【ケーススタディ】イノベーション×リーダーシップ研修実施報告-Singaporeでの体験プログラム-
【概要】
大手通信会社デジタル部門のメンバーに対し、イノベーションとリーダーシップの双方が組み込まれた研修プログラムを実施。
【背景】
企業がアセットビジネスへの転換を強化を目指している中、当事業部ではその具体的な戦略の描き出しと実行が求められていた。
何が「アセット」かはニーズとシーズの両側の視点で見極める必要があり、必ずしも即物的に定義できるものではなく、戦略的な思考と対話が必要。
特にニーズ側では、担当ドメインのフォアサイトが必要であり、シーズ側では全社の技術開発部門との連携が必要。デジタル部門においては、実績を重ねてきた政府・自治体向けの既存事業に加え、これからの成長が見込まれる“スマートシティ”と“スマート納税系”新規事業の二階建て≒両利きの経営の実践として、二統括部に組織を集約し、スピード感を持って価値創造に取り組む体制を整える必要があった。
【目的】
①デジタル部門のビジネスモデルの強化と変革をリードするための視座と方法論を獲得する。
②次世代リーダーとしてのリーダーシップを醸成する。
【実施内容】
10ヶ月間、Phase1とPhase2の二段構えでプログラムを実施。
<Phase1:4カ月>
既存事業に関連したテーマを4つ設定。そのテーマに関する2030年の未来の姿はどのような社会になっているのかどうかを、公的レポートやスタートアップリサーチの取り組みを通して言語化し、具体的に描き出した。また、参加者自身が次世代リーダーとしてどのようなリーダーシップを発揮しながら未来を切り開いていくのかをICMG CPO(Chief People Officer) 八木やICMG CSO(Chief Sustainability for Society Officer) 辻のセッションを通して言語化し、幹部に宣言を行った。
<Phase2:6カ月>
Phase1で描いた未来を実現するために、社内外のアセットを強化しながらビジネス案を具体化。社会課題に取り組むスタートアップ・CEOのセッションを皮切りに、イノベーションの最先端であるシンガポールでの刺激的なプログラムを通して、これまでにリーチしてこなかったポテンシャルパートナーにも参加者自らがアプローチを行い、仮説検証に向けた継続的な対話関係を構築した。
【プログラムハイライト】
本プログラムを通じて、クライアントが上げることが成果は以下7つ。
イノベーション経営に関するインプット:社外プロフェッショナルのセッションや対話を通して、イノベーションに対する理解促進
リーダーシップ像の言語化:社外プロフェッショナルとの対話や内省によって、自らの目指すリーダーシップ像を言語化・発信
フォアサイト分析の方法論の体得:スタートアップリサーチを中心に、未来社会のトレンドや最前線の取り組みを分析
ビジネスにおける視座の向上:国内外のイノベーションリーダー、事業部長や統括部長との対話によって、視座を向上
社内外の関係資本の強化:社内の他部署や外部企業・関係者にアプローチすることで、新たな関係性を構築
次世代リーダー候補との横連携強化:部署や業務の異なる参加者間での活動を通じて、社内のネットワークを強化
ポータブルスキルの獲得:リサーチ、ドキュメンテーション、資料作成、プレゼン等によって、汎用的なポータブルスキルを獲得
【今後の展望】
今回のプログラムで検討したアイデアの事業化に向けて、まずはその第1歩目となる取り組みを社内外でスモールに実施していく。
株式会社ICMG
ICMGは「世界にとって本質的に意義のあるイノベーションを創り出す」という使命感を持つ、イノベーションコクリエーター。日本、シンガポール、インド、シリコンバレー、スウェーデン等を軸としてグローバルイノベーションエコシステムを形成し、多様なステークホルダー(コーポレート、スタートアップ、アクセラレーター、政府・地方自治体、大学・研究機関、学生・市民等)との共創型イノベーションをリードすることを通じて、地球規模の課題解決、そして、持続可能な未来の創造を目指しています。
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