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【60歳一人旅】#23 オジさんの偏見 ベネチア🇮🇹イタリヤ

昨日、夜9時ごろクロアチアのリエカからflixbusでベネチアへ戻ってきた。

到着時刻が遅い予定だったので、宿泊先はバス停近くを選んでいた。
おかげですぐにホテルを見つけることができたのだが、それにしても最近にしては桁違いに巨大なホテルが並んでいた。
前回宿泊していたのは駅の裏側だったので、この賑わいをまったく知らなかった。
ツアーバスが何台も並び、後から知ったのだが、この日宿泊するのは、a&o ...と言うヨーロッパではチェーン展開している大手ホテルの様だ。

巨大なホテルが並び、大量の観光客を受け入れる


1階のコミニケーションスペースには100名近い若者達がお酒を飲んだり、ソファーに寝転んでスマホをイジったりしていた。
かなり若い人の集団がいるので、もしかしたら修学旅行の受け入れ先になっているのかもしれない。
ホテルには普通の個室とドミトリーがあり、自分が泊まるのはドミトリーで、部屋番号とベット番号が書かれたカードキーとシーツ、枕カバーを渡された。
今回の旅でこれが3回目のドミトリー泊だが、これまでとはかなり様子が違っていた。
自分でドアを開け閉めするレトロなエレベーターじゃなくて、日常の近代的なエレベーターだ。

これはナポリのドミトリーで外の網戸と中の観音開きドアを開ける

カードキーの表示に従って部屋に入ると、すぐに明るい声で2名の男の子が挨拶をしてくれた。妙にウェルカムな雰囲気だった。
カナダと韓国から来たと紹介してくれて、自分の子供の様な年齢だった。長旅をしてる様なタフな感じではなく、きゃしゃで優しそうな二人だった。
あの二人でもキツイ移動や危ない地域で上手くやって退けれるのだから大したもんだ。やはり若さは最大の武器か?

自分のベットは下の段で、渡されたシーツと枕カバーをセットした。下のシーツはタイトなので簡単に付けられなくて、適当でいいや!と思ったが2人のベットはキチッとメイキングされていたので、適当に敷いておくには気が引けるので頑張ってセットした。

カナダ君はネイティブの英語で色々質問してくれたが、そんな回答力があるはずも無く、早くシャワーを浴びてさっぱりしたかったし、ビールを飲みに行きたかったので、いい所で打ち切りさせてもらった。
それに比べて韓国君は自分の言いたい事がなかなか伝わらないもどかしさがある様だが、頑張って食い付いてた。
この違いがオジさんと若者にはある
若者には器に空きがあるので吸収力がある。一方自分の器は、ほぼ満タンで空きがない。

英語が母国語の人は有利だなとつくづく思う。自分が育った一番得意な言葉で、世界中の人が自分の言語に合わせてくれる。
しかも分からなければ教えてあげる、なんて優位な立場でいられる。
英語力が同等なら歩み寄って話すのは楽しいのだが、大人と3歳程度のレベルの違いでは、合わせるのが苦になり、常に合わせる側でいるより一人でいた方が良くなる。
若者達と英語でコミニケーションを取って嬉しい歳ではないのだ。
って完全に卑屈なオジさんになってる自分に気付く。

この同室の白人は全く当てはまらない日本人の様な人だったが、
日常見かけるのは、発音が響きやすいせいか音量が30%ぐらい大きくて、彼らは英語圏の生まれである事を誇らしいかの様に振る舞って見える。自信から来てるものなのか?
単に英語を話せない、たまに西洋人から人種差別を受ける東洋オジさんの劣等感と僻み根性なんだろうか?
やはり世界の覇権を握ってる米国のお陰か?

ある資料によると、世界で使用されてる言葉の順位は
1位 英語 26%
2位 中国語 20%
3位 スペイン語 8%
4位 アラビア語 5%
以下 
5%未満はドングリの背比べで12位に日本語が2.6%で入っていた。日本は人口が多い影響の様だ。
もし日本が第二次大戦に勝って、大東亜圏が日本帝国になっていたら、世界の標準語は日本語になっていたかもしれない。
自分も大声で身振り手振りが大きく、自信満々で日本語を話す嫌な東洋人だと、片言の日本語しか話せない西洋人に言われていたかもしれない。
もう完全に飛躍した偏屈オジさんだ

1階のフロアではインターナショナルな若者達が楽しんでいて、自分の居場所があるか心配だったが、外の席が空いていたのでビールを買ってタバコを吸った。
若い黒人の女の子が、一人旅なのか一人でずっと座っていて寂しそうに見えた。自分と同じ様に一人の時間を楽しんでいる様なら良いのだが。
その後、男が声をかけて楽しそうに話し始めたが、10分ぐらいして連絡先を交換したのか 男は行ってしまった。

ホテル一階外のスペースもあり快適だ


1時間ほど経ってから、部屋に戻ると自分のベットの上の人がいて、皆で話をしていた。
特に会話に入ることもなく軽く挨拶をし、もう既にやる事はないので、ベットに寝転び日記を付けながらウトウトと寝てしまった。

こうして3回目のドミトリー経験が終わったのだが、こうして思い返してみると何だか楽しい経験に思えてくる。

翌日イスタンブールへの飛行機に乗る為早くにホテルを出た。
空港に向かうバスは駅前から出ていて、バスの運転手に行き先を確認してから乗った。
今晩はイスタンブールにトランジット泊をするので、何処に泊まるか決めないといけない。
それにしてもイスタンブールのホテルは、これまでのイタリアと比べて何処も格段に安い。
移動手段が分かる中心街に宿を取るか、
移動手段が分からないが空港に近いホテルを選ぶか?
中心街にホテルを取っても昼前に空港にへ出発するとなると移動時間がもったいない。
知らないホテルを探して歩くのも面倒だ。
空港近くには、たくさんのホテルがあり、「空港からタクシーで25ユーロで移動ができて良かったです!」と日本人の書き込みもあった。数名で利用するには良いが、15分の距離で5千円の移動費はケチなオジさん旅には選択肢になり得ない。むしろタクシー以外の手段がなかったら選ばない。
ある外国人の書き込みに、「H6のローカルバスで行けた」とあり 確かにGoogleマップの経路でも同じ結果が出ていたので空港近くのホテルを取ることにした。
バス停に一番近いできたばかりのホテルを4200円で予約した。ベネチアのドミトリーより安い!
後にローカルバスはイスタンブールカードの余りが使えて、しかも150円で行けた。

最後の宿泊場所も決まり、これで安心だ。
後はスムーズに移動できる事を願う。

そして旅の最終章はもう少し続く。

2024年7月



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