見出し画像

2060年には86歳の人口が一番多くなる

1 日本の財政が破綻する3つの理由

① 世界でも未経験の少子高齢化が進む日本
どの国も経済が豊かになると人生の選択肢が増えて子供を産む数が減る傾向にあります。先進国の中でも、移民を受け入れていないこと、子育てへの予算配分が少ないことなどから日本の少子高齢化が一番進んでいます。

〇 少子高齢化の今後の推移

少子化の進行(財務省_日本の財政関係資料より)

(財務省 「日本の財政関係資料」)

少子化と医療技術の進化による平均寿命の延びにより、今後も少子高齢化が進んでいきます。
20~64歳の現役世代と65歳以上の高齢者の比率をみると、1965年は現役世代9.07人で1人の高齢者を支えていたのが、2020年は1.89人、2065年は1.23で1人を支えると予想されています。
現役世代の稼ぎで、高齢者の介護・医療費やみんなが使う社会全体のインフラ(道路や警察など)を支えるのは、より負担が重くなっていきます。

人口ピラミッド1965-2060

(国立社会保障・人口問題研究所 人口ピラミッド画像)

人口構成がわかりやすい、人口ピラミッドを見ると、1965年は15歳頃が一番多かったのが、2060年には団塊ジュニア世代にあたる86歳が一番多くなっています。
一番多い年齢が86歳とは想像もつきませんね。テレビ番組もその年齢に向けて作られるのでしょうか??

〇各国との比較
同じく少子化が進む先進国と比較すると、1970年代には日本は高齢化率が低かったのですが、今では飛びぬけて高齢化が進んでいます。
欧米は中南米やトルコ、旧植民地からの移民が多いので少子化に歯止めがかかっています。またフランスでは子育てに政府がお金を使っていることが効果を上げているようです。

(大前研一氏のYoutube番組「人口減少の衝撃 ~少子高齢化の現状と将来課題~」によると、2009年の家族関係政府支出のGDP比は日本0.96%に対して、フランスは3.20%で、合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子供の数)が2までリカバリーしている)

高齢化の国際比較(財務省_日本の財政関係資料より)

(財務省 「日本の財政関係資料」)

ちなみに、アジアの国はどうかというと『日本経済新聞2019年3月28日』の紙面に、

韓国統計庁によると世界で合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子供の数)が一番低い韓国2018年0.98(日本は1.42)は、2065年の時点では65歳以上の高齢者の割合が45%となりOECD加盟の先進国のなかで首位になると予想されている。


という記事がありました。
ただし、近い将来真っ先に高齢化問題に直面し対応しなければならないのは日本なのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?