Soul : Pixar Animation Studios Director Pete Docter
スティーブ・ジョブズ(創立者・元CEO)氏は、エド・キャットムル(創立者・元CEO)氏とジョン・ラセター(創立者・元CCO)氏とピクサー社で26年間一緒に仕事を続けていました。ほかの誰よりも長い間一緒に仕事を続けてきた二人は、その人生の最後の20年間の彼の変化に気づいていました。ピクサー社での経験が他人の感情だけでなく、創造的なプロセスにおける価値に対しても敏感になったことを。実用的で、かつ喜びをもたらすものを創ることがスティーブ氏の夢だった。それが世の中をよくする彼なりのやり方だった。それは、彼がピクサー社を誇りに思っていた一つの理由でもあった。アップル社の製品はどんなにすばらしくとも、最後は埋立地にいく運命だが、ピクサー社の映画は永遠に生き続けると彼はよく言っていたが、エンタテイメントが自分の最も得意とする分野ではないことを自覚したうえで、「人を喜ばせることの崇高さ」が魅力のピクサー社の映画に関わることができて幸運だと言っていたようです。ジョブス氏にはアップル社のプレゼンテーションで発揮していたスキルがありました。新製品発表の場で観客の前に立つとき、彼は物語を語るほうが伝えたいことがより効果的に伝わることを知っていました。ピクサー社で、スティーブ氏は人が練った物語に参加できた。それが人間関係への理解を深めることに役立ったようです。彼はピンとくるか、信憑性が感じられるかなど、作品が引き起こす感情に自分の理論的思考をあてはめてみて、何か解放されているようなところがあり、観る人の深い共感を得ていることがピクサー社の成功をもたらしていると理解していました。