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今日からできるTeams管理

こんにちは。アイシーティーリンクの増田です。

本日は私の普段の業務の中からTeamsの管理についてご紹介します。
あまり複雑なことはやっていないのですが、普通人手でやることでもない(少なくともTeams単体でメンバーの出し入れを操作するものでもない)ので、参考になる人はあまりいないかもしれません...

最後までお付き合いいただけると嬉しいです。

そもそもTeamsの管理って何?という人もおられると思いますが、チームにも運用上いくつかの種類(マイクロソフト上の定義ではなく、担当している現場に閉じた話です)があり、その中で会社の組織構造(~部とか~課といった部署のことです)に基づいて整備したチームのメンバー管理を担当しています。
平たく言うと新入社員の入社や退職、出向等により異動が発生した時に、関係する部署のメンバーを出し入れするということです。
これが数日スパンの日常業務としてあります。あともうちょっと長いスパンで起きるのが組織改編です。
部署の名前が変わったり、新しい部署が出来たりといったイベントが起こることがありますので、新しく編成された部署のチームを整備しメンバーを登録する。・・・というのを年レベルのスパンで行います。

具体的に何をやるのかというと、メンバー追加/削除の対象チームと該当するメンバーのリストを作成し、それに基づいてTeamsのメンバー操作を行います。
また、組織改編の時はそれに加えて新しいチームを作る作業を行います。
組織改編では廃止となる(組織構造から抹消される)部署というのもありますが、見かけ上はメンバーが0になるまで一人ずつ減らすことで対応は完了しますので深入りしません。

さて、メンバー操作リストの作り方はこのような場で書くほどのことでもないので割愛します。

Teamsの管理はTeams管理センター(https://admin.teams.microsoft.com/)で行う方法もありますが、メンバーの設定だけであれば Microsoft Teams PowerShell モジュールをインストールしたうえで、Powershell上でコマンドを叩くことでも対応可能です。
本記事では、TeamsをPowershellコマンドで操作する方法について紹介します。
ちなみに事前に管理者のアカウントで「接続」を行う必要があります。
細かいコマンドのオプションはMicrosoftのドキュメントを参照ください。

新しくチームを作成するときは `New-Team` コマンドを使います。
オプションで色々と設定できますが、とりあえず表示名(Teamsでチームの参加者が見えているチームの名前)を設定すればよしなに作ってくれます。
まぁあとはユーザーに無関係のチームは見せない方が良いので、可視性の設定ですかね。

コマンド例は・・・
New-Team -DisplayName 'ほげほげ' -Visibility 'Private'
みたいな感じです。

どんどん行きましょう。
作ったチームにメンバーを追加するのは `Add-TeamUser` ですが、追加対象のチームを特定するためのIDが必要です。

テナント全てのチームの情報を取得するには `Get-Team` です。
'GroupId' プロパティの値でチームを操作する際のチームを特定します。

`Add-TeamUser`のコマンド例は・・・
Add-TeamUser -GroupId 'グループID' -User 'ユーザーID' -Role 'Member'
といった塩梅です。

Roleは'Owner'や'Member'が指定できます。
ここで指定するチームの所有者(Owner)はものすごく重要です。
チームにあったプライベートチャネルが削除された後に、やっぱり元に戻したいというときはチームの所有者による操作が一番確実です。
テナントの管理者のアカウントは一見すると何でもできるかのように思われがちですが、削除されたチャネルの復活ができません。

ちなみに、メンバーを減らすときは`Remove-TeamUser`です。
Remove-TeamUser -GroupId 'グループID' -User 'ユーザーID'
オプションに-Roleもありますが、指定しなくても大丈夫です。

チームメンバーを減らすとそのメンバーが参加していたプライベートチャネルも自動的にチャネルのメンバーから外れます。
そうしてメンバーがゼロになったプライベートチャネルは自動的に削除されます。
先ほどチームの所有者が重要と書いたのは、手違いで本来やるべきでなかったユーザーのRemoveが起きた時に、場合によってはプライベートチャネルが削除されてしまい、元に戻すのにかなり手を焼きます。
なにせ見えないものは手も足も出せませんので・・・

・・・ということで、いまのところ上記コマンドとTeams管理センターがあれば事足りる範囲に収まっています。「今日からできる」レベルなので、これ以上複雑なのは私も困ります。
作業ミスも嫌なので、本当はメンバーのメンテナンスももう少し楽できれば良いんですけどね。

それではこの辺で・・・

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