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株式会社リンクバイオ

ICI総合センター

こんにちは。
日本初の総合イノベーションプラットフォームICI総合センターです。

今回は「ICIオープンイノベーションLIVE」にご参加いただく、ICI共創パートナーの株式会社リンクバイオ様のご紹介を致します。

以降は株式会社リンクバイオ様作成の文章になります。

株式会社リンクバイオ

リンクバイオは、創薬領域において、東京大学吉本准教授らによって開発された高精度分子分離技術「MACE-separation」を活用し、これまでの技術では獲得困難であった新たな医薬品候補分子（シード分子）の創出支援事業を展開する東京大学発バイオ創薬研究支援スタートアップです。
特に、現医薬品の主流である抗体に比べ優れた特長を有する次世代バイオ分子「アプタマー*」の圧倒的な迅速・高確率探索に強みを持ちます。新規の医薬品や診断検査薬、センサー素子、創薬探索ツールなどのシード分子となり得る新たなアプタマー探索を通じて、世界中のいまだ治療薬が見つかっていない難治性疾患や新型コロナウイルスのような新興感染症に対して革新的なソリューションを提供し、社会に貢献します。
https://linkbio.jp/
アプタマー*：ある分子に特異的に結合する核酸（DNA、RNA）およびペプチド

製品・サービス紹介

１．医薬品候補分子（シード分子）探索支援用分離技術「MACE-separation」

　薬は主に、病気にかかわるたんぱく質（標的分子）に結合し作用します。このような薬を分子標的薬と言いますが、分子標的薬と標的分子は鍵と鍵穴の関係に例えられることができます。無数にある鍵の中から、鍵穴に合う正しい鍵（医薬品候補分子＝シード分子）を素早く探索する技術は、新型コロナウイルスなど新興感染症のパンデミックを迅速に制御する上で極めて重要であり、新薬開発スピードを促進します。
　有望なシード分子を短期間で数多く探索するには、優れた分子分離技術が何よりも必要不可欠です。
当社技術「MACE-separation」はシード分子を迅速・高精度に分離する技術であり、これまでの技術では見つけることが困難であったシード分子＝新たな鍵を圧倒的に短期間かつ高確率で最適なものを獲得可能にします。

２．アプタマー

現在、分子標的薬として最も主流なものは抗体です。しかしながら抗体には
・探索期間（数か月以上かかり長期である）
・製造工程（動物、細胞を利用する）
・輸送、保管（冷蔵・冷凍保存が必要、短期間保存）
・品質（製造ロット間で品質に差異が生じる）
・コスト（上記理由により高コストとなる）
などに多くの課題があります。

それらに対しソリューションとなる優れた特性を持つ分子が「アプタマー」です。
アプタマーは次世代バイオ医薬品分子として期待されており、その理由に
・高結合能（抗体のそれに匹敵もしくはそれ以上の結合力を有する＝分子標的薬として最適）
・短期間での製造（化学合成できるため）
・容易な輸送、保管（常温が可能である）
・均一な品質（化学合成であるため）
・低コスト（上記理由から）
など、抗体に対し様々な優位性を有していることが挙げられます。

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しかしながら、アプタマーにもこれまで課題が存在していました。
・既存法では長期の獲得実験期間（数か月以上）を要する
・必ずしも目的にかなったアプタマーが獲得できるとは限らない
（＝低確率、十分ではない結合能）
という点です。

これらの課題をリンクバイオは解決します。
我々の技術「MACE-separation」を導入した
アプタマー獲得特許出願技術「MACE-SELEX」（PCT/JP2017/001873）は

・短期間でのアプタマー探索（～7日）
・高確率の獲得（これまでの350倍）
・高結合能
　＝これまでの技術では獲得困難であった新規のアプタマー創出

を可能にします。
2020年には、国立研究開発法人日本医療研究開発機構（AMED）の令和2年度「新型コロナウイルス感染症（COVID-19）に対する治療薬開発」に係る公募に、弊社創出のアプタマーを活用して新型コロナウイルスに対する革新的な治療薬を開発・実用化する研究課題の研究分担機関として、リンクバイオが採択されました。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000066383.html
このことからも、創薬領域における、弊社の創出するアプタマーへの高い期待が見受けられます。

3． 事業内容

当社では下記の事業を展開しております。

（1） MACE-separation導入アプタマー取得技術MACE-SELEXによるアプタマー探索およびトライアル実施

顧客様の提供標的分子に対するアプタマー探索による共同研究開発を展開しております。

（2） MACE-separationおよびMACE-SELEXの技術ライセンスアウト

（3） 保有するアプタマーの販売