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デビルマン(2004:日本) #居石信吾の映画実況雑記
前回の映画感想記事以降、そこそこ映画を観ました。いずれも傑作名作ばかりであり大いに楽しめました。有名映画をどんどん履修していったのですが、ある日アマプラにかの有名なデビルマンが来ているのを見つけてしまいましてね。
まあ最早ネットミームと化している作品ですからどんな出来かは知っています。どれくらい酷いのか確かめるためにアロハ天狗=サンの以下の記事を読み、素人が手出しするものじゃないなと判断しました──最初は。
ところがそのようにTwitterで呟いたところ僕より遥かに映画の見識ある方達3名……ここではAさんとBさんともう一人のBさんとだけ述べるに留めますが……に背中を押されて視聴を決めたのでした。
注意!
以下の文章にはネタバレがあります。
後この記事は口悪様に罵るような事はしませんが映画が映画ですので貴方の気分を害す恐れがあります。
意外な事に話の流れは普通
これは観るまで知りもしなかった事です。いわゆる超B級とかZ級映画と呼ばれる物の中には完全にプロットが破綻しており内容の理解が極めて困難な物もありますが、デビルマンは少なくとも起承転結が存在しちゃんと筋を理解出来ます。
まあ、そりゃ原作デビルマンですからね。日本有数の超傑作のパワーはここまで煮たり焼いたりされても抜けきらなかったという事でしょうか。
話の流れを阻害する突っ込みどころの数々
ところがそんな分かりやすいストーリーラインに綺羅星の如くおかしなシーンやポイントが散りばめられているんですよ。
まず全体的に特殊メイクや美術、衣装のクオリティが極めて低いためどの様な場面でも非常に安っぽく見えます。
そしてこの映画を怪作たらしめている最大の要因が、登場人物たちの演技力です。特に不動明と飛鳥了の主役二人は演じているのか役者の素なのか判別がつかないレベルです。いや素の演技、なんて言葉もありますがそういった概念より3ランクくらい下のレイヤーに位置します。
細かい(細かくない)気になりポイント
突っ込みどころはマジで全編に亘って存在するので、実況ツイートを確認しながら個人的に「マジでこれはなんだったの?」というところを挙げていきます。
いやケーキ堂々と作っておいてサプライズもクソもないやろ
— 居石信吾 (@Icy_Cool) July 21, 2020
普通隠しておいたプレゼント見つけるとかだろ。
なぜHMDで……?
— 居石信吾 (@Icy_Cool) July 21, 2020
飛鳥了の父親からのメッセージ動画を見る方法がまさかのヘッドマウントディスプレイ。オープンカーに乗りながらヘッドマウントディスプレイ。備え付けの液晶モニタとかでいいのではないか?
この映画にはこういった「カッコつけようとして何かおかしな事になっている」というのが毎秒出てきます。
デビルマンは本当イカスデザインだ
— 居石信吾 (@Icy_Cool) July 21, 2020
ところで唐突に無からデーモンポップしたんですけどどちら様ですかな?
寺田克也デザインのデビルマンはCGも結構頑張っていて本当にカッコいいんですよ。僕をデビルマン視聴へと導いた最大の要因です。そして本当にデーモンが無から湧いて出て思わず巻き戻ししてしまいました。
ハッピーバースデーデビルマン!
— 居石信吾 (@Icy_Cool) July 21, 2020
これは一応明が今日誕生日だから……なの……?
ネットミーム化しているハッピーバースデーデビルマン!を生で聴けた感動もありましたがあまりの脈絡なさもありスンとなりました。脈絡のないセリフやキャラの行動は以降も続きます。
これが精神デバフ入るカラテシャウト……!
— 居石信吾 (@Icy_Cool) July 21, 2020
人間状態の叫び声もヤバイのですが、デビルマン形態のボイチェン入ったカラテシャウトはマジで音波兵器です。観る気力がモリモリ削げます。
ラブシーンの直後にボブサップを急に映すな
— 居石信吾 (@Icy_Cool) July 21, 2020
有名人が大量にカメオ出演しているのが本作の特徴の一つですが、中でも異彩を放つのがボブ・サップです。何故かニュースキャスターをやっていて頻繁に画面に映る上に、作中の世界で起きている全ての出来事はボブ・サップのニュースを通してしか知る事ができません。
遺影を机に置くのおかしくない?
— 居石信吾 (@Icy_Cool) July 21, 2020
イジメか?
ダブルマシンガン! pic.twitter.com/02TLTBa98F
— 居石信吾 (@Icy_Cool) July 21, 2020
デーモンの巣窟になっている屋敷のシーンですがほぼ全て「そうはならんやろ」「なっとるやろがい!」って感じです。ツイートは飛鳥了がマシンガン二挺持ちのガンカタみたいな何かでデーモン特捜隊にアタックしかけるところに対しての物ですね。書いてて訳が分からなくなってきたけど本当にそうなんですよ。
弁当豪華すぎない!?
— 居石信吾 (@Icy_Cool) July 21, 2020
日本は滅びへと向かっているのに重箱弁当。いや滅びへと向かってなくても重箱弁当なんて庶民の感覚を知らないお嬢様が学校に持ってくる以外で見たことない。
あーーーーー
— 居石信吾 (@Icy_Cool) July 21, 2020
レジェンド。
なんだその連行の仕方は
— 居石信吾 (@Icy_Cool) July 21, 2020
一万歩譲ってトラックの荷台に磔は赦そう。カメラの方向かせるでしょ普通。
待ってくれ処刑するやつの中に二丁拳銃使いがいるのを説明してから次のシーンに移ってくれ
— 居石信吾 (@Icy_Cool) July 21, 2020
本当に理解不能に陥ったんですけど、何故か銃殺執行する人の中にグラサンかけて二挺拳銃をギャング撃ちする人がいたんです。でも今思い返すとそんなのありえないじゃないですか。幻覚だったかも知れません。
あーーーー
— 居石信吾 (@Icy_Cool) July 21, 2020
あーーーー。あーーーー。あーーーー。
了くん途中でサタンだって教えてくれてましたけど……
— 居石信吾 (@Icy_Cool) July 21, 2020
最初から騙していたのか! ってお前が話を聞いていなかっただけだろ!
月が割れてるのはなんでなんですか
— 居石信吾 (@Icy_Cool) July 21, 2020
ニンジャスレイヤーが戦っていたとでもいうのか
デビルマンとサタンの戦いの余波で破れたとか描写挟んでくれればよかったのですが、なんの前触れもなく破れてて月もショッギョ・ムッジョと呟きたくなりますよ。
ちなみにサタンのデザインも非常に格好良く、バトル映えしていました。本作はPS2レベルのCGとか良く揶揄されているのを見かけますが、少なくともここのカラテ解像度は非常に高く、ラストに盛り上がりを持って来ており良かったです。それまでデビルマンは大抵ワンパンで勝っていたので……。
あとデーモンとの戦争で滅んだ地球は「人間で出来た竜巻」があちこちで渦巻いているのですがこれも気持ち悪くて感心しました。やれば出来るのに何故他でもやらないのか。
結論
個人的な感想といたしましては「世間で言われてる程酷い出来ではなかった」って感じでした。観ながらもっと精神が「無」になるかと思いましたが(シレーヌのシーンはなりましたが)なんだかんだ2時間通して観れたんですよね。
これはまあTwitterで実況しながらだとか、アマプラで無料で観たからだとか色々要因はありますが。
「悲惨な出来事のサバイバー特有の結束」というのを身をもって理解しました https://t.co/enSfiLmv8u
— 居石信吾 (@Icy_Cool) July 21, 2020
まあ後は酷い事件を経験した時の精神防護作用が働いたのかもしれません。
未来へ
とはいえ「デビルマン観る時間でMCUシリーズ一作でも消化したほうが有意義だろ」と言われたらぐうの音も出ないので、全くオススメは出来ません。
「観てもいない作品を語る事は出来ない」という黄金の精神をお持ちの方が話の輪に入る為に観るというのなら止める事は出来ませんがアイアンマンとか観た方がいいよ!
https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B012S0XP1K/ref=atv_dp_share_cu_r
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