情報リテラシー論 06
現代では人々が気軽に情報発信することができるようになってきました。
一見良い発展のように思われますが、情報リテラシー論の授業ではこれがいかに危ないことであるのかについて学びました。
そこで今回のブログでは、気軽な情報発信の危険性について書いていきたいと思います。
私たち(記者ではない一般の人)の情報発信の手段として特にX (旧Twitter)などのSNSや、NAVERまとめのようなサイトが挙げられます。
しかし大手サイトであった「NAVERまとめ」は2020年9月30日にサービスを終了しています。授業内では、NAVERまとめでは裏付けのない記事でも簡単に掲載できることなどから、情報が撹乱してしまったことがサービス終了の原因の一つであるのではないかとの話でした。
どのような情報撹乱があるのか
ではどのような情報撹乱が発生しているのか。実際にネットを利用しているだけでは、情報撹乱があると言われても身近には感じられません。
そこで情報撹乱の事例を調べてみようと思います。
調べていく中で、実際に私の推しであるHey!Say!JUMPの伊野尾慧さんが簡単に情報発信ができることになったことによる情報撹乱の被害に遭っていたことがわかりました。
合コン、キャバクラ通い疑惑
これは2016年に突如ネットに拡散された画像です。
複数の女性に囲まれている、帽子を被った男性が伊野尾慧さんです。はっきり顔が写ってしまっています。
添付したサイトはこの画像の流出がSNSで話題になっていることから便乗して作られたネットニュースです。こちらのサイトによると伊野尾慧さんはアイドルでありながらキャバクラに通い、合コンに複数回参加していたようです。
この画像の流出によりファンのSNSは大荒れし「キャバ」がトレンド入り。担降りする(ファンを辞める)ファンも多くいました。
しかし
話題になった数日後、この画像はかなり高い技術で作られた合成であることがわかったのです。
この一連の話題は、合成した偽の画像をまるで事実のように簡単に発信することができたこと、気軽なSNSでの呟きにより誰でも拡散に加担できてしまうこと、この画像が正しいものかどうか確認せずとも簡単にネットニュースやサイトを作ることができてしまうこと。この三つが重なることで大きな話題となりました。
この疑惑以外にも気軽な情報発信が引き起こした情報撹乱が、現代では多く発生しているのではないかと思います。
悪気がなくとも事実確認をせずSNSで呟くことで誰かを苦しめてしまうこともあります。気軽に呟いたものが知らぬ間に偽の情報を拡散することに加担してしまっていることもあります。
気軽になればなるほどすっかり感情のままに呟いてしまいますが、本当に今から呟こうとしていることが正しいことなのか。誰かを傷つけるものではないか。一旦踏みとどまって見直すことが大切です。