起業のススメ(6)
エンジニア兼代表戸締役の田辺です。
さて、世の中は3月末の年度末ですね。弊社も多分にもれずバタバタと忙しい時期であります。世界情勢とはうらはらに弊社の上半期は前年比150%で推移しており好調ではあります。(前上半期があまり良くなったのはありますが…)
今回は6回目、今の状況についてです。社員数40名、協力会社さま10名前後の所帯になり色々な分野への取り組みをようやく始められるようになりました。正直、小心者のわたしにとって4期目まではC/F的に不安要素満載だったのですが、今は少しだけ心のゆとりが出て出資や新事業への投資を始めています。
6期目、前年度に蒔いた種の芽が出始めたのでここから全力疾走ですよ。
1.採用と教育について
IT業界、本当に人手不足です。もうここ10年以上慢性的な人手不足ですね。
さらにここから若手の人口母数も減る一方なので普通に採用しているだけでは弊社のような弱小企業では困難な状況からの脱却はできないでしょう。そこで経験が浅くてもしっかりした人材の採用を進めていくのですが、いかんせん、教育する時間もままならない、案件が忙しくて面倒見る時間が取れないという声が上がり八方塞がり状態となります。
ん?でも待てよ、勝ち見込みはある、未経験でも微経験でも前職での経験を活かせるな、と。多少あらっぽいやり方ではありますが、既に未経験者だった彼も彼女も大活躍しています。今や弊社の中核を担っている者も出てきました。
・とにかく連れ回す。できるようになるまで連れ回す。壁にぶち当たっていたら、たとえ土日でも一緒に対応!
・できないことができるようになったら褒めちぎる。営業的に売上が上がったり契約が取れたら同じく褒めちぎる。鼓舞、鼓舞!
・自走できるように促す。(放置してる、ように見せかけて裏でしっかりフォローする)
という基本的なことの繰り返しです。
保守的な考えでは無理ですが、結局伸びているエンジニアって技術を楽しんでいるときが多いのです。プログラムが動いたとき、サーバーやネットワークの設定ができてちゃんと動いたときの喜びが超大事だと思います。ビジネスでも成功した瞬間はアドレナリンでまくりますからね。
2.新しい技術への取り組みと成長
新たしい技術への取り組みについては、パーソナリティや性格とひと括りにされがちです。
例えばDockerが出始めのころシステム運用に携わっている者は率先して手を出さないケースが多かった、なぜなら、今までのルールを大きく変えないといけないというのがおぼろげながら見えているから、一言でいうとわからないから不安なのです。
よく話しをするのですが、コンフォートゾーンから出ないのですよね。常にパニックゾーンに自分を置くサディスティックな立ち回りをしようというわけでは無く、コンフォートゾーン、ラーニングゾーン、パニックゾーンを行ったり来たりするだけで良いのです。
すると勝手にコンフォートゾーンが広がっていくのです。パニックゾーンだった領域もいつの間にかコンフォートゾーンになっているんですよね。これに気づくと強い。1章目で書いた自走が更に加速されていくのです。
新しい技術への取り組みの話しでしたがこのループを作るともう怖いものはなくなり、取り組みがどんどん成果として上がって、成長していくのだとわたしは考えます。
3.タイアップと新サービス
6期目になるとネームバリューも少しだけ出てきます。弊社のことを知っていたよ、とか、あー!ICTLINKて田辺さんの会社だったのか!とか、なんだか嬉しいお話しもちらほらありました。
突然中国深センから連絡が来てこんな製品を日本売ってくれないか?一緒に活動していきたい!などお話しもいただけるようになってくるのです。
それであれば、今までの取り組みを積み上げてサービス化までもっていこうと思うのが普通でありまして、得意分野をうまく組み合わせたサービスを近々リリースする予定です。
これは多分、日本国内でやれる企業はいまのところ弊社だけではないかな?と自負しておりますので、乞うご期待でございます。
4.6期目上半期のまとめ
まだ速報ベースではありますが、前年上期比で150%ほどの売上となっています。
しかも大規模な物販がそれほど無い(大量PC販売などは今期はまだ未受注)ので、春の昇給や夏の賞与に全力であてようと思います。
次回は最終回「ちょっと先」について書きます。上場に向けた取り組みですね。