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初等中等教育段階における生成AIの利活用に関する検討会議⑤

この会議も第5回。ガイドライン作成に向けて議論は佳境に入ってきました。

今回は、委員なり外部有識者なりの発表はなくて、事務局が作成した「ガイドラインの改訂に向けた検討のポイント」という資料を元に「ガイドライン、どうする?」という議論が展開されました。

こういう会議が初めての身としては「へー」と思うのですが、回を重ねるごとにだんだんと「大切にしたいのは、この辺りだよね」という共通の思いみたいなものが醸成されていくのですね。だから今回は「この人、何言ってんの?」ということはなくて、「この大切なことをガイドラインに盛り込むために配慮しなければならないのは何か」というのを指摘し合うような流れになりました。所謂、「建設的な議論」ですね。

私もいくつか指摘させていただいたのですが、「これはどうかなぁ」と思いながら発言したのが「生成 AI の活用ステージ」について。

「検討のポイント」に書かれた四つの活用ステージは「生成 AI 自体を学ぶ段階」、「使い方を学ぶ段階」、「各教科の学習や探求的な学習に生かしていく段階」、「日常使いする段階」です。私からは「『段階』を外しましょう」と発言しました。

というのも、この「段階」という言葉が強過ぎるのだと思うのですが,「順番」と捉えられてしまうことが少なからずあります。「まず生成AI自体について学んで、それから使い方、教科で使うのはその後だよね」みたいに思われがちなわけです。

でも実際には、生成AIを各教科の学習に生かしながら「生成AIについて学ぶ」「生成AIの使い方を学ぶ」ような授業、してますからね。それで先の発言になったのですが、どうやら大きな反対はない模様。さて、どうなりますか。

この後,会議はより具体的なガイドラインの中身に踏み込んでいくことになるでしょう。そうなると、細かい文言等では妥協を強いられたりすることもあるでしょうね。こういうの作るの、難しそうですから。さて、どうなりますか。

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