繊維筋痛症を長引かせるもの①
37歳で中途入社した会社は、漫画好きな自分でもあまり通って来なかった少しディープな読者向けのコミックを扱う出版社でした。もう少しざっくりいうと「オタク向け漫画」が大半を占める、それなりの規模の会社でした。
当時より日本国内の電子コミックは飛躍的に売上拡大を伸ばしており、年々雑誌が売れなくなる出版業界の売上の要になってきている状況。
そういう意味では「需要はあるが経験者が少ない」という特別な職種だったため、転職に関しては幸いにも、それほどパワーを使わずに済みました。
転職して驚いたのが、前の出版社では電子書籍チームだけで5〜6人はいたのに対して、転職先の会社では自分が入社するまでは1名体制でこなしていたそう。編集部の数もそこまで差はないのに・・・。
でも、一緒に仕事をしていて徐々にそのカラクリに気づいてきました。
線維筋痛症の話と少し逸れてしまうので、カラクリの詳細についてはまた別の場所で書くとして、とにかく彼(新しく自分の上司になった人)は他社の売上傾向を社内に秘密にしていたり、協力会社に圧をかけて自分の仕事を楽にしたりなど「省エネ」によって仕事を回していた。
そのうえで、その「省エネ」の業務さえ自分でしなくていいように、人を募集していたようでした。
他社から転職してきた自分としては「この手間を増やすだけで売上が劇的に上がる」というのが目に見えて分かっていたけれど、それを言うと「余計なことは言わないで言われたことだけしろ」と言ってくるような、かなりキツ目のパワハラタイプの上司でした・・・。
さらにタチの悪いことに、ある日そういったやり取りをした際に打合せスペースに呼び出されて「君が前の会社で、契約書を引き出しに仕舞っていたという噂を聞いたんだけど」などと言われた。
何回か前に書いた、失踪してしまった前任者がやったことを、自分のせいにされているというこ・・・。
一応、その場で濡れ衣だと言うことを伝え、彼も噂の出どころにそのように説明すると言っていたが、噂の出どころがどこかは教えてくれませんでした。
このやり取りがあったのが入社して1週間以内のことで、自分はすでに嫌な気持ちになり、その時からまたストレスゲージが上がり始めるのを感じていました・・・。
(つづく)
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