“がん専門”でありながらジェネラリスト薬剤師を目指す

名探偵コナンが好きが拗れに拗れて、APTX4869 を作ろうと思い薬剤師を目指しました。そんな私が、いまどんなキャリアを歩んでいるのか。

興味を持っていただける方に届くと良いなと思っています!

【メディッコ薬剤師キャリアnote始動ッコ!!】

不意に始まったこの企画!第一回目の記事を書かせていただきます、薬剤師のイサミです。

まずは、新卒で入職した病院時代を振り返りたいと思います。私の薬剤師としての基盤を構築してくれた病院での日々。どんな経験が今の自分を形成しているのか、振り返ることで見えてくるものがありました。

どこかの誰かに参考になれば嬉しいです。それでは最後までお付き合いください!

“とりあえず”で、大病院に就職

正直、就職活動を意識し始めた頃は、明確なやりたいことや将来の目標などは見つかっていませんでした。漠然と臨床薬剤師を目指していましたが、理想とする薬剤師像などを持っていたわけでもありません。

とりあえず、いろいろな研鑽が積めて、たくさん勉強ができるような環境に身を置こうと考え、大病院に絞って就活をすることにしました。(大病院であれば、きっといろんな経験ができるだろうという安易な発想です…笑)

そこで、500床以上の病院を目安に募集がかけられた順にエントリーし、縁あって某大学病院へ入職することとなりました。

薬剤師業務をひと通り経験し、スペシャリストの道に目覚める

大学病院では、入職時の狙いどおり本当にいろいろなことを経験できました。薬剤師の基本的なスキルである調剤業務のほか、無菌製剤・抗がん剤の混注業務までもガッツリ経験できたことは、専門性の高い大病院ならではだったと思います。

また、血液内科や呼吸器内科など複数の病棟を担当した経験から、ベッドサイドでの服薬指導や患者さんの継続的なモニタリングを通じて、疾患や薬剤に関する知識をより実践的なものとして深めることができました。そのほか、緩和ケアチームに帯同させてもらったり、救命救急センターで業務を行ったりと、他部署や多職種との連携が大事な仕事も担当し、チーム医療の見識も深まりました。mediccoに興味を持ったのも、この辺りの経験が大きいように思いますね。

さらに、4年目以降はがん関連の認定・専門薬剤師の取得を目指していく中で、がん患者さんに対する診察前面談や薬学的評価の提言などを行う「薬剤師外来」という形で、より専門性が求められる薬剤師業務も担当できました。資格のために学んだことが日々の仕事に活きる楽しさを感じました。

ジェネラリストでありながらスペシャリストでありたい

薬剤師は、患者さんや多職種からは薬に関する“ジェネラリスト”としての役割を求められることが多いので、結果的に多数の診療科がある大病院を選んで正解だったと思っています。間違いなく、この経験が今の自分の基盤となっています。

また一方で、幅広い疾患に携わる中で自分の専門性を「Oncology」に絞ったこともよかったと感じています。ジェネラリストでありながら、同時にスペシャリストであることも重要だと思っていて、専門的な勉強が結局は薬剤師としての見識を広げてくれたと感じています。

自分の課題としては、大学病院では通常業務のほかに「研究」や「教育」を責務とする側面がありますが、臨床の勉強に加えて、それらを納得いく形で行うには負担が大きかったですね。第一線で活躍されている先生方には、ほんとうに頭が上がりません。

新卒から学んだのは、継続することでしか得られない「達成感」

一つ目の就職先では、とにかく続けること、継続することが大事だと学びました。たった一回、たった一週間やっただけで身につくことはほどんどなく、日々コツコツと積み重ねることでしか物事は達成しないということを、病院薬剤師として痛感しました。

一夜漬けでテスト勉強をしていた頃の自分に言い聞かせたい教訓ですね。笑

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