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Excelの小技!Enterを押した後、セルが進む方向を簡単に変更したい!超初心者向けのマクロ入門編です!

こんにちは(^^)/
アイシーティーリンクの三好です。最近ようやく涼しくなってきましたね。
私は暑がりなので涼しくなるのは大歓迎です(笑)

さて、今回もエクセルの小技シリーズ!Part4!!
今回は簡単なマクロを使ってエクセルを便利に活用しようという小技です。


やりたいこと

業務の中でエクセルを使って数値やテキストをたくさん入力していくシチュエーションはまだまだ多く存在していると思います。
そんな時、Enterキーを押したときにアクティブセルが進む先にイラっとした事ありませんか!?
デフォルトでは"下"に移動する設定になっていると思いますが、"右"とか"下"はその表によって頻繁に変更したい!

Enter押した後すすむのは右か下か・・・

だけど、その設定変更がとてもめんどくさっ(`Δ´)って思いませんか!?
ファイル > オプション > 詳細設定 を開いて方向を変える

Enterキーを押したらセルを移動する方向を変更する設定画面

いちいちこんなんやってらんないよ!
もっと簡単に変更できないものか・・・(-"-;) と、思ったことがあるはず!
今回はそんなお悩みを"超かんたんなマクロ"を使って解決します!
クイックアクセスバーに"右移動ボタン"と"下移動ボタン"を配置し、クリック一つで移動方向を変えられるようにする方法をご案内します。

マクロの準備

"開発"タブを出してマクロが使用できるように準備します

"クイックアクセスツールバーのユーザー設定"をクリック

その他のコマンド

リボンのユーザー設定 > "開発" にチェック > OK

開発タブが追加されます


マクロを使用して右ボタン下ボタンを作成

まずは、マクロでEnter押したら右に移動させるマクロを作ります。
この時注意しなければならないのが、マクロを作成する場所です。

エクセルのマクロには大きく分けて以下の2種類の方法があります

  1. Bookに保存するマクロ(VBAProject(Book1))
    作成したエクセルファイルでのみ動かすことが出来るマクロ

  2. 個人用マクロブック(VBAProject(PERSONAL.XLSB))
    Excelアプリを起動したらすべてのファイルで動作可能なマクロ

今回は、エクセルを起動するたびに使用できるようにしたいので、
「個人用マクロブック(VBAProject(PERSONAL.XLSB))」で作成します。

現在の設定を確認

まず、今の設定がどうなっているのか"Enterキー"を押して確認します。
下に移動しているなら、"右移動"のマクロから作成します。
右に移動しているなら、"下移動"のマクロをから作成します。

私の環境では現在の設定は下移動となっているので、右移動マクロから作成します。

マクロの記録

"開発"タブを開き"マクロの記録"をクリックします。

"マクロの記録"ウィンドウ
・マクロ名
 任意の名称を入力します(今回は"move_right")
・マクロの保存先
 「個人用マクロブック」を選択

OKを押すとマクロの記録が開始されます

OKを押すと以降の操作を記録しますので以下のとおり操作して記録します

ファイル > オプション > 詳細設定
「Enterキーを押したらセルを移動する」項目で"右"を選択し「OK」

「記録終了」をクリック

記録されたマクロを確認する

"Visual Basic"をクリックしてVBE(Visual Basiv Editor)を開きます。

すると下図のような画面が開くと思いますので
VBAProject(PERSONAL.XLSB)のツリーを展開していき
標準モジュール内の"Module1"をダブルクリックする
すると右側にModule1に記載されたコードが確認できると思います。

緑色の文字はコメントアウト(メモ)です。
シングルコート( ' )を入力するとその後ろはメモとして扱われます

今度は下移動用のマクロを今と同じ手順で作成します。

◆マクロの記録を開始
 ファイル > オプション > 詳細設定
 「Enterキーを押したらセルを移動する」項目で"下"を選択し「OK」
◆マクロの記録終了

コメントアウトをわかりやすく修正し余分な行を削除して整えます。
※特に気にならなければ何もしなくて大丈夫です

Sub move_right()

'右に移動

    Application.MoveAfterReturnDirection = xlToRight

End Sub

Sub move_down()

'下に移動

    Application.MoveAfterReturnDirection = xlDown
End Sub

以上でマクロの作成は完成です!
個人用マクロブックを保存してVBE(Visual Basiv Editor)を閉じます。

クイックアクセスツールバーに右・下ボタンを設置

続いて、作成したマクロを使いやすいようにクイックアクセスツールバーに表示させます。

クイックアクセスツールバーのユーザー設定をクリック

その他のコマンド

左ペイン > クイックアクセスツールバー
コマンドの選択 > マクロ

作成したマクロが表示されますので、それぞれを右側(クイック アクセス ツールバーのユーザー設定)に「追加」します

"クイック アクセス ツールバーのユーザー設定" に追加されたマクロをそれぞれ選択 > 「変更」ボタンを押して好きなアイコンを選択します。
今回は"move_down"には下矢印(↓)"move_right"には右矢印(→)を設定します

"move_down"には下矢印(↓)
"move_right"には右矢印(→)
アイコンが変更されていることを確認して「OK」

エクセル画面にもどって「クイック アクセス ツールバー」に下矢印(↓)と右矢印(→)が表示されていることが確認できます。
実際に動作を確認してみてください!

正常に動作確認ができたら、これで完成です。
最後にエクセルを閉じる際、下図のようなメッセージが出た場合は、マクロを作成したときに「保存」し忘れているか個人用マクロブックに修正を加えて上書き保存し忘れている状態のため、「保存」して終了します。

新たにエクセルを開きなおしてみて、クイックアクセスバーに作成した矢印アイコンが表示されているか、また動作するかを確認してください。

今回は以上となります(^^)/
マクロって何だろう!?って思っている方、ハードル高そうだなって思ってる方でもチョーかんたんにできるマクロのご紹介でした!
それではまた次回お会いしましょう!


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