初等中等教育段階における生成AIの利活用に関する検討会議⑥アイディアを捻り出せ!
この会議もいよいよ佳境に入ってきました.今日開催された第6回は、とうとう「初等中等教育段階における生成 AI の利活用に関するガイドライン(素案)」の検討です。この素案はWEBで公開されていますので、どなたでもご覧になれます。
初等中等教育段階における生成 AI の利活用に関するガイドライン(素案)
座長から「細かい文言は別にメールでお知らせください。ここでは大枠で議論してください。」というような発言があり、その線で議論は進んでいきます。細かい文言について検討していたら何時間あっても足りませんから、これは妥当な判断でしょう。
逆に言うと、「これを作成した事務方はいったい何時間かけたのだろう」となるわけで、それを思うと本当に頭が下がります。下がりますが、色々言います。ま、それが委員の役目ですからね。
書きたいことがたくさんありますが一つだけ。私から「学習場面において利活用が考えられる例、不適切と考えられる例」のところについて発言したことを紹介しておきます。
この「学習場面において利活用が考えられる例、不適切と考えられる例」は前のガイドラインにもあって、そのわかりやすさ故でしょうか、各マスコミ、必ずここを取り上げていましたよね。特にここ。
これがどうなったか。こうなりました。
うーん、ほとんど変わっていないですねぇ。これについて私から言わせていただいたのは以下のようなことです。
各種コンクールの作品やレポート・⼩論⽂等について、⽣成 AI による⽣成物をそのまま⾃⼰の成果物として応募・提出する児童生徒の使い方が不適切なのではありません。生成AIに生成させたものを提出すれば何とかなってしまうコンクールであったり、レポートや⼩論⽂といった課題の出し方の方が不適切なのです。そういうことを出した方が「今回のガイドラインは変わった!」と受け取ってもらえるのではありませんか?
更にその後の座長の発言を受けて、重ねて言いました。
生成AIによって、これまでの教育のあり方を見直すことにつながるような例を入れるといいのではないでしょうか。とは言え、すぐには思いつかないので私も考えて後日、送らせていただきたいと思います。
言っちゃったんですよ。後日、考えて送りますって。嗚呼、なぜ自分の首を締めるようなことを言ってしまったのか…。
これ、もちろん私も考えますが、皆さんも考えてみませんか?