ホームページの業者選定の難しさ
こんな声をお客様より聞きます。
ホームページを作りたいけどどうしたらよいのか?
ホームページはあるけど更新できていない。
スマホ対応になっていない。
デザインが古くさい。
更新ができないので外注すると高くつく。
当時の業者がわからない、連絡つかない。
ではどうすればよいでしょう?
ホームページの担当者は、よほど大きい組織でない限り、専任者であることはありません。
新規に作成するとき、あるいはリニューアルをおこなうときには、そこでプロジェクトチームが結成される場合があります。それにしてもどなたかが実務担当者として中心になり対応等をする必要があります。
担当者の方はPCに詳しいとかホームページをよく利用しているという方が多いです。しかし、ホームページを作る、構成する、設計するということは未経験の場合がほとんどです。
それではどうするべきでしょうか?
専門の事業者に委託することが必要となります。ところが、その専門業者が問題です。私の目から見ても、下記のような業者がいます。
ホームページを作成する一定の技術はあるが、
サイトを企画したり構成する技量がない
ユーザに最適なシステムの提案ができない
デザインはできるがシステムがわからない
ビジネスについては知らないことが多い
特に最後のことは大きな問題で、制作する技術はあっても顧客の業種を知らない、実社会でのビジネスのノウハウがないということがけっこうあるのです。
ですから、きれいなサイトはできても、導線がなっていない、運用上の更新業務などが難しいなど問題が残されるのです。
実際にホームページを公開し、担当者にはいろいろな意見や要望、場合によってはクレームも届きます。
それらについて相談しても、その業者は的確に答えたり、対策を施したりするような素養がない場合が多いのです。
今では、ホームページ制作業者も多く、また総合的なレベルの高い業者も増えています。一方では玉石混交ともいえます。
どう見分けるか、がカギになります。ただ、見わけるスキルがない場合もあります。
私は、複数の業者とコンタクトすることをお勧めします。最近はマッチングサイトもあっていろいろな業者とコンタクトしやすくなっています。
複数の業者と会って(会わなくてもzoom等のビデオ会議は行うべきです)、以下のことを確認してください。
制作スキルについて(使用するCMS、サーバーをどうするか)
デザイン面の配慮(導線、スマホ対応)
制作実績とその内容
制作体制(人数とスキル)
保守運用面のサポート
お勧めするのは、提案書を簡単なものでよいので求めることです。
上記の要点について、例えば5ページの提案書を求めるのです。
もちろん、ホームページの目的とか用途、についても指示してください。
提案書もその程度のものであれば、制作実績も多く、良い業者はすぐに準備できるはずです。
その提案書を比較して1,2社に絞り、実際に会うなどして1社に決めるという流れです。
費用ですが、予算は?と聞かれても言わないでください。提案と同時に見積もりも要求してください。予算を言うと、それが業者にとって予想以上の金額の場合、多くの業者はその予算でやろうとします。
しかし、実際にはそこまでかからない場合もあるのですが、予算があるなら、というのは多い話です。
当社では実際に見積もりをおこない、かかる費用に一定の利益を載せて見積書を提出します。それが当社のポリシーでもあります。
最近聞いた話ですが、IT関連の補助金を使ってECサイト(ネット販売サイト)を制作してもらった会社がありました。制作費が総額100万円とすると2/3が補助金として出るので、実質33万円で制作できると社長は喜んでいたそうです。しかし、そのサイトはECサービスをやっているものをデザイン面でカスタマイズし商品登録をする作業しか発生しません。我々からすると30万円もあればおつりがあってもできる内容です。
よろしくない話ばかりしましたが、まじめにしっかりとやっている業者もたくさんいます。複数社で比較して、見積もりが高いといっても、ほんとうはその業者が正しい場合もあります。
アドバイスにならなかったかもしれませんが、複数社から提案と見積もりをもらい、自社の業種に対する意見や方針を伺い、長い付き合いになることを納得できる相手をお選びください。