大好きと約束と
2022年6月26日
Ickyと名乗る者が初めてポストした。
いや、初めてツイートしたと言うべきか。
何せ2年前の話だ。
大好き。
その日、
少しの間離れた時間があっても、自分の大好きは決して消えないことを知った。
同じ大好きを持った人が、想像もできないほどたくさんいることを知った。
想いを伝えたい相手と同じ空間にいるのに、大好きと声に出して届けられないもどかしさを知った。
それでも、声に出せなくても、本当に伝えたい大好きの想いは伝わることを知った。
アンコール最後の曲、
ライブ特別仕様のイントロが流れ始めると、ステージ上の9人は四方八方九方に散らばりながら感謝の言葉を届けてくれた。
その言葉は、会場にいる5万人という集合体に向けてではなく、それを構成している1人1人に対して届けてくれているように聞こえた。
2分以上にも及んだ特殊イントロの終わりを告げたのは我らがリーダーの台詞。
「みんなーーー!!!」
それに合わせるメンバーたち。
「「「「「「「「「大っっっ好き!!!」」」」」」」」」
そして大好きな『大好きの曲』が始まる───
約束。
アンコールが終わり、締めの挨拶をしてステージから捌けていった9人。
頭をよぎるのは4thライブDay2。
自分としてはリアルタイムで経験できておらず、Blu-rayで観て史実として知っていただけだった。
信じて力いっぱい手を叩くこと数十秒、明転した会場の中心から再び9人が登場した。
自分にとっては人生初めてのWアンコール。
5万と9人の想いがひとつになった瞬間だった。
そして歌うのはもちろん、『約束の曲』───
終演後、回転扉に押し出されるように退場し周りを見渡すと、ブレードと会場を画角に収めて写真を撮っている人がいたる所に見える。
自分も見よう見まねで写真を撮ってみた。
感情ボルテージのメーターがMAXを振り切っているこの瞬間のことを未来に残したかった。
今日という日を思い出したくなるときがくる、そんな確信めいた予感があったから。
当時はROM専どころか使い方すらよくわかっていなかったTwitterを開いてみた。
明らかに今日のことを表しているハッシュタグに愛と想いが添えられた感想ツイートが毎秒流れてくる。
そのタグを借りて自分も感想を書き込む。
しかし、想いがとめどなく溢れ出してうまく言葉にならない。
やっとの思いでまとめた文章は、感想と呼ぶにはあまりにも言葉足らずなものだった。
でも確かにあの瞬間の感情は目一杯込められたのだと思う。
事実、今日に至るまでに、約束があってよかったと思えた瞬間があったから。
あれから2年。
あとほんの数回だけ日付が変われば結成9周年を迎えるというところまできた。
Aqoursはあの日、言ってくれた。
なんどだって約束していいと。
またなんどでも約束できるよう頑張ると。
Aqours CLUB CD SET 2024 収録楽曲
『僕らの海でまた会おう』
タイトルを見たとき、嬉しかった。
また会えるんだと。
また新しい約束ができたんだと。
9周年当日には9人揃っての生放送も決定した。
新情報を待ち望んでいたのは事実だが、不安は一切なかった。
信じて待ってろ!と太陽みたいに笑うAqoursが容易に想像できたから。
前人未踏とかめざすAqoursの、これから訪れる全盛期を、「あの日の約束に恥じない自分で追いかける」ことをここに約束しておく。