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クリプト系の先週の資金調達は「シェアエコプラットフォーム」など:クリプトワークスvo.02

先週の海外でのクリプト&ブロックチェーン系の企業における資金調達は5件で、$5M以上の調達は2件です。最も調達金額が大きかったのは、Modern Techで$660Mの調達となりました。

【2018/4/9-4/15】

<$5M以上調達:2社>

☆4/9
Modern Tech $660,000,000 シェアリングエコノミー2.0プラットフォーム
投資家:ICO
URL:https://pincoin.io/
Modern Techは、ICOにより$660M(約660億円)の資金調達を行いました。
Modern Techは、ベトナムの暗号通貨企業で、PIN PROJECTにおいてICOを行いました。PIN PROJECTは、Pincoinを発行して共有経済のためのプラットフォームとコミュニティを構築するものです。イーサリアムのプラットフォームで、ERC20に対応したPINというトークンを発行します。
このプラットフォームは、ブロックチェーン技術や暗号通貨をベースにしており、「共同消費プラットフォーム」として機能します。
共有経済2.0を作るために、具体的には下記のようなものを提供するそうです。

・共同投資ポータル
・共同取引ポータル
・分散型ヘッジファンド
・ダイレクト広告ネットワーク
・オークション
・P2Pマーケットプレイス
・ペイシステム
・ゲームポータル

ICO案件によくありがちなホワイトペーパーとなり、記載してある方向性としては理解できますが、これが実現可能なのかについては疑問が残ります。
それにも関わらず、$660M(約660億円)とICOにしても大型の部類に入る調達です。

☆4/10
Consentium $20,000,000 電子通貨✕チャットアプリ
投資家:ICO
URL:https://consentium.net/
シンガポールを拠点とする会社で、ユーザー間でマルチデジタル通貨の転送を可能にするモバイルチャットアプリを開発しています。P2Pでの送金には、送信者側と受信側がそれぞれ1%ずつが手数料としてかかる仕組みになっています。その他にも、ウォレットやコミュニティ上でのユーザー報酬システムなどを開発予定とのことです。
これまで、プライベートセールで$10M調達しており、今回はプレセールで$10Mの調達を行い合計の調達額は$20M(約20億円)となります。また、4月20日からは一般向けにパブリックセールが開始されるため、調達額はさらに増えるものと思われます。

Consentiumのホワイトペーパーはこちら

調達額は小さいですが、下記も紹介しておきます。

☆4/12
carbon-12-labs $2,000,000 米ドルにペッグした暗号通貨
URL:https://www.carbon.money/

☆4/10
CoinTracker $1,500,000 暗号通貨のポートフォリオ・マネジメントと税務管理
URL:https://www.cointracker.io
今回が2度目の調達で合計$1.6Mの調達ですね。Y Combinatorも投資家として入っています。日本では、Cryptact(クリプタクト)https://www.cryptact.com/に近いでしょうか。

Elemential $1,000,000 ブロックチェーン開発
URL:http://elemential.com/
Elementialはインドのムンバイを拠点とした会社で、ブロックチェーンの開発プラットフォームです。今回はシリーズBラウンドでDigital Currency Groupも投資をしています。


先週は、あまりパッとした案件がありませんでした。

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クリプト研究所
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