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クルマを一週間レンタルできる「ノレルGO マイカー7Daysパス」誕生の背景は?製作関係者インタビュー【後編】
「ノレルGOマイカー7Daysパス」は、クルマを1週間単位でレンタルできるという前例のないサブスクサービスです。
前編に引き続き、この画期的なサービスについて株式会社IDOM CaaS Technology(ICT)の方々にインタビューを行いました。今回、お話を伺ったのは、納車担当の鳥居慎吾(とりいしんご)さんと、辻清志郎(つじきよしろう)さんのお2人です。
まずは、店舗で実際に顧客と顔を合わせ、その反響などを肌で感じられている、カスタマーサクセス部ノレル横浜拠点長の鳥居さんに話を伺いました。
◆一週間で1,000kmの利用も
――ノレルGOマイカー7Daysパスを利用されるお客様は、どのような方が多いですか。
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現在、サービスを展開しているのは神奈川県横浜市戸塚区のノレル横浜のみとなっています。神奈川県は公共交通機関が発達していることから統計的にクルマの所持率が低く、そのためレンタカー的に利用される方が多かったです。
ローンチが7月からだったので、夏休みやお盆休みを利用して地元への帰省や小旅行などで利用されたお客様も多数いらっしゃいました。新型コロナ明けということもあり、そういった需要が例年より多かったのかなと思います。
なかには観光のために一週間で1000キロ以上も走られた方がおり、とても印象に残っています。このように短期間でたくさん乗っていただいた方に関しては、大変ご満足いただけたのかなと感じています。
――具体的に、お客様からどのような声が届いていますか。
納車、返却ともに私どもが対応しており、お客様から直接、「また借りたい」といった喜びの声をいただいています。よくお聞きするのは、料金が安くて助かったというご感想です。1泊2日でも弊社の商品より料金が高くなることが多いので、その点が優位に働いたのかなと思います。
――ウィークリー版を試してみて、その後、マンスリー版である「ノレルGO」やクルマの購入に進展したケースはありますか。
まだスタートして間もないですが、ウィークリーの返却時に「とても便利だったので、このままマンスリーに切り替えたい」というご要望も少なからずあります。短期間でもお客様にクルマの所有の感覚を掴んでいただいて、マイカーの魅力を伝えるということに多大な貢献、寄与ができていると強く感じています。
◆採算度外視でも「マイカーっていいよね」と思ってもらう
次に、営業を担当されているノレルGOインサイドセールス部リーダーの辻清志郎さんに、当該サービスの営業方針などを伺いました。
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――営業担当として、ノレルGOマイカー7Daysパスの初動をどのように見ていらっしゃいますか。
まず、ローンチが7月からだったこともあり、夏休みを利用した旅行などでレンタカーとしてに使われる方が多かったです。単身よりもご家族で使われる需要があったのかなと思います。
――それらのお客様は、どのようにしてサービスを知られましたか。また、集客はどのようにして行っていますか。
主な集客方法は2つです。1つはサービスのLP(Webページのこと)を出しているので、レンタカーやカーシェアで検索してネット経由で来られるお客様。もう1つは、ノレル横浜周辺でのビラ配りで知って来られるお客様です。
現在、サービスを展開しているのはノレル横浜の1店舗だけなので、地道なビラ配りといったアナログながら地域に根ざした営業にも心血を注いでいます。レンタカーというよりも、カーシェア的に気軽にご利用していただくというイメージですね。
また、ノレル横浜の1階部分がゴルフパートナーさんで、そこにもビラを置かせていただいています。おかげさまで、遠方のゴルフ場に行かれるお客様にも興味を持っていただいたようで、数は少ないながらサービスを利用してくださったケースもあります。
――サービスを始めてみて、思いがけない利用者層はありましたか。
ローンチ当初はノレルGOマイカー7Daysパスが少しでも弊社とお客様との接点になれば程度に想定していましたが、「トヨタのアクアを買おうと思っていて、一度アクアに乗ってみたかったんです」などと、思った以上に最初から購入を前提に来られるお客様が多かったという嬉しい誤算がありました。
――長めの試乗のような使い方ですね。このサービスを通じて、ゆくゆくはどのような展開を期待していますか。
そもそもこのサービスの狙いとして、クルマの所有はハードルが高いと感じられている方に試乗感覚でカーライフを体験していただくということがあります。
そのために価格もかなり格安で提供させていただいているので、ある意味で儲けは度外視といいますか、まずは「マイカーっていいよね」と思っていただければ幸いです。
そのうえで、数年後でもいいので「やっぱりクルマがほしいな」と思われた際に、弊社でのマイカー体験が参考になった、弊社でクルマを購入したいというお客様が増えればいいなと思っています。
――では、現時点で考えられる、課題などはありますか。
クルマを所有されていない方が多いという土地柄的にも、レンタカー・カーシェア業界として神奈川県は激戦区です。ただ、他社様との差別化を図るためのものさしが値段だけになってしまわないように、とは常日頃考えています。
無人で行うカーシェアとは違って、納車、返却の際は、必ず人と人との接客になります。もちろん、無人ならではのメリットもありますが、弊社ではノレルGOやリース、母体であるガリバーでは販売も行っているので、レンタルから購入まで、直接お客様のご相談に乗れるのが店舗運営の付加価値です。どうすればこうしたタッチポイントをうまく活かせられるか。いかにしてお客さまとの信頼関係を築いていくかというのが、目下の課題であり、至上命題だと思っています。
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「ノレルGO マイカー7Daysパス」の利用はコチラから https://norel.jp/landing/go/7days/index01.html