それでは、最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

一般社団法人国際ドローン協会
理事 伊藤 聡


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