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鎌倉市の教育はマジで熱い

レインボーサークルかまくら主催の「子どもたちの多様な学びを考えるシンポジウム」に登壇させていただきました。去年、慶應通信の夏季スクーリングで私の授業を取ってくださった方にリクルートされての講演だったのですが、これはなかなか学びの多い会でした。

が、始まる前から、「やべえ、やらかした」と思ったのでした。なぜか。始まる前に記念撮影があったのですが、こうなっちゃったんですよ。

左から岩岡教育長、松尾市長、私、星山先生、ファシリテーターの小松さん

ダントツラフじゃないですか。いやぁ、鎌倉っていうだけで何だか気分はちょっとリゾートだったんですよね…。(すみません。)

さて、シンポジウムですが、最初は星山麻木先生のご講演。

「感覚」という視点を切り口にして、学びに困難を抱える子どもにスポットを当てた内容は刺激的で、『では、環境をどうすべきか』を深く考えさせられました。最後のパネルディスカッションでおっしゃっていた「教員は自分のことをもっと知った方がいい。なぜなら、教員は子どもにとって非常に大きな『環境』だから」ということとも相俟って、非常に勉強になりました。

星山先生、内容もさることながらお話が上手いんですよ。その後が私の出番だったのですが、鎌倉という土地柄からしてアウェイ感満載。やれやれどうなることかと思いましたが、この辺りはご好評いただけたようでした。まず定番の、

市長と教育長が何度も頷いてくださったので、「ホッ」と一息。それから、これ。

「優劣の違いではなく個性の違いと捉えることが大切」ということを表したスライドなのですが、これは2019年のICT×インクルーシブ教育セミナーvol.2用に作ったもので、以来使っているのですが、これが星山先生のお話と見事にシンクロした!と思った私は次にこういうスライドを出しました。


星山先生、超雑な重ね方でごめんなさい。先生の講演を伺いながら「これだ!シンクロしてる!」と思って慌てて作ったのです。お陰様で大受けでした。

しかし、真面目な話、もっとも会場に響いたのはこれだと思います。

「1stプレイスとしての家庭、2ndプレイスとしての学校。不登校で2ndプレイスに行けなくなってしまった子には、安心できる3rdプレイスがあるといいでしょう。でも、1stプレイスや2ndプレイスからいきなり3rdプレイスはちょっと遠い。2.5プレイスがあるといいのではないでしょうか。学校だと保健室がそれに当たります。」

私の話に、会場に集まった200名を超す方々がウンウンと頷いてくださっていましたが、皆さん、ごめんなさい。これ、僕が言い出したことではなくて、同僚の養護教諭、佐藤牧子さんが前に話していたことを丸パクリしたのでした。何ならこのスライドも佐藤さんからもらったものでした。あ、でも次のスライドは私が加工しましたね。


「学校には保健室が2.5プレイスとしてある。でも、他にもあっていいですよね。それは自治体が作るのでもいいだろうし、市民の皆さんが自発的に作るようなものでもいいでしょう。そうした場所があると、より手厚い支援が可能になるのではないかな、と思います。」

これには市長と教育長が、それまでにも増して大きく頷いてくださっていました。(頚椎、傷めないかな)と心配になるくらいだったのですが、それもそのはず。鎌倉市は色々な取り組みをされているのです。例えば、

パネルディスカッションで松尾市長がおっしゃっていましたが、このULTLAプログラムに大臣の視察があったとき、子どもが「学校とULTLAはあるけれど、それしかない」と言ったのだそうです。それって2.5プレイスを待望する声なわけですよ。

岩岡教育長が「学校に通えなくなる前にどんな支援ができるかも考える必要があります。『学校に通えてはいるけれどしんどい子』にも支援が必要です。だから、学校の中に2.5プレイスは絶対必要ですね。子供たちの支援スペースを学校に作ります。」とおっしゃっていて、非常に明るい未来を見せていただいた感がありました。

松尾市長からは「鎌倉スクールコラボファンド」のお話もありました。素晴らしすぎる。税金だけではなく財政的な裏付けも考えていらっしゃるのはさすがです。

ということで、学びが多く、とても明るい気持ちになるシンポジウムでした。鎌倉市の今後に要注目です。私もまたお邪魔したいです。(今度はスーツで行きます…。)

そうそう、パネルディスカッションでの小松あかりさんのファシリテートが素晴らしすぎました。こちらも勉強させていただきました。

いやぁ、いい事づくしのシンポジウムでした。

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