毎年夏になると考える、自分の身の振り方
こんにちは。ぐうぽんです。
残暑お見舞い申し上げます。
時間講師で働くこと5年。
毎年この時期になると時間があるせいか、自分の身の振り方を考えます。
今年はいつになく、本当に来年度どうするか、本当にこのまま仕事を続けてていいのか、そう自問自答する日々です。
そもそも自分が今の立場になるまでのこと、そしてこれからのことを、少しお話しします。
ICT支援員を辞めてから
10年近く勤務したICT支援員は、通信制大学で教員免許が取れたタイミングで退職しました。
それは仕事が嫌だったからではなく、会社のやり方に従えなくなったから。
仕事自体は今でも天職だと思うほど好きです。
技術を教える度に、子どもたちはどんどん吸収し、さらなる発展まで見せてくれる。
パソコンの楽しさ、有用性を伝えられたこと。
先生方のスキルアップに関われたこと。
色々な出来事がありましたが、何より
「ありがとう」「助かったよ」
この一言で、私は10年やり遂げられました。
元々私は最初から教師を目指してなどいませんでした。
免許を取ったのも、立場を教師に近づけたかったから。
正直いうと、ICT支援員をフリーランスでやりたかったのです。
しかし経営者的な性格ではないので、営業等をしてもうまく行かずほとんど無職でした。
そこにお声がかかり、仕方なく始めた次第です。
まあICT支援員ではできない、各教科の授業の組み立て、展開、教科書に則った指導は楽しくもあり、やりがいもありました。
子どもたちとも深く関われたのも楽しいとは思います。
一歩立ち止まってみると…
でもいつもそうなんです。
日々の多忙から一歩立ち止まると、自分のあり方への疑問がムクムクと浮かんでくるのです。
本当はこんなんじゃなかったのに…
時間講師の時給の高さは半端ない魅力です。
ICT活用を自由に計画できるのも、実践してみて効果を上げられた時の手ごたえも自分にとっては活力になります。
先生方との会話も楽しいですし、時に自分の知見が先生を助けることもありました。
自分の存在意義を感じられ、時間講師もチーム学校の一人だと認識することもありました。
だけど、それ以上の不安があるのです。
一つは子どもの態度。
ICTの指導をしていたとき、パソコンやタブレットは楽しいので子どもたちも道を逸れることなく取り組んでくれました。
しかし今の自分は教科担当。
やらせなければならないことを指導する訳ですから、いうことを聞かないこともしばしば。
それが積み重なると、(ああ、今日も荒れるんだろうな)という自分の不安を子どもも読み取りますので、余計に横柄な態度になってきて悪循環になるのです。
いよいよ自分一人では授業することが厳しい。
そう感じるようになりました。
もう一つは端々に感じる教員と講師の隔たり。
これは支援員の頃もありましたが、講師になれば少しは埋まるかな…と思っていましたが、かなりの溝を感じます。
先生向けにICT研修しませんか?と提案しても、情報担当がいるから、他の研修が忙しいから、と門前払い。
所詮講師はバイト。
立場が壁を作ります。
結果的に、自分はICTで勝負したい。
教科指導よりも、生徒指導よりも、ICT指導なんだという思いが抑えられなくなってきたのです。
ICT支援員に戻るか、どうするか
地元の求人情報に、ICT支援員募集が出ていました。
時給は、かつての勤務先よりも高い設定でした(もちろん時間講師より低いです)
今、非常に揺れ動いています。
時々パソコン指導に伺っている先生に相談したら、そっちに行くのもいいと思うとアドバイスされました。
自分を省みるたび、やはり今の立場は周りの先生に負けてはいけない!と背伸びしすぎているように感じています。
時間講師としての強みは、なんといっても教科に携わることで、ICTの活用ポイントが見えてくること。これに尽きます。
ぶっちゃけ、データ取りの目的で勤務しています。
算数を筆頭に、国語、社会、家庭科、図書と様々な教科とICTの連携を模索しました。
ある程度経験もしたし、時給の高さ、収入の多さの魅力はあるけど、子どもや先生方との関わりって結局博打だし、上手くやっていける自信がない。
それよりも、
これから情報活用能力をどう指導させようか。
どんなカリキュラムを組めば系統的に指導できるだろうか。
活用に悩む先生の支援や活用している先生のさらなる向上を目指したい。
一人一台の活用をもっともっと促したい。
そんなことを考えていた方が、精神的にもすごく安定するし、不思議とこの文を書きながら想像するだけでワクワクしてきています。
ICT支援員から教員になり、再び戻るのが果たして正解かどうかわかりません。
それにまだ2学期、3学期もあるので今すぐ転職という訳にもいきません。
半年後、結局講師を続けるかもしれないし、ICT支援員を目指すかもしれないし、全然違う道を歩むかもしれません。
とりあえず今の心境を、ここにまとめてみました。