R1グランプリ 1回戦敗退するまで
私がR1グランプリ2021の一回戦で敗退をするまでを書きます。
2007年に初めて出て、出ていない年があったので、今回で八回目でした。
そのため、アマチュアの出場資格を満たしている為、出ることができました。
エントリーをさせていただいたのが、12月半ばで、そこからネタ作りを始めました。
昨年から、どなたでも出ることができるお笑いライブに月一回ずつで合計2回出させていただきましたが、その時のネタでは全く通用しないと思い、一から作ることにしました。
しかし、いつものことですが、ネタを書くことができません。
何とかしようと思い、自分が苦手なことはしないようにと、コント、漫談はしないことにしました。
そして、12月30日に、初めてフリップを使用したネタで出ようと考えましたが、紙と、ペンを買ったら満足をしてしまい、ネタも書けませんでした。
そして、有名な方のものまねをやろうと思いましたが、セリフが書けないのもありますが、既存のものまねをされている方に似てしまうのを恐れ、やめました。もちろん、似てもいません。
この時点で、1月1日でした。
1月2日に誰もしていないものまねをしようと思い、作り始めました。
もう、セリフを考えるので必死で、先人に似たような芸があるのではないかとか、どこか似てしまっているのではないかとか考える余裕もありませんでした。
当日の1月4日を迎えても、まだセリフの入れ替えを繰り返していました。
会場のある建物に着くと、集合時間がより細かく決まっていたことがわかり、40分ほど、近くの駅の構内で突っ立ったまま、ネタを練習しようとしましたが、薄着だったため、少々寒いのと、集中できず、ほぼできませんでした。さらに、ここでもセリフを変えています。
会場に入り、控室に行ったところ、これまでのR1とは違い、感染症対策で、一人当たりが広々と過ごすことができました。
常に人との間隔が取られていて、舞台に出るほぼ直前まで、小声であれば練習ができる環境でした。
そして、舞台に上がりました。
はじめに、生意気にも、普段は見ることもできないのに、客席を一回見ました。
その後、一度も見ることはできませんでした。
いつもの、覚えてきたセリフを普段より大声を出して言うだけというのが始まりました。
そして、お客様に自分が全く受け入れられていないとずっと思いながら、ネタを続けました。
動きで表現した部分では、お客様は特にあきれているなと思いました。
しかし、それを言い表す、余裕はありません。そんなことをしたら、用意したネタが飛んでしまうからです。
そして、一回も笑い声を聞くことがなく、ネタを終えました。
袖に帰る時のみじめさはとんでもないものです。
自分のネタの不出来さ、つまらなさに落ち込み、また、情けなくも、恥ずかしくもなります。
その後、会場を出るまでの時間も本当に苦しいです。出てからもですが。
これは、過去七回一回戦で敗退したときと、同じ気持ちでした。
思い出したくないものを思い出しました。
そして、考えすぎだと思いますが、私のひどいネタのせいで、せっかく復活したアマチュアの出場が再度なくなってしまったらどうしようなどと考えてしまいました。
と、自分勝手なことを言ってしまいましたが、全て、時間があったのに対策をしなかった自分が悪いと思います。
舞台の上、ネタの後、会場から出てから、今日に至るまでで、苦しみたくなかったら、きちんとネタを作って、早めに練習をすればよかったのだと思います。しかし、これも2回戦に進出したことがない自分としては定かではありません。
今回アマチュアの出場が復活して、3年ぶりに出場できたことや、世の中の状況から、無事、出場させていただけたことに、ただただ感謝しなければなりません。
次に舞台の上に立つ機会に向けて、反省をします。