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幸福度を高めるために必要なことはたったひとつ
ハーバード大学が80年以上もかけて研究している「成人発達研究」の調査がある。
どんな人が、幸福度を高く生きているのか。
幸福度を高めるためにしていることは何か。
どんな大学でも研究には時間とお金を費やすけれど、ほとんどの研究は数年で終わることが多い中、80年以上も研究され続けている分野はとても珍しいという。現在、リーダーは4代目となるらしい。
さて、人は皆、幸せになりたくて日々を生きている。
私で言えば、会社員でありながらひとり商いをしたいと思ったのは、チャレンジして、自分の人生を濃いものにしたい、充実した人生を歩みたいからだ。
日々のことで言えば、レストランで食事を頼む時は、食べたいものを頼んだ方が幸せになれる。嫌いだから頼もう、とはならない。
洋服を選ぶなら、好きなデザイン、好きな色のものを選ぶ。
それらは全て、気分が良くなったり、楽しくなったりするための行動であり、つまりは幸せになるために選んでいるのだ。
そう考えると、私は私が幸せになるために選び、行動しているにもかかわらず、なぜ悩むのか。そんなことを考えていたら心理学の野口嘉則先生のVoicyにたどり着いた。
野口先生は、ここではっきりとおっしゃっている。
幸福度を高めるために必要なたった一つのことは
暖かな人間関係を築くこと。
聞けば当たり前だし、充分に納得するが、これが奥深い。
聞いてすぐにできるものではない。
相手のことを考えて言った言葉が、逆に相手を傷つけることもあるし、相手との関係性を壊したくないばかりに自分の気持ちを抑えて、最終的にモヤモヤが残ることもある。
暖かな人間関係を築くとは、私も相手も気持ちが暖かくなること。
じゃあまず、どうすればいいんだろう。
野口先生の話を聞きながら考えた。
最近入社した新人スタッフが、1週間経つ中でどんどん表情が暗くなってきた。入社時に面接をした時の晴れやかな表情とは全然違う。話を聞いてみたら「周りのスタッフの皆さんを見ていたら、自分にできるかどうか自信がなくなってきました」と言っていた。
人と比べて落ち込むことは、新人あるあるなので
「そうだよね、自信なくなるよね。でもあの先輩も、あの先輩も最初はみんなそうだったよ、私も最初はできないことだらけだった。毎日やることを続けると、どんどんできるようになるから自分に期待してね〜」という感じで励ましたら、彼女はめっちゃ元気になってくれた。
これは非常〜〜に軽いパターン。まだ付き合いも浅く、関係性がそこまでできていない相手だから簡単に解決する。
しかし、付き合いが長くなると、日々のやり取りの中でエゴが出る。なぜ私は幸せになりたくてさまざまな事柄を選択しているのにもかかわらず、後から後悔するようなことを言ってみたり、気持ちを違う言動を取ったりするのだろう。結果的に暖かくない人間関係ができてしまうのはなぜ?
野口先生の話をたくさん聞いていくうちにわかったことは、自分自身を認めることが、何よりも大事だということだ。
自分の中に2人の自分を持ち、
ひとりは感情をそのままに出す自分(子供)
もうひとりは、その感情を受け止める自分(親)
親は、子供が出した感情をそのまま受け止めるだけで、評価はしない。
良いもなく、悪いもない、ただ受け止めるだけ。
自分自身を励ましたりもしない(やりがち)
こんなんじゃダメだ!と叱咤激励もしない(結構やりがち)
負けるな自分!とか言わない。
暖かな人間関係を築くために、まずは自分との暖かな関係を築くこと。
これは私にとっての大きな課題だと思った。
ついつい人にも自分にも「もっと頑張れ!」と言いがちな私。
意識して取り組もうと思う。
野口先生ありがとうございます。