読んでんじゃねえ
生活という敗北に侵食されていく己を俯瞰しながら靴を履いたり脱いだりしている。天才も凡才も等しく人間なのだから結局年食ってのさばってくたばってさようなら、あんたの数十年お疲れ様でしたって笑ってる神様と嘲笑ってたあいつらをせめて一回だけ殴らせてほしいほしいを繰り返して今日もまた千円払って払っても散らばる応募書類まとめては爪を噛んでいるクソみたいな日々。
墓穴を掘り続けて幾星霜、誰か発掘してくださいなんでもするんでどうか殺してください。さんさんと降り注ぐたいようさんに今日も傷跡を教えられてあーこれもうとっくに知ってますが言いたい言えない気が付けば立派に生き汚くなった自分を学校のプールに突き落としたいそしてそのままあがってくるなあがってくるならどっか港か沖のほうで頼むよ価値のない水死体。死にたいが嘘になってしまった今、過去をもうどうすればいいんだろう。かと言って生きたいのかと問われてもきっと答えられるのは崖っぷちか首に縄を掛けながらの姿での無様なイエスだ。
こんな人生をどう生きていけばいいのか先生もクラスメイトも小説も辞書も詩人も短歌もゴッホもツァラも音楽もなにも教えてくれやしなかった。だから全部終わらせたっていいだろもう黙れよおまえが殺したんだおまえが殺したんだおまえが殺したんだおまえが殺したんだ、おまえらが殺したんだ。
今日もまた死んでくれよと飲むデパスあああ正しくありたいあれない
ありふれた沈黙を地下鉄の隅で売っていた
吐き出した花は膿む名前に似ていた
ずっと血を流しているおまえのからだが私と同じように作られていることをどうしても認めたくなかった
願わくば続きますようにこの日々が永久歯とわじゃなくなった朝
いま溢れるように呼吸をしているおれの内臓を 立ち尽くした惨禍の眸たち同じように踏み潰した
パズルのあとなにものこらない、本棚の隅にFの皮を着た、どうしてこんなに寒いのだろうね、どうしたって寒いんだよきっと、
行間を埋める街でひとり息を止めていた 観覧車を回す誰もが忘れ物、気付かない
もうどこへもいけないですさよなら トイレの壁のメールアドレス
自意識と肌を焼いて剥がれ落ちる皮になった夏 たのむしんでくれ ぼくらのデトリタスはもう消えただろうか しんでくれおねがいだから 言い残すこともないのにせがまれた気がして遺書を書いて生きて(い)るらへんの窓辺さえSNOWで撮ったらどう、かわいい?しんでくれ
サイコーな敗北キメてガスばくはつで終わっちゃいたい
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