atama plusに入ってみたら、ほぼアカペラだった話
はじめまして!いくとです。
「atama plus」という教育×AIのスタートアップ企業で、QA(Quality Assurance:品質保証)の仕事を始めて早1年が経ちました。
今回は、atama plusでQAとして働く中で気づいた、たくさんの「あれ、これアカペラと同じじゃね?」という要素を、皆さんに共有できればと思います。(業界業種未経験でatama plusに入社した経緯、そしてその後の1年間については、また別の機会に。)
今回は、主にアカペラー(アカペラをやっている人、やっていた人)向けの記事としてみたので、アカペラ要素を取り入れた自己紹介をさせてください。
簡単に自己紹介
山梨県出身。大学から京都アカペラサークル「CrazyClef」に入り、ひたむきに5年ほどアカペラ活動をしていました。社会人になった今でもずっと続けているくらい、アカペラが大好きです。担当パートは主にベース。プロのコピーバンドを中心に、J-popからJazzっぽいものまで、幅広く歌ってきました。
大学入学までほぼ音楽経験のない私でしたが、2010年頃から急激に大きくなっていくアマチュアアカペラ界の波に乗り、幸運にも多くのステージに立つことができました。
また、関西を中心に全国各地で歌わせていただける機会に恵まれ、日本最大級のアカペラストリートライブ「KAJa!(Kansai A cappella Jamboree!)」に2012~2014の3年間出演させていただきました!参考までに、社会人になってからのアカペラ演奏動画です。もしよかったらご覧ください!
atama plusって?
atama plusは「教育に、人に、社会に、次の可能性を。」をミッションとして掲げ、一人ひとりの学習を最適化するAI先生「atama+」を全国の塾・予備校に提供している会社です。
詳しくは「3分でわかるatama plus」というスライドがあるのでそちらをご覧ください。
先日、シリーズBラウンドで51億円の資金調達をしました!
今回noteを書こうと思ったきっかけ
何も知らない状態からatama plusのQAとして働き始めて1年。まだまだ伸びしろはあるにせよ、自分なりに自信をもって日々の業務に取り組めるようになってきました。そんな自分の成長や、やってきたことを振り返ると、ふとあることに気づきました。
「atama plusのQAの仕事って、アカペラーにめちゃくちゃ向いているのでは?」と。
今回は、そんな気づきを皆さんにお伝えすべく、noteを書くことにしました。(そして、記事を書き進めるほどに、この思いつきは確信へと変わっていくのでした…。)
アジャイル開発 ≒ アカペラ活動?
まずは、「アジャイル開発とアカペラ活動って似ているのでは?」というお話から。
atama plusでは、「アジャイル開発」でプロダクト開発をおこなっています。このアジャイル開発というのは、ソフトウェアの開発手法のひとつです。海外の有名なサービス、例えばGoogleやTwitterなど、私たちが普段から利用しているサービスの多くは、このアジャイル開発で作られています。
早くリリースして、フィードバックを得て、どんどん改善する、というのが軸となる考え方です。
と、難しいことはいったん置いておいて、今回の話の一番のポイントは、
アジャイル開発では「いろいろなスキルを持った人が5〜6人のチームとなって活動する」というところ。
具体的には、デザイナー、プログラマー、そして私がやっているQAなど、それぞれの専門性を持った人たちが集まり、1つのチームとなります。そして、チームで毎日顔を合わせて、コミュニケーションをとりながら、1~2週間で1つの機能を開発していくのです。
それぞれ得意なことが異なるメンバーが5~6人集まって、自分たちのミッションの達成のため、ユーザーの熱狂のために、ひとつのゴールに向かって協力しながらものをつくる…。これって何かに似ていませんか?
そう。アカペラです。
アカペラも、リード、コーラス、ベース、ボイパなど、担当パートが異なる5~6人がグループを組んで、協力しながら曲を作り、グループならではのステージを作っていきますよね。
ときにはコンテストでの入賞や、大きな大会への出場を果たすために、そしてライブを観に来てくれる観客を楽しませるために、より高いクオリティを求めて音楽を作りこんでいきます。
学生時代に情熱を燃やしたアカペラでの音楽活動と、私が今やっているアジャイル開発でのものづくりは、本質的にとても似ていると感じています。実際、アカペラ活動の中で身に付けたコミュニケーション能力や、ものづくりに対するこだわり(そして少しの舞台度胸)は、今でも大いに役立っています。
これはもう、アカペラー全員、アジャイル開発のものづくりが得意なのでは!?と思わずにはいられません。
アジャイル開発チームにある『QAパート』ってなに?
そんなアジャイル開発のものづくりチーム(アカペラでいう、ひとつのグループ)で私が担当している役割(パート)がQAです。デザイナー、プログラマーはまだイメージしやすいかと思いますが、はて、一体QAとはなんぞ…?という疑問にこれからお答えします。
QAと聞いて一番はじめに思い浮かべるのは「Q&A」だと思います(私もそうでした)。しかしここでいうQAとは、「Quality Assurance(品質保証)」の略で、「チームがつくるプロダクトの品質を上げるために活動する」という役割を担います。
一般的に最もわかりやすいQAの業務は、製品のテストです。
チームで開発した機能について、テストを計画・実行して、その品質を確認します。仕様通りに動くかどうかだけでなく、ユーザーにより品質の高いものを届けるために、チームメンバーにフィードバックをすることが重要です。
QAは様々な観点からプロダクトをテストするために、プロダクト仕様に詳しくなる必要があります。
QAは、出来上がったものをテストするだけではありません。デザイナーと協力して仕様を検討したり、どのように開発を進めたらより早く、より良いものが作れるかをプログラマーと一緒に考えたりと、QAは開発の全体に関わり、プロダクトの品質を高める活動を主導します。
また、QAはその表記をもじって「優れた質問者(Question Asker)であれ」なんて言われることもあります。
開発のはじめから、QAがチームに対して「もしユーザーがこういう使い方をしたらどうなる?」「ここの説明文、こうしたらもっとわかりやすいかも!」といった質問やフィードバックをすることで、テストを実施する前から品質を担保したり、向上させたりできます。
このようにQAは、品質のプロフェッショナル、そして開発チームの一員として、ユーザーにいち早く「クオリティの高いもの」を提供するために様々な活動をしています。
なぜアカペラーがQAに?
さて、ここで再びアカペラ例え話。アカペラ活動で、皆さんは観客により「クオリティの高いもの」を提供するために日々活動されていると思います。うまくいっているアカペラグループには、きっと開発チームで言うQAのような人がいるはずです。
例えば、
・練習のとき、人一倍、和音やリズムの精度、ダイナミクス等にこだわり、グループ内にフィードバックする
・期日までに確保できる時間をふまえて、クオリティを上げるべき要素の優先順位を整理し、どういう練習をどれくらいすべきかを考える
・編曲者に対して編曲の意図を質問し、グループ内での議論のきっかけをつくる
・ライブ本番でも自信をもってパフォーマンス出来るよう、編曲者と協力して楽譜の難度を調整する
このようなアクションを、皆さんも意識的に(もしかしたら無意識的に)取っているのではないでしょうか。
これらは、本質的にはプロダクト開発でQAがやっていることと同じです。「グループ」を「開発チーム」に、「観客」を「ユーザー」に、「曲」を「機能」に、「ライブ本番での演奏」を「リリースするプロダクト」に置き換えてみれば、そのままプロダクト開発でQAがやっていることになります。
そう、自分たちの演奏にこだわり、観客により高いクオリティを届けようとアカペラ活動をしてきた皆さんであれば、すでにQAとして活躍できる素地が整っているのです!
ここでさらにもう一つ伝えておきたいことがあります。それは「QAはプロダクト開発未経験者でも、今からはじめられる」ということです。
世界のデザイナー・プログラマー人口は多く、それぞれが高い専門性をすでに有しています。一方、QAはまだその傾向が強くありません。もちろん、QAのスペシャリストとしてキャリアを積み活躍している方も多くいますが、デザイナー・プログラマーに比べれば全体としてはまだまだ発展途上。
今から始めても、きっと最前線に追いつけるはずです。
実際、私は1年前に業界業種未経験でatama plusに入りました。
まだまだ道半ばではありますが、日々勉強しながら現在は一人のQAとして、同じチームのデザイナーやプログラマーと対等に仕事をしています。改めてふりかえってみると、アカペラで培った諸々が見事にハマっているな、と感じています。
大学入学時、アカペラサークルの先輩たちが歌っている姿を見て「音楽経験がなくても、楽器をやったことがなくても、音楽ができるんだ!」とアカペラをはじめた方も多いのではないでしょうか。
アカペラに情熱を注いできたそんな皆さんであれば、プロダクト開発経験がなくても、コードが書けなくても、「ものづくりがしたい!」「プロダクトで社会を変えたい!」という思いさえあれば、きっとQAとして活躍できるはずです。
アカペラ―がQAに向いていることはわかったけど、なぜatama plusがいいの?
ここまで、アジャイル開発 × QAという組み合わせで、未経験からでもアカペラで培った能力をプロダクト開発に活かせるぞ!というお話をしてきましたが、QAをこれから始めるのであれば、atama plusが圧倒的におすすめです。
日本では、アジャイル開発をしている場合でも、QAチームを独立した組織として開発チームの外側に設置している組織が多いです。
一方atama plusでは、未だ試行錯誤しながらではありますが、すでに開発チームにQAががっつりと入った状態でプロダクト開発をしています。実際それで開発がうまくいっており、アジャイル開発 × QAという方向性では最前線を走っている、と言ってもいいかもしれません。
※実際にQAとして開発チーム内でどのように活動しているのか詳しく知りたい方は、ぜひこちらをご覧ください。私が所属するチームのインタビュー記事です。
そんなatama plusでアジャイル開発におけるQAをはじめる、というキャリア、実はけっこうアツいのです。
今年の1月に日本で開催された、アジャイル開発における世界的なカンファレンスでも、基調講演として「アジャイル開発 × QA」の講演がありました。
昨今のアジャイル開発の中でメインテーマの一つとも言えるくらい、「アジャイル開発 × QA」は盛り上がっているのです。
そして、atama plusはそれを実践している数少ない組織です。
そんなatama plusでQAとしてのキャリアを歩み始め、最先端の「アジャイル開発 × QA」を実践しながら極めていく。
いかがでしょう?なかなか面白いキャリアだと思いませんか?
最後に伝えたいこと
ここまで、アカペラー向けにatama plusのQAでのキャリアを激推ししてきましたが、もうひとつ伝えておきたいことがあります。
それは、重要なのは「プロダクトに対する情熱である」ということ。
1年前、私がatama plusへの入社を決めた理由は「QAをやりたいから」ではありません。atama plusがつくっているこのプロダクトに自分の情熱を注ぎたい、という思いが最後の決め手でした。
私はそれまで、アプリ開発とかプログラミングとかそういったものに一切かかわりのない仕事をしていたので、今までのキャリアをほぼ全部捨ててatama plusに飛び込むことに不安はいくらでもありました。
しかし、教育を、人を、社会を本当に変えていけるような、そんなプロダクトづくりに自分が関われるというやりがいに比べれば、そんなことは大したことではありませんでした。
実際この1年、私がatama plusでここまでやってこられたのは「プロダクトに誰よりも詳しくあろう」とか「ユーザーにより品質の高いプロダクトを届けたい」とか、そういうモチベーションがあったからだと思います。プロダクト愛ですね。
結局、今回この記事で何が言いたいかというと、
あの頃皆さんがアカペラに対して燃やしていたあの情熱を、
もしかしたら今は忘れているあの情熱を、
atama plusのプロダクト開発に注いでみませんか?
そして、その入口として、QAはめちゃくちゃおすすめです!
ということです。
あれだけ一生懸命アカペラに取り組んでいる(取り組んでいた)皆さんが、同じように情熱をもってプロダクト開発に取り組めば、QAとしてめちゃくちゃ活躍できると私は思います。
いまこそatama plusでQAをやりませんか?
さて、ここまで長々とお付き合いいただきありがとうございました。
いよいよまとめに入ります。
atama plusでは、これからどんどんプロダクト開発組織を大きくしていくべく、QAの仲間を絶賛募集中です!前にも述べた通り、atama plusでは各チームにひとりずつQAを入れる都合上、チームを増やすにはQAの人材が必要なのです。
そしてここまでお話してきた通り、本気でアカペラに取り組んできた皆さんであれば、atama plusでQAとして活躍できるに違いない、と私は考えています。
つまり、atama plusはアカペラーである皆さんを求めています!
atama plusはこれから、会社としてもプロダクトとしてもどんどん大きくなり、より多くの人にその価値を届けていこう、というフェーズにあります。
そして、アジャイル開発におけるQAとしてのキャリアに新たに挑戦するタイミングとしても今がベストだと思います。
atama plusで、私たちと一緒に、あの頃のアカペラへの情熱を、今一度、プロダクトづくりに注ぎませんか?
少しでも興味がある、もっと詳しく話を聞きたい、という方は気軽に私までご連絡ください。まずはアカペラ談義なんかも交えつつ、お話しましょう!
採用応募に関する相談はもちろん、その後ご縁あって入社してからも、私が徹底的にサポートします。実際私は今の皆さんと同じQA未経験の立場からここまで来たので、きっと力になれるはずです。
▼QAの募集要綱
ちなみに「私、アカペラの曲作りも好きだったけど、バンド運営とか、チームづくりが好き・得意だったんだよね」という方には、スクラムマスターという職種もおすすめです。
こちらでも、アカペラサークルの同期がばりばり活躍中です!
興味があればぜひ以下ご覧ください。
▼スクラムマスターの募集要項
以上、私が考える、アカペラー全員がatama plusのQAをやるべき理由 でした。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
皆さんと一緒にプロダクトづくりができることを楽しみにしております!