PHPカンファレンス香川2024でした
PHPカンファレンス香川2024お疲れさまでした
ということで、2024/05/11(土)に開催されたPHPカンファレンス香川2024に参加された皆様、お疲れさまでした。ありがとうございました。
それではPHPカンファレンス香川2024について書いていきたいと思います。
…とんでもない長文となりました。
そもそもPHPカンファレンス香川ってなんや
今回が初開催となるPHPを中心としたWeb技術に関するカンファレンスです。こことても重要。
そしてPHPユーザーやPHPに興味がある、あるいはWeb技術全般に興味がある人が集まり、さまざまなトークセッションや交流を行うイベントです。ここもとても重要。
また、PHPやWeb技術に興味がある学生に対しても強く訴求しているイベントでした。
そして
みんなでうどんをたべます。
たぶんここがいちばんだいじ。
なぜ香川でPHPのカンファレンスを開催するのか?
リンク先が主催による記事ですが、オチから言うと香川におけるPHPコミュニティ醸成のためなんですよね。
そして全世界のPHPユーザに香川県の事をもっと知ってもらいたいという香川県自体の情報発信・地域振興もテーマにありました。
香川にはうどんがあるよ!和三盆があるよ!他にも色々なものがあるよ!と。
なぜ香川でのPHPカンファレンスに参加したのか
なるほど香川か。香川にはTyrellがあるからね。登壇するしかないね。
と言う事で香川(そのもの)枠としてさまざまなトークセッションに花を添えるためプロポーザルを提出し採択されたので参加した次第です。
ちなみにPHPカンファレンス徳島があったらば、徳島が世界に誇るバッグメーカー、バンナイズについてのあまり類例が無い話のご用意があるので、開催される事と徳島枠が出来る事を期待しています。
PHPカンファレンス香川2024
登壇
『香川にはTyrellがあるからね』として登壇しました。
先述の通り、香川県自体の魅力発信枠として登壇したので、まさかの自転車の解説。
金言である「推測するな計測せよ」にならい、設計の良さからくる高機能さを実証するため「(徳島から)チャリで来た!」を実施しました。
Battle ProofならぬReal run Proofとでも言ったところでしょうか。
それと「マネジメントの肝要は計画」も。
この辺りの詳細は後述。
地味に評判の良い「"品質"が高いコード」って何?でも触れた、工業製品における品質管理・品質保証の話なども織り込んだ発表としています。
具体的には34枚目などにあるTyrell製品の紹介ページなどです。
Tyrellの折り畳み自転車は3つの品質グレードを持っています。
グレードが下がるほど、プロセスのみでの品質保証の比率が増えていっています。
ちなみに「"品質"が高いコード」って何?は滅法読まれてた。
しかも「会社での上役との品質についてのお話において資料として使った」などのお話もあり、大変光栄な事になっていました。
あの資料はそういう利用の仕方も出来るよう作ってあるので、十全に機能を発揮出来ていてなによりと言った感じです。
また、確実にSJIS CSVファイルを扱えるライブラリfw3/streamsを利用されている方も複数いました。
あれは「全てのSJIS CSVによる不具合を生まれる前に消し去りたい。すべての案件、過去と未来の全てを。」と言ったものなので、使っていただけるのは本当にありがたいです。
そういやお声がけ頂いた中であった話で「Eclipse(PDT)の良い点」を聞かれたんだけど、彼の人の検証結果はどうなったんだろう。
ちなみにPDT、ここ1年で急激に動きがありPHP8.3対応まで行ってます。
エディタとしてはPDTの方が使いやすく、IDEとしてはVS Codeの方が使いやすい捻じれ構造が解消されるまであと。
施設
重文でやったんですよ、PHPカンファレンス香川。
旧き良き日本家屋の良さが詰まった最高に居心地の良い空間でした。
かつての高松城における三の丸に位置し、旧高松城主 高松松平家の別邸として建築されました。
また、香川を訪れる賓客をもてなす迎賓館としての役割も持ちあわせていました。
なお、一般公開は年に一度の5/5のみ。
それ以外の日で入れることは催事以外ではありません。
それにしても本当に快適な建物でねぇ。書院造は本当にしっくりくる。
うどん
主催が「無限うどん」を謳ったとおり、社会福祉法人やまびこ会によるキッチンカーを敷地内に入れて無限にうどんを食える体制としていました。
俺は3杯いった。最高は4杯で複数人いたそうな。
そしておにぎりも最高でな…よく塩が効いていて旨いのなんの。
なお、キッチンカーについては「うどん県でも唯一の、さぬきうどんの出張販売ができる”キッチンカー”です。」とのこと。
かつてはもう一社あったそうですが、現在は撤退し、この法人のみが実施しているそうです。
実店舗はこちら。これであのうどんをもう一度食べたくなってもあんしん。
おにぎり
このおにぎり、地元の名店 おにぎり山翠 としてはやっていました。
ですが高齢化により事業撤退の予定でした。
そこを現法人が「このおにぎりを残したい」として事業継承し、現在に至っています。第三者事業継承とか胸熱なんですが。
香川県庁や高松市役所でも食べれるので実はアクセスしやすかったり。
uzullaの間
uzullaの間ってなんだよ?uzullaの間だよ!
個人スポンサー向けに一間まるまる貸し出されていました。
2尾うちあげられていたり、放送やっていたり、スト6の慣熟してたりカオスだった。
うずらさんの紹介でsmegheadさんと設計についてのお話をしました。(smegheadさんによる記事はこちら)
こちらもとても楽しい時間を過ごせました。ありがとうございました。
以降のカンファレンス
クロージングで矢継ぎ早に発表される後発のカンファレンスたち。
初開催となるPHPカンファレンス新潟は特に行きたいですね。
予算執行の都合上、なんとか通るプロポーザル考えないと。
プロポーザル通ったら、自転車で鳥屋野潟にある新潟県立自然科学館(実物大のレッドストーンロケットがある)や小針浜抜けて五ケ浜に行くんだ…
(おちんぎん上がってくれたらサンティッロ チクリ RB-e01買って、江の島から直江津抜けて新潟行くけど)
ハイセンスシティ高松
披雲閣は兎も角として少なくとも美と味についてセンスの高さを見せつけられる機会が多かった高松。
行った事のある範囲だと松山と徳島もだけど、自身の判断についての自信が滲み出てるものを目にしやすい印象でした。
美
全体的に高さと陽光の使い方が贅沢~といった感想。
JR高松駅。
これを採択できるの強すぎる。めっぽう風が強いとこなのに。
ちなみに中は吹き抜けになっており、奥のホーム側の方にはスタバがあります。
後述のモールもそうだけど、高さ方向を取る事に躊躇がなく、気温としてとても快適でした。
JR高松駅改札。
小田急江ノ島線片瀬江ノ島駅同様の終点。
披雲閣もそうだけど、陽光の使い方が本当にうまく、明るく爽やかな印象が強くなっています。
高松駅前の海水池。
母子がここで遊んでいて「おかーさんここ昨日と違う」「そうねー今は満潮なのねー」って話していたのが印象深かったです。めっちゃ体験学習の機会提供してますね。とても良い公共の仕事だ。
JR高松駅前からタクシープール、JRクレメントイン高松、ジャイアントストア高松までは屋根があるので濡れずに移動できます。
そして1枚目の通り、JR高松駅入口そばに自転車組み立て・解体場があるので輪行勢もあんしん。
ことでん高松築港駅。
高松城址に配慮してか、かなり抑制的なデザイン。
ただこれ現地行かないと伝わらないんだけど「すごくちょうどいい」んですよ。
関東の感覚だと「この路線数でこの駅ビル成立するんか…」てなる所だけど、香川県は日本一の自転車保有台数を誇る県でもありぶっちゃけ高松駅まで歩いて行けてしまう距離なので、商圏内の人の密度が桁違いなんだなって事を思い知らされた。
山手線圏内から徒歩電車併せて片道90分弱の外縁部から人をかき集めて成立する人口密度バフを、そこまでしないでも達成できている感じ。
高松丸亀町壱番街前ドーム広場。
はい高い。
写真だと判りにくいけど天井高がとんでもなく高い。
そのおかげもあって風がとどまらずとても吹き抜けがよい。
んでまぁこのフレームがとても美しいんですよ。
高松南新町商店街。
やはりここも積極的に陽光を入れています。曇り空なのにこんなにくっきり。
配色もそれ前提になっているようにみえますね。明るい所の白と金はとても映える。
味
「この味を良しとする」ためにどれだけ感覚を磨きこんできたんですか・・・ってなる味が多かった。
結果は当然良いのだけど、過程にこそ価値があった味とかあんまり食した記憶がない。
JR高松駅間で平日9時~17時で出店しているコーヒー屋。名曲喫茶 或る音楽堂。強風など天候不順はお休みです。物理的に吹き飛ぶからね。
今回のイルガチェフは大当たりで急冷アイスコーヒーなのにコーヒー自体の甘さが強く出ていて絶品でした。
平日にJR高松駅付近に行ける方は是非とも飲んでみて欲しい一杯です。
お話を伺ったなかで県外の人として面白かったのは「値段の基準がうどんで、うどんより高いから買ってもらえない事がある」
味的には東京でこれを550円で出したらダンピングでフルボッコにされる所ですが、そもそもうどんが安すぎるのでそう評価されるという。
瓦町FLAG出て直ぐにあるジェラテリア toi toi toi。
今回の高松でぶっちぎりの優勝。うどん食ってる場合じゃねぇってなるレベル。
色んな所のジェラートを食べてきましたが、果汁系ならここに比肩できる店を知らないです。
果物屋がやっているジェラート屋との事ですが、絶妙な果物の味を楽しめます。
私が食べたのは香川県産あまなつみかん、和三盆糖、熊本産すいか。
あまなつみかんの酸味と甘みのバランスの良さがとても良かったのですが、特筆すべきはすいか。
ベストな状態の高級すいかの絶妙な甘さの所だけを食べているような絶品でした。1玉6,000円のスイカよりこっち選ぶ。
次回の課題(観光)
観光、してえよなぁ。
高松市立中央公園
ドーミーインの目の前
高松市こども未来館
讃岐おもちゃ美術館
香川県立ミュージアム
せとしるべ
サンポート高松多目的広場
栗林公園
古墳群
どう考えても1週間は必要です。無理やん。
せめて館が付く所だけでも。
宿
PHPカンファレンス香川向けで取った宿はこちら。
JRクレメントイン高松。
次の条件が全て合致したので選択しました。
駅近、会場近などは直観的に価値が判る所なので省略するとして下二つこそが割と重要です。
玉藻の前公園の目の前にあること
JR高松駅近であること
撤収時に雨天でも困らない事
コインランドリーがあること
最低限の衣服で「清潔に」過ごし続けることができる
大浴場があること
筋肉の緊張をほぐしやすくなる
全体的に体を温めてから冷やす事で寝入り易くなる
外が寒すぎた場合の風邪の予防にもなる
移動で海を渡る場合、天候により帰るための経路が遮断される場合があります。
特に四国は風に弱く数日の逗留を余儀なくされる場合があります。
そこで建物内コインランドリーが重要になってきます。
ちなみに大浴場ですが、少なくとも男性浴場は高松城址向きに配置されています。夜よりも夕方以前に入ったほうが見晴らしがよくてお勧めです。
お値段は大分張りましたが、快適でした。
香川とTyrellとカンファレンスと
後述される方の詳細のはじまり。
たまたま20年近く前に大学の後輩が、その友人から横浜 山下公園そばにあるGREEN CYCLE STATION(以下、GCSと記述)を紹介されたのが全ての始まり。
その時点で後輩がTyrell FXを購入しぶいぶい言っていて自分の記憶に残った事がトリガーになります。
2012年、弊サークル作品を扱う委託先全ての直営店への営業行脚のためにGCSでPacific CarryMeを購入しました。
グッドウィルさん、都市部以外は最寄り駅から最も近くて4Km離れている上に終バスが早いとかあったんです。
とらとメロンとグッドウィルは全ての国内店舗に営業で伺っています。しかも最低2回。
そしてたまたまPacific CarryMeがとても良い自転車であったため、元々持っていた自転車で遠くへ行ってみたい情念が再燃する事となりました。
ちなみにPacific CarryMe、折り畳むとフットプリントがA4用紙一枚に収まる脅威の携行性のため、2018年のPHPカンファレンス関西にも持って行っています。
大阪は平たい道が多く、CarryMEと相性が良いため楽々15Km/h超で走行できます。
閑話休題
さて時代は下り2017年11月。
千葉県幕張メッセでCYCLE MODE international 2017が開催されました。
当時も今も椎間板ヘルニアを複数抱えている私は路面の突き上げを受けづらい、コンフォート性が高い自転車を探していました。
また昔からドライブトレインの錆びに悩まされていて、屋内保管をし易い自転車も探していました。
そこで出会ったのがTyrell IVE Sports Completeでした。
フレーム設計の良さからくる確かな走行性能、松村鋼機㈱との共同開発によって生まれたリアウェイブショックのとてつもない衝撃吸収性能。
まさに感動によって心を鷲掴みにされました。
そこでたまたま「来月12月にGCSさんで試乗会やるんですよ。そこで販売開始です。」と伺いました。なんという偶然。
ということで12月のGCSさんでの試乗会でIVE Sports Completeを購入したのがTyrell車との付き合いの始まりでした。
なお量産第一号車でした。
更に時代は下り2023年。
東京のPHP勉強会にてちゃちいさんからPHPカンファレンス香川のお話を伺い、その時点で「全世界のPHPユーザに香川県の事をもっと知ってもらいたい、香川県自体の情報発信・地域振興をしたい」というお話を伺い、「なるほどこれはTyrellの話をするしかないな」となった次第です。
往復の経路について
往路は別記事、船舶(素敵性能高め:フェリー) - PHPカンファレンス香川だよで書いたフェリーで。
復路は電車でを選択しました。
特に復路については家族の病状の都合で5/7までgo / nogoの判断が出来なかった上に、よりにもよって5/6に左足中指中節骨を剥離骨折し、選択の余地が無かったっていう。
往路
オーシャン東九(とうきゅう)フェリーを使って東京から徳島まで渡り、そこから自転車で自走して高松入り。
お代
船代は合計25,080円でした。
内訳はWeb割引を効かせた上で次の通り。
乗船料:11,900円
4名個室使用料:10,900円
消費税:2,280円
2名個室は大人気で常に埋まっているけど値段差は1,000円しかないっていう。
私の場合、睡眠時にCPAPという電源が必要な上にそれなりの音を出す医療機器を使う必要があるため、必然的に個室となります。
4名個室ならばテレビ側にAC100Vコンセントがあるのでとても安心。
なお、2口のうち一つは冷蔵庫が専有しているため、TVや他の機器も使いたい場合はタップと延長ケーブルの持ち込みが必要です。
ちなみに、カプセルホテルめいた2等洋室ならばWeb割引無しでも14,080円で行けます。学割効かせたら11,880円。
予約タイミングによっては飛行機よりもやすい。
船室の詳細はこちら。
乗船まで
ということで東急(とうきゅう)大井町線 大井町駅からスタート。
そこから東京臨海高速鉄道りんかい線で東京テレポート駅へ。
あいにくの雨と強い風でとてもじゃないが自転車で走れない状況だったため、りんかい線 国際展示場駅発を諦め、東京テレポートからタクシーでオーシャン東九フェリー東京(有明)のりばへ向かいました。本来ならば1,700円ほど。
なお、タクシー降車場への経路がアホほど判り難く(フェリーに乗せる車用の入り口から入ってぐるっと一周回って到着)、近辺を一周したあげく、バス降り場で降りる羽目となり2,200円かかる事となりました。
なぜか公式サイトにない注意点としては、19時発の便の場合、搭乗開始時刻が車は18時、徒歩乗船の場合は18時30分からの開始となります。
18時40分までに発券して3F集合ならば、会社によっては退勤時間を早めて間に合わせられる可能性が高まりますね。
輪行自転車置き場
写真の通り、専用かつ航海中は施錠される専用の部屋に配置されます。
今回乗船した船では船員さんがかなり好意的でとてもスムーズに置けました。
食事
「レンチンしかねぇ」とか低く見られていた時代は何時の事か。
十分に美味しい冷食自販機が複数台ありました。
そばうどんおにぎり全部美味かった。
風呂
なんと風呂があります。しかもいつでも入れる。
浴槽はめっぽう横に広く、特に朝昼は最高の眺望の中入れます。
また、シャンプー、リンス、ボディソープは備え付けられており、さらにはちゃんとした水圧で出るシャワーもあり、体洗うのも快適です。
なお、湾を出た後で海が荒れていると浴槽内のお湯が全てだばぁしていて入れない場合があります。
また、風向きによっては排気の一部が浴室内に取り込まれることがありディーゼル排ガス臭くなる場合があります。
「とりあえず入る」ならば出航直後がお勧め。
さらに館内の自販機でタオル・歯ブラシセットが300円で買えます。
つまり手ぶらで入れるし、なんなら追い300円で朝風呂もキめられます。
コインランドリー
一回300円で回せるコインランドリーが2台あります。機種はドラム式のAQUA。
船側からの注意事項として、着岸の3時間前以降は使わないで欲しいとのこと。
電気乾燥もついてますが、微妙に弱い印象があります。
まぁ4人部屋なら室内干し出来るので、スポーツウェアなら余裕どころか4時間で乾くんですが。なんとガッツマン靴下まで乾けた。
何はともあれ、室内用の服を持ち込んでいれば、夏の暑い日でもあんしんってことです。
その他設備
徒歩乗船口の近くには現在の船の状況を知らせるパネルがあります。
船酔い対策(物理)
船内前方にあるリラクゼーションスペースですが、船の中心線にそって配置されているリクライニングシートがあります。
酔ってしまった場合、リクライニング全開にして寝ると少し楽になります。
船の進行方向に向かった軸線上の中心なので左右はあっても上下の揺れはあんまりないため。
太平洋の船窓から
徳島港
定刻通り13:20に徳島港着。
船員の方の案内がとても丁寧でまた乗りたいと思う良い船でした。
チャリで来た!
お前骨折ってたんじゃうんかい!
おう、なんなら椎間板ヘルニアもあるやで!しかも3つ。
骨については「内出血すっごいけどレントゲン上綺麗に剥離骨折してるから踏み込まなければOK」との診断が下ったのでgo判断。
実際の所、ヘルニアの都合上、指の筋出力がほとんど出ないため、インソールを握りしめてのペダリングが出来ないんですよね。
そしてフィッティングの際にそれを考慮したクリート位置調整がなされ、足裏全体を利用した出力に切り替えてあるので2重にあんしんという。さすがのACTIVIKEフィッティング。
という事で以降高松までのライド
まず大切な事。それは計画と準備と調査。
プロジェクトでもなんでもそうですが、まずは計画と準備、調査が肝要です。
これらを完結させ、勝ち確になってからおっぱじめるのが大事。
「兵は拙速を尊ぶ」というのは勝ち確で初めてからなお、なる早で終わらせるための言葉です。
ということで、Stravaと自転車navitimeでルートと斜度を全て割り出し、補給食と水分調達も計算した上でスタート。
最大斜度6%越え一か所しかねぇし、雨予報無し、気温も16~24℃で安定の予報なので勝ったなガハハ。
オーシャン東急フェリー徳島(沖洲)のりばからバンナイズ
徳島空港そばにあるバンナイズ本社までのライド。
距離にしてたったの15.62Km。楽勝楽勝!
…のはずだった。
徳島港出てからずーーーーっと向かい風。
なんで90度曲がった吉野川遡行でも向かい風やねん。
しかも吉野川超えても向かい風。わけわからん。
想定25Km/hで走る予定だった道で12Km/hしか出せない地獄のスタートでした。
ただ、景色は最高だったんですよね。ご覧くださいこの海。
バンナイズ本社ではたまたま多田社長とお会いする事ができ、社内をご案内頂きました。ありがとうございました。
バンナイズからじゃこ丸パーク津田
バンナイズから逗留地であるじゃこ丸パーク津田までのライド。
48.24Km
バンナイズで60分滞在予定として計画を立てていた訳です。
が、バンナイズまで50分前後で到着できる見込みがなんと1時間20分掛ったんだよ。
更に諸々で1時間以上の押しからスタート。
予定より大分遅れたため、当然日没後ライドになるわけです。
問題はここから。
予報の外気温16℃を下回り、体感気温は最悪値で10℃まで行っていました。
当然、初夏向けの装備では防寒など足りない訳です。
後日聞いたところ、例年では考えられない強風と低温だったとの事でした。
結果、内側側副靭帯が左右ともに攣る羽目に。
3回ほどの大休憩のマッサージでなんとかしましたが、時間押しを加味しても19:30に到着する予定が最終的に21:30到着となりました。
まぁ攣りは痛いだけで動きはするんで、その後全治3週間を無視できるなら、そのまま進行も出来たんだけど、流石に登壇控えてたからね。
東かがわ市に入ってからはJR高徳線と並走する事が多いのですが、単線2両編成なのにめっちゃ飛ばすのねあの路線。
しかもめっぽうな数が往復していました。
DNF(Do Not Finish:完走しないこと)を選択するには結構よさそうな気配でした。
なおこれは知見なのですが、次に見えている区間のうち、左端の写真があるポイントまでの約10Kmはコンビニはおろか自販機すらありません。
徳島の市街地を出る前に水筒や補給食の準備をする必要があります。
特に夜間は明かりもほとんどなく、この辺りのタクシー会社は19時には閉まるため、脱水やハンガーノックで行動不能となった場合、風に吹き晒される事になるため致命的な状態になる恐れがあります。
じゃこ丸パーク津田
2泊目はじゃこ丸パーク津田でした。
正式名称は「さぬき市国民宿舎松琴閣」。ネーミングライツで名前が変わっています。
元々は津田町(現、さぬき市)が運営する町営の国民宿舎でしたが、1996年に運営を民間委託し今に至っています。
その絡みもあってかとにかく安い。
平日とはいえ次のような立派な朝食がついて8000円しない。
なおこんな眺望の中、食せます。
部屋ですがなんと洋室ならば自転車そのまま室内乗り入れ可能。
ぶっちゃけ今回は疲れていたので、荷ほどきしないで済んだのほんとうにありがたかった。
そして昼が最高なんですよ。
富士の山中湖なみの穏やかなさざ波の音しか聞こえない。
もうちょっと連泊していたくなるレベルでした。
大浴場もあります。夜は11時まで。
洗濯機は使いたい放題という豪気な設定。
元々は従業員用の洗濯機を解放しているそうです。1台のみ。
残念ながら乾燥機はないため、室内干しする必要があります。
なおこのホテル。直通で海水浴できます。
一つ注意点として、一部ナビが役に立ちません。
「さぬき市津田町津田松原内」という事実上の無番地に立地する上に、一度移転をしているため、navitimeなどでは全く関係ない個人宅に案内されます。
現時点ではgoogle mapのみが信頼できる模様。
じゃこ丸パーク津田からTyrell
じゃこ丸パーク津田からTyrellブランドを持つアイブエモーション本社へのライド。
5.62Km
さぬき市に入ってから道の状態がめちゃくちゃいいんですよ。
斜度が無い上に道の状態が良いので、スピードチャレンジとかしてみちゃったりして。
なんと容易く40Kmに到達しました。
18インチ(ETRTO 32-355)、フロント54T、リヤ11Tの構成なので、簡易速度計算にかけると、CAD(ケイデンス:1分間のペダルを回す回数)103くらいで走れていた事になります。
今後Tyrellのイベントに参加するときはじゃこ丸パーク津田を定宿にしようと思いました。
Tyrellでは、これまた僥倖な事に廣瀬社長をはじめとしたTyrellの方々にお会いする事ができました。
お会いする事が出来たらいいなーくらいの気持ちで持って行ったお土産も渡すことができてとても良かったです。
Tyrellから田町クラウズ経由高松城址
最短距離を行く北回りルートだと斜度6%超えが続く峠道になるので迂回。
25.47Km
現在のカスタムだと立ちこぎをする訳にいかないため、斜度Max5%制限があるんですよね。
そして期待通り4%も超える事のない平坦な道がずーっと続く。
特にトレスタ白山前からはずっと緩い下り基調なので、30Km/hで快適に走り続けられました。
2日間累計で94.95Kmを走行しました。
欠測区間が少なくとも8Kmはあるので実際は100Km超え。
復路
マリンライナーのって岡山抜けて新幹線。
17,000円ちょっとでした。
大体4時間超掛かった。
マリンライナー
自転車を運ぶならば19Dが最もスムーズでした。
ただ、車いす用のスペースなので、ギリギリまで選択は待ちたいところ。
今回は途中乗車もないそうだったので、車掌さんの許可の下移動しました。
ただまぁ右前がお手洗いスペースなので人を選ぶ。
岡山と新幹線
岡山自体が結構おいしい珈琲屋が多い土地らしい。立ち寄ってみたかった。
交通の結節点でもあるので滅法いろんな車両が。
結びに
実質旅行記じゃねぇか!!
お後がよろしいようで。
それと@nadokazuさん。タイトル画像のご提供、ありがとうごぎいました。
ちなみにPHPカンファレンス香川2024開催の前月、4/27~4/28にかけて前述のタイレル本社においてTyrell Festival 2024が開催されていました。
その際の記事を@nadokazuさんが『Tyrell Festival 2024!うどん県で国内ブランドの自転車製造現場に潜入せよ!!』として寄稿しています。
登壇では触れられなかったレベルの品質基準のより深い話も載っているので、ぜひ読んでみてください。
マスプロ品で公差0.5mmは設計が吊るされるレベルの無茶なんだよなぁ…