変わる関係性
それまで疎遠だったのに、上京してから連絡を取るようになったりする。
地元から友人が来ており、予定まで時間があるからランチも、と連絡をもらった。
LINEの通知設定をオフにしてたけどタイミングよく気付いてよかった。
引きこもる予定で昼にパスタを食べたばかりだったけど東京駅へ向かった。
梅雨入りして部屋からは雨の音が聞こえてたけど、外に出ると小降りになっていた。
まだ昼食を食べてないとのことで適当に店に入る。
お酒も久しぶりだ。
シェアしよー、といいつつパスタ食べたくせにめちゃくちゃ食べた。外食も久しぶり。
人と話して食べるって楽しいんだったな。
家が近所で小さい頃からよく遊んでいた。中学からは友達がそれぞれできたけど毎日自転車で一緒に登校していた。懐かしい。
しばらく連絡することもなかったけど、私が上京してから、彼女が東京に遊びに来る時は連絡が来るようになった。
きっかけがなんであってもこうやって普通に話せるようになるのも嬉しいし不思議だなと思う。
恋愛や家族の話が多かった。
地元に帰れば周りはすっかり結婚した人が増え、今年は出産した人たちも多い。
そういえば私が上京を決めた理由のひとつも、そういう環境にいて自分が焦って不安になるのが想像できて怖かったからだ、と思い出した。
そう言うと「それで転職も引っ越せるのもすごいな」と言われたけど、私からしたら彼女がすごく見えるのだ。お互いに自身にないところを褒めあった。
お互いに知らなかった時間の話や今の話をできるのは嬉しい。
きっかけが何であれ、私のことを覚えていて思い出してくれたこと。
関係性の変化は悲しいものだけじゃない。今日みたいに、他愛ない時間をまた過ごすことだってできるから。