ドメインとSSL
ドメインはインターネット上の住所の基になるものです。例えば当社のドメインはicomt.jpとなります。icomtがドメイン名で、jpは属性を表します。この場合のjpは日本という属性を示します。
インターネットの商用利用が始まったころは、com、net、org、govなどと、co.jp ne.jpなどが使われていました。
もちろん、今でも使われています。
comは商業組織、netはネットワーク(事業者)、というように決められており、国内ではco.jpが企業、ne.jpは通信事業者となっていました。
ですからicomt.co.jpというドメインは日本の企業のアイコムティという意味を持ちます。
その後ドメインは多様化しました。
co.jpは企業の場合登記簿が申請時に必要ですが、そうなると1社に1個しか持てないという不便さがあるため、.jpという、単純に日本というだけのドメインが使えるようになりました。
今ではホームページの属性に合わせていろいろなドメインが使えます。
.info .biz .pro .tokyo .site .lab というようにサイトの性格などに合わせて選択できるようになりました。
.tvというドメインはもともと国のドメインです。ツバルというオセアニアの島国に割り当てられました。tv=テレビジョンということで、テレビ業界等で使われるようになり人気ドメインとなったのですが、ツバルという国自体が当初インターネットも使えない状況であったこともあり、管理ができないとして海外の事業者に管理をゆだねています。今ではSSLサーバー証明書で有名なVeriSign社が管理しており、年間500万ドルをツバルに払っているようです。ツバルにとっての大きな外貨獲得手段になっています。
ドメインを使用して記述されるURL(Uniform Resource Locator)は簡単に言うとインターネット上の住所となります。当社であればwww.icomt.jpです。
wwwはホームページを表す用語と考えてください。
最近はwwwをつけないケースも増えました。
サブドメインというのですが、〇〇〇.icomt.jpというように商品のホームページを紹介するページをサブドメインをつけてURLを記述できます。
ホームページを収録しているサーバーにはインターネットに接続された時には123.12.123.12といったIPアドレスが割り付けられています。このIPアドレスをブラウザでアクセスすればホームページが見られるのですが、これだと覚えにくいのでドメインによるURLで管理するようになりました。
このドメインは先着順ですので、鈴木株式会社とか佐藤商店とかは先に取られていると、もう取得できません。そこで、suzukiではなくsu-zu-kiとか工夫が必要になります。
このドメインを考えるのもセンスが必要で、いかに使用されていないもので、ぴったりのものをつけるかがたいへんかもしれません。
ドメインはホームページを作成する際に業者に依頼すれば取得できますが、そこで、自社所有になるように留意ください。ドメインを維持するためには毎年維持費を払う必要があります。
業者経由で業者の名義になっていて、業者がなんらかの理由で支払いを怠るとドメインが使えないという状態になる場合があります。
またホームページをリニューアルする際に業者が変更になるとサーバーが変わる場合があります。サーバーが変わるとIPアドレスが変更になりますので、ドメインを移管する必要が出てきます。
ちゃんとした業者ならばそのあたりは問題ないのですが、サーバーを変更させない、リニューアルを他社に任せないために「ドメインは移管できませんよ」とか「他社に移行するならドメインは使えない」といったでたらめを言う業者がいるようです。ドメインが貴社の名義なっていればそれはありえませんのでご注意ください。
次にSSLですが、これはSecure Sockets Layerの略で通信データを暗号化する仕組みです。パソコンでインターネットに接続してブラウザを使ってホームページを見ているということはパソコンとサーバーとの間で通信が行われ情報が行き来している状態です。
その状態は通常ですとセキュリティのかかっていない状態となります。
ネット販売サイトで商品を注文するときに個人情報を入力しますが、SSLのない状態で送信すると、個人情報はそのままネットワークに流れます。
もし悪意のある人がそれを拾い上げると個人情報を入手されることになります。
そこでその通信事態を暗号化することで安全にデータを送信できるようにする仕組みがSSLとなるわけです。
URLにhttp://www~というのとhttps://www~の2種類あるのをご存じでしょうか?このhttpでなくてhttpsという「s」が付いたのがSSL化されたサイトです。
今ではブラウザ上で「s」がついていないと危ないという表示をするようになりました。
Googleではhttpsが付いたサイトを優先して上位に表示すると言われています。
このSSLはそのサイトがその会社のサイトがどうかを証明した上で設定します。そのためにはSSLサーバー証明書と言われるものが必要です。これも年次更新となります。
今やネット利用ではセキュリティ対策が最重要課題です。サイトにSSLを設定するのは必須と言ってもよいでしょう。