あなたのチームメンバーは他のメンバーのことをちゃんと知ってる?パーソナルマップ編
チームメンバーがお互いのことを知るのはとても重要だ。
以前の記事では1on1を通してメンバー同士のことを知る方法についてまとめた。
今回はパーソナルマップを作成して相互理解を深める方法について書く。
僕たちはフルリモートで働いている。
毎日雑談の時間は設けられているが、やはりそばにいないと互いのことを知る機会は減ってしまう。
僕が入社してほどなく、チームメンバー全員でオフィスに集合する機会があった。リモートではできないことをしようという話になり、マネージング・フォー・ハピネスに書かれていたパーソナルマップ作成を提案し、実施した。
パーソナルマップとは
ヨーガン・アペロ氏が提唱するマネジメント3.0の中のプラクティスのひとつ。中心に人の名前を書き、家、学校、仕事、趣味など各キーワードからその人に対して連想されるものをどんどん記入して、マップを作成するというものだ。
何より、マネージング・フォー・ハピネスの言葉が気に入った。
皆で集まって作る過程が楽しそうだし、新たに人が増えた際にパーソナルマップがあればチームメンバーのことを知るよい材料になると思った。
なんだかんだ言って皆のことを知りたがっている
久しぶり(多分2,3年ぶり)にオフラインで集合することになったので、どんなことをしたいか皆に聞いてまわった。もっとも多かった意見が「皆のことをもっと知りたい」であった。「普段知らない一面を知ること。対面で話すこと。それによって、今後ちょっと仕事がしやすくなる気がする」こんな理由が述べられた。
個人的には意外だった。僕はもっと「今後のビジョンやロードマップ、我々の存在価値を見直す」とか意識の高そうな意見が多く出ると考えていた。
僕から見ると今のチームはなかなかいい感じだ。
皆落ち着いた雰囲気ながらも、コミュニケーション上の問題は多くないように感じるし、ミスした人間を責める空気も一切存在しない。
それでも日々離れて仕事をしているとお互いの理解が不足していると感じるのだ。なので直接会う機会に深めるポイントを相互理解に決めた。
パーソナルマップの作り方
家庭の事情でリモート参加のメンバーもいたためオンラインで作業可能なCacooを使用した。大半のメンバーが集合してはいるが、各々ノートパソコンに向かってマップを作るといった一風変わった感じになった。
全員が集合するのであれば大判用紙を囲んで皆でわいわいやるのもいいだろう。だが、僕たちは全員が参加することを大切にした。
マネージング・フォー・ハピネスの中では、対象者のシートに書かれたテーマに沿って思い浮かんだキーワードを他者が書き込むということになっている。とは言ってもこれから知ろうって段階なので自己紹介的な意味合いも含めて自身にも書いてもらうことにした。
こんな感じの雛形を全員分用意した。
左上のキャラクター図については、ちょうど社内で16Personalities性格診断が流行っていたので、宿題として全員にやってもらい結果を貼ってもらった。
凡例の通り「本人のみが書くところ」「皆で書くところ」「本人以外が書くところ」と色分けをした。これらを埋めることで、自己紹介とメンバーから見た自分の両方を満たすマップが完成することを目指した。
これとは別にドラッカー風エクササイズもやりたかったのだけど、時間が足りなかったので期待することの項目で代用した。
以下のように進行をした。
自分のマップを書く 5分
皆のマップを書く 1時間くらい
完成した自身のパーソナルマップについて話をする ひとり5分
やってみてどうだったのか?というと
1on1もそうだけど、この手のやつはすぐに結果がわからない。確かにこの合宿的なイベント後、チームの空気感はよりよくなった気はするが、久しぶりに集まってバーベキューとかしたもんだから何が起因しているのかは正確に測るのは難しい。僕自身浮かれてしまって、事後アンケートを取らなかったことを悔やんでいる。
仕方ないので僕自身の感想を書く。
よかった点
皆のこれまでの人生や趣味嗜好を知り、その人のことが好きになった
自身に対しての期待や印象を知ることができた
色んな視点から記入されたメンバーの情報を知ることができた
もうちょっと工夫すればよかったなって点
色んなものを混ぜすぎたため何がしたいのかあやふやになった気がする。このマップ作成の目的をはっきりさせ、テーマをある程度絞った方がいいかもしれない。
期待していたほど、皆のマップがギチギチに書き込まれなかった。くだらないことをたくさん書いた記入済み例があった方がいいかもしれない。真面目に書かなきゃって思いが皆にあった気がする。
今でもこの時に作ったパーソナルマップは時々見返すことがある。
一緒に働く人のことを知るって、効果は測りにくいけど、やっぱりとても大切だ。チームメンバーに対して、この人のためにがんばろう、支え合おうって思いたい。
そのきっかけのひとつには、なったんじゃないかと思っている。
大した結論や明確な効果について書くことができなくて申し訳ないが、なかなか楽しいのでおすすめですよ。って感じで締めることにする。
この記事は「プロジェクトマネジメントとか組織作りとか Advent Calendar 2022」の12月10日分として書きました。僕が普段考えていることを言語化しています。他の記事も読んでいただければ幸いです。
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