教育は創造性に偏ってはいけない?
こんにちは、教育は本当に難しいです。
公立学校の教育のシステムをいきなり抜本的に変えるのは難しい。
現実的な方法として現場レベルでのリーダーを立て、少しずつ意識やオペレーションに影響を与え組織外でも共有を広げていく。
子供たちの未来を進めるためには大人の意識変化は必須です。
アクティブで創造的な教育トレンドが先行
私の関わる仕事は公立小中学校でのICT支援です。、
もうご存じだと思いますが文科省が推進するGIGAスクール構想での教育改革です。その本質的な内容が「主体的かつ対話的な深い学び」いわゆる「アクティブラーニング」、さらに創造性を育てる」ことです。
先進外国たちはこぞって実施、教育の実績も多く出ています。日本はこれに追従する形、かなり遅れての政策実行となっています。
しかしコロナも追い風になって学習環境でのICT導入は加速し、プログラミング教育もその流れに乗って広がりました。
トレンドにこぼれる子供もいることを理解する
すべての子供たちがアクティブで創造的なはずがない、むしろマイノリティーです。
ICT機器の操作やコンピューター知識の概念は抽象的です。子供たちには言葉で伝わりにくいことは直感的な方法でのアプローチが有効です。
例えば指で操作するICT機器、iPadやタブレット機器などが代表的な例です。キーボード操作などはできることに越したことはないですが、最初の一歩としては望ましくありません。
だれでも簡単に操作できる、入り口でこぼれないようには入りやすくした方がいい。
「入口でこぼれないようにする」、これは教育にとって大切な考え方で、つまり最初の成功体験を積み上げてもらうというこです。
学びには継続し積み上げがかかせません。しかもそれが楽しかったり、好印象でなければ一過性のものになりがちです。
トレンドの教育もいいですが、従来通りの内容にもハマる子供たちもいることは事実です。
全員が創造的ではないことを念頭に置く
子供が小さい時には創造性をはぐくむこと、それが良いと言われたりします。
たしかに謎の行動や思いもよらない奇抜な発想が出てきたりします。ですがすべての子供が創造的とは限れいません。
世の中にはある一定数の天才、奇才、変人が存在します。彼らは嫉妬したくなるほどの創造性を持ち合わせていることがあります。
反面、多くの人たちは少ない創造性を振り絞ってアイディアを作ろうとする、またそのような教育のトレンドがあります。
子供たちも例外ではありません、創造が苦手な子も存在しています。
トレンドに乗れない子供を置き去りにしないために大人が押し付けをしないことも十分な配慮が必要です。
ICTで個別最適化できる教育は・・・
ICT教育の魅力はたくさんありますが、その中に「1対多」へのアプローチがあります。紙での配布をなくしたり、ワンクリックで多くの児童生徒たちに課題配布ができます。
この紙を印刷や配布、回収、採点などはご存じのように膨大な時間を消費しています。
学校や教員の方の意思決定次第でこれらは明日にでも実装、時間捻出が可能です。
この捻出した時間を何に充てるのか・・・それは「個別最適化」です。
ICT機器の操作やポイント苦手な教科ある、よりきめ細やかな指導やコミュニケーションを個別ニーズに合う、よりベターな方向へ使っていくということです。
子供たちの中には学力が高く、ある程度放っておいても自走し学習を進められる、塾などにも通って学力が高い子もいると思います。
ICTはそのような支援頻度が少なくて済む子供をフィルタリングする役割を果たしてくれます。
本当に支援が必要な子供たちを可視化するということです。
あとは大人の意識、使い方の問題でね。
子供たちの未来へ投資することは大きなリータンとなることは知っているはず、いい加減見て見ぬふり、優先度を上げることをしていきたいですね。
子供たちを未来へこっそり進めるために。
では、また次回。