Azure Virtual Desktopのシングルセッションとマルチセッションについて
あけましておめでとうございます。
アイシーティーリンクの国分です。
今日は、Azure Virtual Desktopのシングルセッションとマルチセッションについて書きたいと思います。
Azure Virtual Desktopとは
クラウド上で実行されるデスクトップおよびアプリの仮想化サービスです。
会社で利用するPCをクラウド上に構築することができます。
PC紛失による情報漏洩対策やBCP対策、コスト削減を目的として導入する企業が増えています。自宅PCなどからAzure Virtual Desktopへアクセスし業務を行うことが可能です。自宅PCとAzure Virtual Desktop間のファイルコピーを禁止することもできるため、情報漏洩リスクを抑えることができます。
シングルセッション、マルチセッションとは
Azure Virtual Desktopにはシングルセッションとマルチセッションというものがあります。概要は以下のとおりです。
シングルセッション:1ユーザーが1台の仮想マシンを専有する
マルチセッション:複数ユーザーで1台の仮想マシンを共同利用する
シングルセッションとマルチセッションの利用料を比較した場合、マルチセッションのほうがコストを抑えることができます。
ですが、運用にあたりマルチセッション特有の制限事項も発生します。
管理者権限付与
1台の仮想マシンに複数ユーザーのデータが保管されるため、管理者権限を付与されたユーザーは、他ユーザーのデータを参照できるため、セキュリティ上問題になる場合があります。アプリインストール制限
特定のユーザーが利用するアプリ(経理系や給与系など)をインストールする場合、他のユーザーが利用できる問題が発生することがあります。その場合には、アプリ利用ユーザーごとに複数のAzure Virtual Desktopを作成することで制限を回避することが可能です。
簡単ではありますが、Azure Virtual Desktopのシングルセッションとマルチセッションの違いについて書かせていただきました。導入にあたり運用管理の方針によりシングルセッション、マルチセッションどちらの方式を採用するか検討が必要になります。
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